久々のF1タグでいつ振りかなと思って振り返ったら、2015年の9月以来でした。
日本人ドライバーが不在で取り上げにくい現状であることと、ブログの統一性なども考えてF1のエントリーは控えていましたが、中継に関してはフジテレビNEXTで欠かさず見ていました。
しかし、昨年途中からDAZNでも中継が行われているということで、久しぶりに今シーズンの展望を書いてみたいと思います。
今年もチャンピオンシップの本命は、メルセデスということになるでしょう。
2014年、ターボの復活が決まり、回生エネルギーとエンジンのハイブリット技術が導入されるなど、大きくレギュレーションが変わわりましたが、それに最もうまく対応できたのがメルセデスでした。
加えてコスト削減が大きなテーマとなっているF1では、改正エネルギーやエンジンを含むパワーユニットの開発を制限していきました。
それによりメルセデスは14年に圧勝すると、そこから3年間、他を寄せ付けない速さを見せています。
14年、15年は19戦中16勝、16年には21戦中19勝をあげており、メルセデスが強すぎて「つまらない」とう声が上がるほど。
もっともシューマッハー時代のフェラーリやメルセデスの前まで圧倒的な強さを見せていたレッドブルにも同様の意見は出ており、自由競争がウリのF1だからこそ顕著に差が出てしまうのも仕方がない部分はあるのでしょうが。
14年、15年はルイス・ハミルトンがドライバーズチャンピオンになりましたが、昨年はハミルトンにマシントラブルも多くチームメイトのニコ・ロズベルグが初のチャンピオンに輝きました。
2人は険悪なムードになっており、今年も熾烈な争いになるかと思われていましたが、チャンピオン決定後にロズベルグは突然引退を発表。
ウィリアムズからバルテリ・ボッタスが移籍し、ボッタスがハミルトン相手にどこまでやれるのか注目されます。
メルセデスを追うのは、レッドブルとフェラーリ。
昨年途中からレッドブルが復調しメルセデスに迫る活躍を見せていましたが、今季開幕前のテストではあまり良いタイムが出せなかったようです。
それでも27歳のダニエル・リカルドと19歳のマックス・フェルスタッペンのコンビには可能性を感じますし、ベテランが増えている上位勢の中で楽しみな要素だと思います。
セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンという元チャンピオンドライバーを並べるフェラーリですが、ここ数年は低迷が続いています。
マシン開発もさることながら戦略ミスなども目立ち、チーム運営レベルでの問題が指摘されることも多々。
それでも今季開幕前のテストでは好調だったようで、今年こそはと期待が高まります。
個人的にはフェラーリが強くないとF1全体も盛り上がらないのではないかと思いますし、どうにか頑張ってほしいところです。
中団勢はウィリアムズ、フォース・インディア、トロ・ロッソといった面々が候補でしょうか。
フォース・インディアは、マシンがピンクカラーになったことでも注目を集めています。
そして、ザウバー、ハース、ルノー、マクラーレン・ホンダが、それを追う形となるのかなと思います。
ホンダは、2015年からF1に復帰。
しかし、初年度はトラブル続きでろくにテストでも走行できず、これがマシン開発にも響いたのではないかと言われています。
それでも、昨年は若干の改善が見られました。
それだけに今年にかける期待は大きかったのですが、今年も開幕前のテストでは再びトラブルが多発し、マクラーレンとの契約解消の噂まで出てきました。
トラブルの原因として考えられるのは、今年から使用できるパワーユニットは4基に減ったものの、その間であればパワーユニットを自由に開発できるようになったこと。
それもあって大幅にデザインを変えたのではないかと思われますが、それによってまたトラブルが増えてしまったということではないでしょうか。
マクラーレンのスタッフやドライバーも含めて、ホンダへの厳しいコメントが増えています。
それに対して日本人ジャーナリストからは「マシンに問題があるのでは」、「そういったことを公に発言するべきではないのでは」といった声も上がっていますが、日本人ファンも今年は期待していただけにホンダの肩を持つ人は減っているのかなといった印象です。
この難局を乗り切るためには、やはりしっかりとしたものを作って、他を黙らせるしかないのではないでしょうか。
残念ながら今年も日本人ドライバーはいませんが、DAZNの強みとしてF2やGP3が放送されるという点があります。
GP2から名前の変わるF2には松下信治が、GP3の福住仁嶺が、それぞれホンダのサポートもあって出場します。
未来のドライバーをチェックするには、良い環境と言えるでしょう。
ただ、DAZNで不安なのは、解説陣だと思います。
モータースポーツ観戦には、やはりデータや戦略が非常に大事だと思います。
一度に数十台のマシンが走っているわけですから、全体を把握するのはそう簡単ではない。
その点でフジの川井さんは、言葉はきつかったりするけれどもやはり優秀な解説者だと思います。
長年F1に携わってきているため、F1関係者にコネクションがあるのも大きい。
フジは今年もCSで放送を続けるため、そこを期待してCSで視聴する人も少なくないでしょう。
レース数日後に放送されるF1GPニュースでもコアな分析を聞くことができ、楽しみにしている人も多いのではないかと思います。
DAZNは元ホンダF1広報の小倉さんや、元F1ドライバーの中野信治などが起用されています。
二人ともフジでの解説経験はあるものの、どれだけレース全体の分析が出来るのか。
現場などから情報を集められるかどうかも、重要だと思います。
また、F1ライブタイミングといって、リアルタイムでセクタータイムやラップタイムを表示してくれるサービスがあります。
毎年システムが変わりここ数年は有料だったのですが、ここを見ると今年は無料で見れるのでしょうか。
しかし、ライブタイミングはリアルタイムで見なければネタバレなどにも繋がってしまうわけで、サッカー同様DAZNの遅延が心配になります。
また、DAZNはJリーグに関する放送の問題もあってか、その他のスポーツ放送が中止になったという話もあります。
F1開幕戦はオーストラリアで行われ、Jリーグとの中継時間が被ります。
サーバーへの負担が激しくなる可能性もありますから、どちらにとっても心配ですね。
不安点も少なくないものの地上波放送がなくなってF1から離れた方も少なくないと思いますから、DAZNでファンが戻ってくることになれば嬉しいことだと思います。
そのファンを掴むためにも、DAZNが安定した運営をすること。
そして、今シーズンのF1が盛り上がることを期待したいところです。
DAZNのオーストラリアGP中継予定はこちらなどで確認できます。
予選は25日の14時45分から。
決勝は26日の13時45分から中継を始めるようです。