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ラリベイ、清武、町田を欠く岐阜戦

 今週末はホームで讃岐と対戦するジェフですが、ラリベイ、清武、町田が出場停止で欠場となります。
 攻撃における飛車角香落ちのような状況で、代わって出場する選手たちがどこまでできるのかが注目と言えるのではないでしょうか。


 ラリベイに代わって出場するのは指宿でしょう。
 指宿も高さがあって個人で打開できるCFではあると思うのですが、先日も話したようにシュート決定率はもう1つで、強引に持ち込んで失敗する場面が目立ちつつあります。
 ラリベイのようにキープ力や守備など、得点以外に関わるプレーでどこまで貢献できるのかも重要ですね。



 清武の代わりは為田でしょうか。
 加入してから途中出場が多く良い仕掛けを見せていることもありますが、攻守に軽いところもある印象で、ここでアピールできるかが今後の分かれ道なのかもしれません。
 清武はプレースキッカーとしても大事な存在ですが、新加入の矢田も期待できそうですので、誰がセットプレーを担当するのかも気になるところです。


 町田の代役はアランダかなと思います。
 町田のようにボールを引き出し、素早く動いて攻撃の潤滑油になるタイプではないですが、ここ最近のジェフはインサイド付近で相手にボールを繋がれる場面が目立つので、そこに対してはアランダの方が期待できるかもしれません。
 特に次の対戦相手は岐阜ですから、相手のパスワークを止める守備力が重要になってくるのではないでしょうか。



 その岐阜は、現在7勝12敗10敗で17位。
 J3降格圏からは勝点9差がありますが、シーズン序盤以降に失速して勝点を伸ばせず苦しんでいる印象です。
 残留に向けて、安全地帯にいるとは言い難い位置ではないでしょうか。


 前節は同じく下位争いの渦中にいる、20位讃岐と対戦しました。
 キックオフ直後は岐阜がボールを持ち、攻め込んでいく展開。
 しかし、岐阜は守備に回った時の寄せが甘く、讃岐にボールを持たれるとズルズルと下がってしまいます。


 そして、5分に早くも失点。
 岐阜のパスミスから讃岐が中盤でボールを拾うと簡単に前へ持ち運ばれて、一度戻して永田がフリーでゴール前にラストパス。
 これに木島が反応して裏で受けて、讃岐が先制ゴールを上げます。



 その後は先制して勢いに乗った讃岐のプレスに苦しみ、ビルドアップが出来ない展開に。
 岐阜はパスミスも多く、運動量ももう1つで、ボールを受ける動きも少ない状況でした。
 26分にも中盤でボールを奪われ、馬場からのスルーパスに渡邊が抜け出してシュートまで持ち込まれますが、GKビクトルがファインセーブ。


 アウェイの讃岐の方が動けていた印象で、岐阜はリズムを掴めないまま前半を終了します。
 それでも後半に入ってからSBを積極的に押し上げ、相手を広げて押し込むことで、徐々に良い形が出来るようになっていきました。
 56分には田森の裏へのボールから大本が右サイドを抜け出し、風間がセンタリングを上げ永島がシュートを放ちますが枠の外。


 その後も岐阜がボールを持つ場面が長い展開となりますが、決定機は作れず。
 讃岐は7月に加入した元ジェフのアレックスが守備でも貢献し、攻撃でも低い位置で起点になり前へ繋ぐことで押し返せていた印象です。
 讃岐が1点を守り切って、1-0で勝利しました。



 岐阜はこれで4戦勝ちなしと、かなり厳しい状況が続いています。
 やろうとしているサッカーは変わらず、縦パスを繋いで前にポイントを作って後方の選手を走らせたり、サイドでパスワークを展開してそこから鋭いクロスを上げたりと、ビルドアップの狙いははっきりしている印象です。
 ただ、その後のラストパスの精度やゴール前での強さが足りず、なかなかシュートまで持ち込めない試合が多いように思います。


 攻め込んでも点が取れないうちに、守備での緩さを相手に付かれてやられてしまう。
 この日も前にチェックに行っても寄せが緩く、中盤で簡単に前に持ち込まれる場面が目立っていました。
 中盤でのパスミスから相手に決定を作られることも多く、プレーの軽さが目立っていた印象です。



 ジェフとしては調子の上がらない岐阜が相手ですし、得意のホームでもありますから、ぜひとも勝点3が欲しい試合となるのではないでしょうか。
 前回は6-4で勝利しており、ジェフの守備にも甘さが感じられましたが、それでも基本的には得意な相手と言えるのでしょう。
 今年のジェフはパスサッカーを展開するチームや、攻撃に特徴があり守備に脆さのあるチームには強いところがありますから、しっかりと押し切って勝ちたいところ。


 ただ、主軸の3人が不在というのが不安材料と言えるでしょう。
 ジェフは前節山形戦でセットプレーから数少ないチャンスを上げて一時は逆転するも、試合終盤に守備のほころびをつかれ同点に終わっています。
 その上に3人が警告を受けて、出場停止となってしまった。


 この出場停止によって岐阜戦も落とすようなことがあれば、山形戦での傷跡はさらに広がってしまうことになります。
 全体的には勢いもあって好調だと思うジェフですが、ここ2試合は勝星なしの状況です。
 好調なうちに勝点を稼げないと後々に響く可能性も十分にあると思いますので、主軸3人がいないとはいえ、しっかりと勝ちたい試合と言えるのではないでしょうか。