昨日はサポーターズフェスタが開催されました。
参加された方お疲れ様でした。
前回のオフに続いてサポコミは実施されなかったですし、今後も当面はこの形で行くことになるということなのでしょうね。
降格した年のオフにはサポーターが主導してサポカンも開催され、実質二度もサポコミをやったことになりますから、そこから考えると大きな変化だと思います。
前回も話したと思いますが、サポフェスでフロントの意見がしっかり聞けるのであれば、それでもいいのかなと思っています。
個人的には腰を据えてお話を聞いた方が良いとは思うのですが、あくまでも個人的な意見で少数派なのであれば仕方がない。
ただ、フロントにビジョンがないからサポコミのようなイベントはやめて、エンタメ路線に進んだ方がいいというネガティブな理由なのであればどうなのかなと思います。
まぁ、実際問題として単純にサポーターもさすがに諦め気味というか、疲れが出ている部分もあるのかなとも思うのですが…。
クラブのエンタメ路線に関しては、サポーターからも支持する声が増えているのかなと思います。
もちろんそういった方向によって、より多くの方にジェフを知ってもらうという考えは悪いことではないと思います。
ただ、そういった傾向が強くなったのも、大元の背景には現状のクラブやサッカーに魅力がないからではないかと思います。
ジェフがJ1でも好調だった頃には、やはりサッカーに魅力があった。
世界のどこに出しても恥ずかしくないチームであるというプライドがあったし、誰が見ても楽しいだろうと思えるサッカーだった。
選手も代表選手よりやれると思っていたし、若手もどんどん出てきて将来性に関しても期待することが出来ていた。
だから、サポではない友人を誘う時も「サッカーが面白いから見に来てよ」と言うことが出来たのですが、現状だと試合前のイベントやスタジアムフードなど付加価値的な要素で誘うしかないところがあると感じます。
しかし、新規ファンに関しては一度来てもらうだけでなく、惹きつけてリピーターにすることが何よりも重要であり、そのためにはやはりコアとなるサッカーの部分においての魅力を打ち出すことが必要ではないかと思います。
これを中小企業の経営と考えると、コアコンピタンスを高めることは極めて重要なことでしょう。
ちょうど先日、サッカー嫌いだった女性がオシム監督にハマった経緯を書かれたブログが話題にないました。
順序立てられていてとても読みやすくブログを書く上でも勉強になりましたが、個人的にもっとも気になったのはなぜオシム監督のサッカーにはまったのか。
文章を読んでいくとやはりオシム監督のチーム作りや当時のサッカーに魅力があったことが、ハマっていった何よりの要因なのではないかと感じます。
「新規ファンに呼びかける」となると、一般的にはなるべく簡潔に、難しいことは言わず、誰しもが楽しめるように…と考えがちです。
エンタメ路線もその1つの方法になると思うのですが、以前ライターの大島氏は「ライト層にアピールするなら、なるべく具体的でマニアックな情報から入れるべき」とつぶやいています。
考えてみれば、サッカーにハマっていった人たちの多くは、私も含めて「知ったかぶりをしたい」と言うところが当初からどこかにあったのではないかと思いますし、上辺だけの情報だけでは知ったかぶりをしてハマっていくことはできないのかもしれない。
もちろんまずは人を集めることが重要であり、広く告知することも大切だとは思うのですが、ジェフはある程度の集客は出来ているわけですし、問題はそこからよりハマっていく人たちを増やしていくことなのかなとも思います。
そう考えていくと、やはりエンタメ路線だけではなく、どのようにチームを作っていき、どのようにより本質的なサッカーの魅力を打ち出していくかを考えていくことが本来は重要なかもしれません。
ただ、現状のクラブを考えると、今すぐにサッカーの魅力を打ち出していくのは難しいのでしょう。
そう考えると、営業部の目線で言えばエンタメ路線での集客は妥当なのかもしれません。
しかし、クラブ全体を考えれば、いつまでも「サッカーの魅力がないからエンタメ路線で」という考えでは、根本的な問題解決には至らないように思います。
「臭いものに蓋」ではないですが、クラブのコアとなるべきところに魅力が作れなければ、いくら営業努力を続けてもじり貧状態になってしまうように思います。
やはり最終的にはクラブが安定した運営を行い、サッカーの魅力を打ち出し、サッカーで集客できるようになることが理想の1つではないでしょうか。
何度も話している気がしますが、その第一歩を今年踏み出せるかどうか。
今のジェフに最も期待したいところは、クラブの将来に希望を与え、サッカーに魅力を打ち出すことが出来るかどうか。
そうなれば自ずとサポーターも含めてクラブ全体も盛り上がり、サポーターとの関係や新規ファン獲得の面でも改善される部分があるのではないかと期待しています。
すぐにとはいかないでしょうから、一歩一歩前進していってほしいところですね。
