注目度の割に残念なレースも多かったりするモナコGP。
でも、今年はとても面白かったですね。
まず、予選で見せてくれたのかクビサ。
木曜から気合が入っている感はあったのですが予選でもQ1、Q2をプライムで乗り切り快走。
プライム側の状態がいいのかな?と思っていたら、Q3ではなんとオプションで2本のタイヤを使ってアタック。
他のドライバーがQ3でオプション側1本しかない状況で、あえて2本取っておいたようですね。
あまりいい戦略ではないという見方もあるそうですけど、こういったチャレンジを見せてくれたからこそ、面白い予選になったんじゃないかなと思います。
結局クビサが2位。
ポールのウェバー、3位のベッテルに割って入る結果となりました。
決勝はまずアロンソが見せてくれました。
木曜は好調だったアロンソですが、予選直前にクラッシュし、ピットスタート。
そのおかげで、下位マシンをどんどんアロンソが抜いていく展開に。
その後もクラッシュが2回、セーフティカーが3回もあり、オプションからプライムへのタイヤ切り替えでも見所はあったかなと思います。
特にロズベルグがオプションで残って良いタイムを出し、早めに交換したドライバーたちが小林可夢偉に引っ掛かってしまう展開は面白かったですね。
残念ながら可夢偉はその状況でマシントラブルを起こし、リタイアとなってしまいましたが…。
最後には残り数周というところでセーフティーカーが出て、ラストラップでセーフティーカーがピットに戻る展開で、7位のシューマッハーがピットレーン入り口からフィニッシュラインまでの間に6位だったアロンソをパス。
CSの解説を担当していた川井さんや森脇さんによると、今年からピットレーン入り口から勝負してOKという話で、このルールは以前にも放送で言われていたはずです。
しかし、レース後シューマッハーに20秒加算のペナルティが与えられ、12位に降格となってしまいました。
優勝はウェバー。
波乱の展開でしたが、危なげのない完璧な勝利でした。
これでチャンピオンシップでもトップ。
前戦スペインから、乗れている感じですね。
逆に心配なのは2位ベッテル。
ウェバーのペースについていけない状況で、3位クビサにも追いかけまわされる時間帯も。
ベッテルらしさが見えてこなかったですね。
マシンに何か問題があるのかもしれませんが、レッドブル自体は好調ですしこのままベッテルが上がってこないとなると、もしかしたらウェバーがこのままリードしていく展開もありえるのでしょうか。
ウェバーは今期序盤はいいパフォーマンスが見せられず、今期限りでの引退も噂されていたくらいなんですけどね。
ベテランですが実際に良い走りを見せていますし、頑張ってほしいと思います。