今週末、Jリーグがいよいよ開幕となります。
これまでにいろんなオフを経験しましたが、オフに様々なことあってもこの時期はやはり不安よりも開幕への期待・興奮の方が高まりますね。
開幕に合わせて千葉日報が、ジェフについて取り上げてくれています。
千葉日報本社には、26日にジェフの島田社長が訪問されたそうでそちらも記事になっています。
読売の千葉版にも定期的記事を出していますが、今年こそ地元メディアとの関係強化を進めることができるのでしょうか…。
「前線からプレッシャーをかけて早い段階で奪って攻めることをまずやる。それができないときはボールを動かしサイドからのクロスが得点源」。
開幕に向けての鈴木監督のコメントです。
これはキックオフカンファレンス時のコメントで、Jリーグ公式サイトにも同様のものがアップされています。
ただし、文章の後半に関して、Jリーグの公式サイトでは「ボールを動かして連動しながらゴールを狙うサッカーをしたい」と書かれています。
個人的にはそこの違い、結構大事だと思うのですけど…。
前線からのプレスのかけ方に関しては、ちばぎんカップを見てもやり方は昨年から変わっていないと思うのですが、改めてキャンプなどで確認し直した印象も受けました。
相手の左右CBにボールを持たせて、センターCBにはケンペスがついて、ボランチ方向は町田が見て、ウイングバックには兵働か山中がつく…と。
ショートパスを出しにくい状況にしておいて、町田がパスコースを気にしながらボールホルダーにチェックに行く感じかなと。
守備面では、町田がかなり貢献できていましたね。
ただし、やはりケンペスのチェイスは鈍く、運動量が少ない。
それだけに今年も前から奪ってハーフカウンターというのは難しく、プレスの面では苦労しそうです。
ケンペスは動きも重そうに見えましたし、森本にとってはチャンスと言えると思うのですが。
しかし、得点力で言えばケンペスの方が上だと思いますからファーストチョイスはケンペスでスタートすると思いますし、守備に関してはプレスを掻い潜られた後の対応が大事になってくるのではないでしょうか。
全体のポジショニングや球際での激しさ・スピードなどが課題で、個々の能力も大事になってくると思います。
山口智の動きは良さそうでしたし、中村も米倉ほどポジショニングは悪くなさそうなので、そのあたりがプラスになってくれるといいのですが…。
変化という意味では、攻撃面の方が注目ではないかと思います。
相手に固められた時にサイドからのクロスをより強化していこうという考えであることは、今回に限らず今オフの監督のコメントからも明白だと思います。
某海外クラブの悪例もあってサイド攻撃に対して妙な偏見が起こっている印象もありますが、オシム監督もサイド攻撃は大きな武器にしていたわけで大事なのはどのようにやるかだと思います。
今年はサイドからのクロスを重視していくため、SH山中なのでしょうか。
しかし、ちばぎんカップでは山中と中村が縦に行きすぎて攻撃が偏りがちでしたから、もう少しボールを動かしていきたいところで…。
個人的には昨年終盤のハイテンポなサッカーには可能性を感じていましたし、今オフの動向を見ている感じだとあれにプラスしてサイドでの仕掛けとクロスが武器になれば理想的なのかなと思っていました。
米倉のクロスも精度は高かったですが、前にスペースがある状況を作ってあげてそこへ飛び出す感じでしたから、相手に警戒されてスペースを消されると弱いところもあった。
今季加入した中村、山中などなら相手がいてもドリブルで仕掛けられたり、天野なら他選手と連携して崩したりということが出来るかもしれませんし、そうなれば相手が後方で守備を固めてきても打開策が作れるのかな…とも。
しかし、ドリブラーである中村、山中を起用したちばぎんカップでは、その分テンポの良いパスワークが失われてしまったわけですから、サッカーはそう簡単ではないということが改めて感じられました…（笑）
そう理想通りに、足し算とはいかないか…と。
まぁ、難しいからこそ面白いのでしょうけれど、ともかくチームスタイルの目標としてはそのあたりになるのかなと思います。
成績面での目標は、自動昇格ということになるのではないかと思います。
昨年はG大阪と神戸が戦力的には抜けていたと思いますし、一昨年よりもリーグ全体のレベルが高かったと思います。
しかし、昨日も話した通り、今季は降格したチームで大規模な予算を誇るのは磐田だけですから、もう1枠はチャンスが出来るかもしれない。
そこに飛び込めるかどうか…ですね。
ジェフは今年でJ2も5年目となります。
毎年J1昇格を目指しているクラブとしては残念な結果ではありますが、逆にJ2の状況とジェフの置かれた立場というのも明確になってきたはずで、今更バタバタすることなく腹をくくってシーズンを戦い抜いてほしいと思います。
応援する側としてもあまり暗い雰囲気ではチームに悪影響を与えかねないと思いますし、クラブのスローガンである『FUN』の下、サッカーを観戦することを、チームを応援することをもっと楽しんでいきたいですね。
あまり自虐的な話ばかりを率先して言うのもどうかと思いますし、他と比べるのもどうかとは思いますが、不景気もあってジェフよりも悩み苦しんでいるクラブも少なくないのではないかと思います。
もちろんジェフもうまくいっていないのは事実であり不甲斐ない面も当然ありますが、何かを本気で応援するということは苦楽を共にするということになるはずで、どのクラブを応援するにしても良いことばかりとはいかないでしょう。
結果がついてこずネガティブになりがちな今のジェフだからこそ、厳しい目を持ちつつも前向きに見守ってあげる姿勢が必要になってきているのではないかと私は思います。
そう考えていくと「FUN」というスローガンも、シンプルながらも悪くないような気がします。
ともかく、今季もJリーグがスタート。
辛くも楽しいシーズンの始まりですね。
明日、明後日は更新お休み。
