今期から元日本代表監督であるトルシエ氏が指揮を執る、中国スーパーリグの深セン紅テン(クラブのWikiはこちら)。
先日から元ジェフで前FCヒムキの楽山がトライアウトに参加し合格した模様なのですが、トルシエ監督はさらに「国際的なプレーヤー」のトライアウト参加を明らかにしており、これが元ジェフで前アムカル・ペルミの巻誠一郎ではないかと現地で報じられています。
巻がトライアウトに参加するのではないかという報道は中国の複数メディアで取り上げられており(日本代表経験者が中国スーパーリーグに参加するということになれば、あちらにとってはビックニュースなのかもしれません)、こちらでは巻に関しての詳しい経歴も書かれているようです。
1980年生まれで2003年ジェフに加入し05年には公式戦45試合で17ゴールと活躍して、06年にはドイツW杯メンバーに選ばれブラジル戦でスタメン出場をしたこと。
オシム監督が日本代表監督に就任した後も選出され、38キャップ8ゴールを決めていること。
ジェフでは274試合に出場し69ゴールをあげ、昨年ロシアに移籍したこと。
また、ジェフでチームメイトだった楽山との関係についても「偶然ではないだろう」と考えられているようで、楽山の紹介もあって巻がトライアウトに参加するのではないかと言われているようです。
深センのFW陣にはニュージランド代表で2011年W杯にも出場したクリス・キレンコロンビア人で昨シーズンボリビアで活躍したJair Reynosoもいるようで、アムカルに続き巻のライバルは多そうです。
1つ目に紹介した記事でも巻が加入することになれば、外国人FW3人が所属することになるということが書かれています。
(こちらの記事によると、中国スーパーリーグの外国人枠は「5」、そのうちアジア枠が「1」となっているようです。)
“白い魔術師”トルシエ監督が3人をどのよう選択をしどのように評価して、チームに魔法と変化をもたらすのか…というまとめになっていますね。
しかし、ハリー・ポッターマジックって…(笑)
実際の移籍となると現時点ではどれだけの可能性があるのかはわかりませんし、ライバルも多い状況ではありますが、巻の移籍先が見つかるというのであればひとまずはホッとしますね。
しかも、トルシエ監督となれば、日本人選手を良く知っている監督ですし、日本代表時代には巻と同タイプの鈴木隆之を高く評価していた印象もあります。
FWの献身的な守備や体を張ったプレーを好む監督ではないかと思いますし、そういったFWを求めていというのであれば巻のプレースタイルはぴったりあうはずです(ただ、なぜかウインガーを求めているって話もあるようなのですが)。
「楽山のクロスから巻がヘディングで合わせてゴール」なんて展開が見られるということになれば、ジェフファンとしても明るいニュースではないでしょうか。
ただし、14日のこちらの記事によると、巻は深センの練習に参加予定だったものの今回の大震災によって中国行きが未定となり、元韓国代表で五輪代表チームでもプレーしたDong Yuanが練習に参加したとの報道も。
トルシエ監督も「非常に良いDFでウインガーとして使える」というコメントを出しているようですし、こうなってくると状況が変わる可能性もあるのかもしれません。
やっぱり欲しいのはウイングなんでしょうか?
他の記事などもいろいろと調べたところ、たぶんこの選手は蔚山現代のイ・ドンウォンではないかと思います。
…であるのなら、記事にはストライカーと書かれていますけど、本職はDFだと思いますし巻とはさして関係ないのかなとも思うのですが。
日本を全く知らない監督ならともかく、さすがにトルシエ監督が巻をウイングとして計算するということはないでしょうし(笑)
また、楽山に関してもこちらのニュースなどによると、現在はチームのキャンプに参加しているようなので、このまま加入するだけの能力は見せたそうなのですが、地震の影響もあって今後は不明瞭ということになっているとの報道もあります。
(しかし、どうも深セン小野と稲本が加入するという話もあったみたいですね。トルシエだからこの2人って、発想が単純すぎる…笑)
もしこういったところにも地震の影響が出てしまうということになれば、非常に残念なことです。
ただ、本日15日付のニュースでは、巻が来週にもチームに合流するという報道もあるようですし、まだ可能性はあるのかなと思います。
楽山も巻もぜひうまく話が進むことを、祈るばかりです。