当ブログはプロモーションを含みます

アウェイゲームが多い試練の1ヶ月に

 大分戦に続くアウェイ2連戦。
 今週末、ジェフが対戦するのは金沢です。
 金沢は熊谷の古巣ということにもなりますね。


 柳下監督が就任して2年目の金沢。
 昨年はシーズン途中まで苦労していましたが、夏にC大阪からCB庄司、鹿島からFW垣田など若い選手をレンタルで獲得すると、シーズン終盤には若手も成長し上り調子のまま1年目を終えています。
 特に課題だった守備面で、戦えるようになった印象がありました。



 昨年は組織的な守備からのハーフカウンターが武器でしたが、今季はさらにボランチ梅鉢を獲得。
 カウンターの形は残しつつ、中盤で繋いで前線に縦パスという展開も作れるようになった印象です。
 守備に関しても前でプレスをかける形と引いて守る形を使い分けられるイメージで、シンプルなサッカーながらもこの2年間で着実に成長しているチームと言えるのではないでしょうか。


 中美は松本に移籍してしまいましたが、タイからブラジル人FWマラニョンを獲得。
 179cmのマラニョンは飛び抜けたパワーがあるタイプではないですが、しっかりと動ける選手で前に持ち運べて自分で狙えるだけでなく、周りも活かせる選手だと思います。
 守備もするのでハーフカウンターがベースのチームに適していると思いますし、垣田や佐藤洸一といった長身FWとの相性も良いのではないでしょうか。



 現在の金沢の順位は11位ということで、15位のジェフより上の成績をあげています。
 しかし、開幕戦となった愛媛戦で勝利したもののなかなか次が続かず、3連続引き分けがあるなど勝ち切れない時期もありました。
 それでも前節は横浜FC相手に、4-0の大勝を遂げています。


 対するジェフは、前節大分戦で0-4の大敗。
 ようやくあげた2連勝直後に完敗ということで流れとしては良くないですし、エスナイデル監督はまたスタメンやシステムを変更してくる可能性もあるのかもしれませんね。
 それだけに読みにくい部分はありますが、基本的にやろうとすることは大きく変わらないのではないでしょうか。



 ジェフも金沢もどう出てくるのかわかりませんが、金沢は極端なハイプレスをかけるというよりも、少数で効率良くプレスをかけてくるチーム。
 そのため、今回もある程度ジェフがボールを持てる展開となるのかもしれません。
 そうなれば、また遅攻の質が求められて来るかもしれませんね。


 アウェイではありますが、週末の金沢は雨が降って気温もかなり低くなる予報となっているようです。
 ジェフとすれば讃岐戦のように、気温が下がった方がハイプレスを実施しやすくなるのではないでしょうか。
 また、ある程度の雨ならボールが回しやすくなり、ジェフとしては戦いやすい環境となるのかもしれません。



 前節大分戦ではピッチ状態もあって、ボールが滑らず苦戦した印象もあります。
 普段のホームゲームではこれでもかと水を撒くため、その違いに苦労したのではないでしょうか。
 エスナイデル監督は大分でも「水は撒かないのか」と話していたようですが、あれだけフクアリで水を撒いているのを見ると、相手としては躊躇うところもあるのかもしれません。


 極端に水を撒くことで、ホームチームのやりやすい環境を作る。
 それがホームアドバンテージとも言えるのでしょうが、一方で水を撒けずにボールが滑らない状況だと対応できない。
 結果的にホームで特殊な状況を作りチームを甘やかしすぎていることが、アウェイで苦戦する要因の1つになっているようにも思います。

 

 3月は5試合中4試合がフクアリ開催とホームが多かったジェフですが、その分4月は5試合中4試合がアウェイゲームになります。
 3月中に稼いでおきたかった勝点を稼げなかった分、今月は試練の月となるのかもしれません。
 その中でどれだけ逞しく戦えるのか。
 その後のGW連戦も含めて、大事な1ヶ月となるかもしれませんね。