リオ五輪期間中ですが、J2では今年初めて制定された『山の日』に試合が実施されます。
なお、私は夏休みということで、リアルタイムで試合を見ることが出来ないと思います。
連戦ですので熊本戦の前日となる前日にはアップしたいと思いますが、13日の朝ではなく日中などに更新することになるかもしれませんので、ご了承ください。
長谷部監督になって2試合を終えたジェフですが、厳しい意見もあるようです。
確かに守備的な試合が続いてしまっていますが、愛媛戦で我慢できる時間帯に我慢できるようになったのは大きいと思いますし、2ヶ月ぶりの無失点も偶然の産物ではないでしょう。
しかし、やはり現在のジェフでは、より"開放的な"サッカーが好まれるのでしょうか。
また、「井出にはもっと自由にやらせた方がいい」という意見も目にしました。
こちらやこちらでもいいましたが、今のジェフには組織的にこつこつと戦うサッカーは好まれないことが多いのかなとも感じます。
そうなってくると、今後のクラブ運営は悩ましい状況になってくるかもしれませんね。
例えば井出に自由を与えて、2人、3人を抜いて点まで決めてくれるのであれば、それでもいいのかもしれない。
しかし、井出に関しては以前も話しましたが、奪われないドリブルは出来るけれども、相手を抜き去るまではいたらない状況。
今後の井出の成長を考えれば周りを活かすプレーや組織的な連携プレーを磨くことで、ドリブル以外の選択肢も増やした方がいいのではないかと思います。
これは井出だけに限ったことではなく、ジェフにはそこまでのスペシャルな選手がいないということ。
実際、順位もJ2中位レベルなわけですから、攻守において自由にやらせるだけでは厳しいということではないでしょうか。
当然、我慢しなければいけない試合も出てくるということだと思います。
チームの現状を理解して我慢する必要もある…という考えは、J2に落ちてから長らく感じているジェフに足りない部分ではないかとも思います。
もちろん、このままのチーム状況では、不安がなくもありません。
頭を過るのはドワイト監督解任後、神戸監督代行が指揮をとった2011年終盤。
あれももう5年前になるのですね。
実際には元熊本ユース監督の菅澤コーチが指揮を執ったのではないかと言われていますが、あの時もドワイト監督が組織を作れなかったので監督を交代して守備から立て直しが始まった。
それによって守備は改善され失点数も減少したものの、攻撃まで手が回らなかった。
成績も監督交代後は、2勝2分4敗と低迷してしまいます。
ただ、あの時のチームは4-1-4-1でインサイドハーフが低い位置に構える、極めて守備的なサッカーでした。
ボールをポゼッションできる時間も短く、前方の数名だけでのカウンターしかない状態になってしまった。
今回はあの時ほど守備的ではないと思いますし、過去2試合で攻撃面でも可能性は見せてきたと思います。
しかし、チームには流れなどがあるのも事実なわけで、このまま勝ち星が拾えない試合が続けば雰囲気が悪くなる可能性もある。
監督解任直後の連戦で難しい面も出てくるでしょうが、そろそろ1つ勝ち星が欲しいところです。
今日はアウェイ北九州戦となります。
現在北九州は22位と最下位。
しかし、今季のJ2はまだ、大崩れしているチームが出ていない印象です。
順位表を見ても22位の北九州から16位の山形まで、勝点6差でせめぎ合う接戦となっています。
ここ数試合の北九州を見ても、4-4-2でプレスに行ける時はDFラインも高く。
行けない時はFWも下がり、コンパクトなサッカーを維持。
中盤でもボールを回せており、悪くない状態なのではないかと思います。
しかし、ここ6試合は3分3敗と勝ち星なしと低迷しており、攻守にゴール前の質に関して、課題があるのかもしれません。
守備陣はDFのサイズ面で不安があるように思いますし、攻撃陣は原や池元などを見すぎているところがあるのかなとも思います。
特に守備は6試合合計で15失点と、失点が非常に多い状況になってしまっています。
今夏大宮からCB福田が加わって失点を減らすことができるかが、注目ではないかと思います。
ただ、対するジェフもここ6試合で1勝2敗3分と、北九州と大差はない状況になっています。
6試合合計での失点も8と、北九州ほどではないものの決して良いとはいえない数字です。
監督が代わってようやく前節愛媛戦で無失点に抑えられたものの、これからが大事な状況と言えるのではないでしょうか。
個人的にはDFラインをどう設定するかが、気になるところです。
愛媛戦後の近藤のコメントによると「押し込まれたという感覚はない」とのことで、ちょっと意外な印象を受けました。
井出も「前半は我慢しながらやるということを想定していた」と話していますから、やはり守備から入ったのは事実なのでしょう。
長谷部監督は「もう少し互角に戦えると思った」と少し違う話をしていますが、このあたりは程度の問題なのでしょうか。
解説の鈴木隆行も指摘していましたが、長谷部監督はラインを上げる指示を出していたものの、選手たちからは上げる意思を感じなかった。
この日は近藤が復帰したので、ラインコントロールは近藤を中心にやっていたのだろうと思います。
しかし、近藤は上記の通り「想定内」と話していることもあり、ある程度深く守る形で良いと判断したのかもしれません。
イではなく若狭が選ばれたことからも、長谷部監督としてはラインの押し上げを意識していたのではないでしょうか。
イは高さこそあるものの敏捷性などには課題があり、どうしても後ろで構えて守るところがあるのではないかと思います。
そして、近藤もスピードがあるタイプではないため、積極的にラインを上げるのは不向きなところがあるのではないでしょうか。
ラインの押上げを考えると、富澤の方が期待できるかもしれませんが、現在は富澤も負傷中となっています。
それでもこれまでのチームでは近藤とイがスタメンで出場し続けていたのは、やはり関塚監督が後方で跳ね返すタイプのCBを好んでいたからではないかと思います。
補強もそういった関塚監督の意向を組んでのことでしょう。
しかし、CBが低く引いてそこを中心に守備をしていくと、どうしても前のスペースが空いてしまう。
愛媛戦でのジェフも深く守りすぎた結果、押し込まれたところがあったと思います。
近藤としては大きく守備が波状していないため問題ないと考えていたのかもしれませんが、さすがに押し込まれ過ぎていたのではないでしょうか。
後半途中からはある程度挽回できていたと思いますが、それでもDFラインの押し上げが足りないため後方からの攻撃参加は物足りなかった印象です。
今後、DFラインをどのように考えていくかは、新チームを占う上でも重要な要素を締めるのではないかと思います。
相手はコンパクトなサッカーを展開する北九州ということで、その相手にこちらもコンパクトに戦えるか。
前節までの流れを見て、前から積極的にプレスをかけてくるかもしれませんし、そこをどう対処するのか。
北九州は前節金沢との最下位争いを引き分けてしまっていますが、まだ上は十分に見えている状況ですから必死に戦ってくるのではないでしょうか。
ジェフも上昇気流に乗るキッカケをつかめるか、それともこのまま低迷してしまうのかの瀬戸際にいるのではないかと思います。
週の間のリーグ戦ですが、どちらのチームにとっても大事な一戦になるのではないでしょうか。