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湯浅健二氏「お世辞にも「良いサッカー」だったとは言えなかった」

 ちょっと古いネタになってしまいましたが、先日の福岡戦、湯浅健二さんも見に来られていたそうで。
 江尻監督の話していた「暑い夏でも攻撃的な守備を続ける」という事に関しては、そうやって選手に言い続けることで心理的なマネジメントを実施しているのではないか、という見方なのだそうです。
 そうなのであれば、それは確かに納得できる部分もあると思います。
 けれども、選手や周りにはそう言い聞かせつつも、しっかりとチームとしてはコントロールする方法も考えていかなければいけないのではないかと私は思うのですが。

わたしは、後藤健生さんから、ジェフはとても良いサッカーをやるから一度見ておいた方がいいですよ・・と言われていた。だから、今日のゲームを、とても楽しみにしていた。でもフタを開けてみたら・・
(中略)
私は、攻守にわたる「ボールがないところでの」アクションの量と質を観察しているわけだけれど、その視点でも、ジェフが展開したプレーは、お世辞にも「良いサッカー」だったとは言えなかった。だから、ちょっと落胆していた。

 後藤さんは(シーズン開幕後より良い内容だったように感じた)ちばぎんカップの次に観たのが、4-0で大勝した横浜FC戦ですから、あまりアテには出来ないのかな…なんて思ったりもするのですが(笑)
 太田が入ってから良くなったという話に続くのですが、あれも本当にあのサッカーが本来ジェフがやりたいサッカーなのかどうか。
 攻撃がうまく機能せずあれしかない状況だったから、太田に頼らざるを得なかったのかな?とも感じます。
 もちろん攻撃のオプションがあるということも重要ですが、それも途中から読まれてしまったのかなとも感じましたし、肝心のメインの方がうまく言っているのかどうかの方がチームにとってはより重要なはずです。



 …ただ、湯浅さんもおっしゃるように。

まあ、とはいっても、ジェフユナイテッド千葉が、江尻篤彦監督の下、明確な発展ベクトル上をひた走っていることだけは確かな事実だと思いますよ。

 今年に入って良いベクトルにチームが進みつつあるのは確かではないかとも思います。
 プレッシングを中心に、チームのベースは少しずつでも出来つつあるのかなと。

 
 けれども、肝心なのはこれからなんじゃないかなとも思います。
 このベクトルをどこまで引き延ばせるかどうか。
 例えベクトルか正しくとも、それが早い段階で頭打ちにあってしまっては明るい将来は見えてこないと思いますし、重要なのはここから積み重ねを作れることが出来るのかどうかだと思います。

 

 そのベクトルを引き延ばすためには、選手の成長はもちろん、監督の引き出しなども重要になってくるのかなと思います。
 オシム監督も良く「監督は選手以上にアイディアを持っていなければならない」と言っていましたしね。


 F1でもそうですが、遅いマシンを1周3秒差くらいまで速くするのは比較的楽だといわれることがあります。
 けれど、そこから2秒、1秒と少しずつ縮めていくのが、本当の勝負なんだと思います。



 個人的には福岡戦の苦戦は気温や連戦だけの影響ではないと思いますし、ここからが腕の見せどころ、頑張りどころなんじゃないかなと思っています。