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アランダがジェフ加入後初ゴール

 アランダが岐阜戦でジェフ加入後初ゴールを決めました。
 昨年加入してからなかなかゴールが決まらなかったので、ようやく決まったといった印象ですね。
 おめでとうございます。


 改めてアランダのWikipediaで確認すると、ジェフ加入前もゴール数は少なかったようです。
 サイドバックボランチが多かったはずですので、得点数が少ないのはポジション柄というのも大きいのでしょう。
 ただ、ジェフでもシュートを大きく吹かすことは珍しくないですし、シュートはあまりうまくないタイプなのではないかと思います。



 得点力はあまり期待できないし、縦に仕掛けられるタイプでもない。
 そのためインサイドに移されてからも、出場時間はあまり長くないのではないかと思います。
 ならばなぜ、無理にインサイドに移しているのか…という、そもそもの疑問もありますが(笑)


 ただ、岐阜戦での勝利は、アランダと町田の貢献も大きかったと思います。
 試合後にも話した通り、岐阜戦では相手が後方でボールを持った時のプレスはあまりハマっていなかった印象です。
 岐阜が前後にパスを繋ぐと簡単にフリーな選手が生まれてしまい、そこから裏を狙われることも珍しくなかった。



 簡単に説明すると先週も話したようにジェフの2列目の選手はプレスもプレスバックもしなければいけないので、相手がDFとMFで前後にパスを繋がれると、どちらに行って良いのかわからなくなり一瞬の迷いが生じる。

 それによって相手DFが、一瞬フリーになってボールを持つことが出来る。
 普通の守備なら後方の選手がフリーな状況でボールを持っても大きな問題ないかもしれませんが、ジェフはハイラインが基本なのでそこからでも裏を突く決定的なパスが出せる状況になる…ということですね。
 前後の揺さぶりによるビルドアップ、他のチームもやってくるでしょうか。



 ただ、プレスに関しては完璧ではなかったかもしれませんが、高い位置でのセカンドボールへの反応や攻撃から守備への切り替えでは、ジェフが上回っていたと思います。
 それもあってジェフが畳みかけて、ゴールを量産出来た時間帯が作れたと言えるのではないでしょうか。
 それを実現したのが、町田とアランダのインサイドではないかと思います。


 タスクとしてはインサイドというよりも、ボランチに近い役割だったのかなと思います。
 サイドからのクロスが多い中でセカンドボールを拾って他選手に供給し、攻撃から守備への切り替えで相手のカウンターを防ぎ逆カウンターを狙う。
 岐阜が守備に問題があったこともあって、裏へ飛び出す、縦に仕掛けるといった攻撃的な仕事はあまり求められず、ハードワークの方が目立つ展開になったからこそ、活躍できた部分もあったのかもしれません。



 高橋はそういった攻撃面で、期待されていたところがあるのでしょう。
 しかし、高橋もここ最近は目立たない試合の方が多く、ビルドアップや守備面での貢献度は低いので、攻撃面で良さが出せないと試合から消えてしまう。
 それもあって高橋が外されて、アランダがスタメンとなった部分もあるのではないでしょうか。

 
 正直、アランダの今年の使われ方は可哀想な面も多かったと思います。
 日本人からするとパラグアイ代表というだけで「凄い」と感じてしまいますが、アルゼンチン人からするとそうでもないという部分もどこかにあるのでしょうか…(笑)
 いや、単純にプレーだけを見ても、能力の高い選手だと思いますが。



 もちろんアンカーの位置から、縦に繋ぎたいという狙いもあるのでしょう。
 実際、岐阜戦では熊谷から縦パスが出ていましたし、あれが1つの狙いではあるでしょう。
 しかし、その分1ボランチ脇や時にはアンカーの裏を取られたこともあったわけで、やはりアンカーというバイタルエリアに構えるポジションを考えると、守備力のある選手でなければ厳しい部分があると思います。


 ともかくアランダは苦労も多い状況となっているだけに、ジェフでゴールが決められて良かったですね。
 今までの苦労が、1つ報われた形となったと言えるのでしょうか。 
 ただ、今季のジェフの場合はスタメンが頻繁に入れ替わっているだけに、これがアピールになったかどうかも分からないところではありますが。