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J2同士の対戦となったちばぎんカップ

 Jリーグ開幕前の風物詩ちばぎんカップが、17日に行われます。
 待ちに待った開幕も、もう間もなくとなりますね。

 定期的に話している気がしますが、今年も試合直後のブログ更新はなるべく早くアップするようにしています。
 しかし、状況によっては試合をリアルタイムで見られない、あるいはパソコンに向かう時間がない場合もあると思うので、その場合は翌日夜や2日後になるかもしれませんがご了承ください。
 今年こそは無理をしないようにやっていきたいと思っているのですが、毎年そんなことを書いているような気もします。


 昨年のちばぎんカップは、柏のACL出場もあって2月上旬の開催となりました。
 しかし、今年は開幕1週間前の開催になったということで、より本番に向けてのテストとして貴重な試合になるのではないでしょうか。
 両チームとも本気で挑むのか、爪を隠すのかも気になるところですが。

 ジェフは2017年に0-2、2018年には1-4と柏に敗れており、近年は試合内容も含めて力の差が明確に出ていたように思います。
 長年J2にいると、こんなにもJ1との力の差が出てしまうのか…と感じる大会になっていました。
 さらに昨年末はジェフよりも大きく順位で上回った東京Vが入れ替え戦で磐田に完敗しており、さらにJ1とJ2の差を感じて大きなショックを受けました。


 ここ数年はJ2のジェフがJ1の柏に胸を借りるような状況にもなりつつあったちばぎんカップですが、今年の柏はJ2降格となってしまいました。
 それだけに柏目線で言えば、J1レベルを保ったまま力の差を見せつけつつ、J1に復帰できるかが1つの目標となるのではないでしょうか。
 ちばぎんカップは、その前哨戦になるのかもしれません。

 しかし、今オフの柏は伊東、中山、鈴木大輔など、有力選手が退団しています。
 菊池、村田、染谷、高橋峻希などを補強し古賀もレンタルから復帰したとはいえ、マイナス面は決して小さくはないでしょう。
 それでも残った選手たちで、どれだけの力を維持できるのか。


 さらに今年の柏は、ネルシーニョ監督が復帰したことも大きな話題となりました。
 言うまでもなく実績のある監督ですから、大きな失敗はしないのかもしれません。
 ただ、今のサッカーにネルシーニョ監督が合うのか、近年の柏は縦に速い選手が多い印象もあるので、うまくフィットするのかという疑問もあります。

 総合的な戦力という意味でも、ネルシーニョ監督の望むリズムを作り出せるのかという点においても、ヒシャルジソンとガブリエルの新外国人がカギを握るのかもしれません。
 いずれも、ブラジル国内で実績のあるMFとのこと。
 10日の練習試合では2人ともスタメンだったようですし、主力候補として期待されているのではないでしょうか。


 柏にも不安要素はあると思いますが、他に大きなクラブの降格がなかった年でもありますし、今年のJ2優勝候補筆頭と言えるのではないでしょうか。
 昨年も戦力的には劣っていなかったものの、歯車が噛み合わずに降格した印象があります。
 J2も決して簡単な状況ではありませんが、うまく新体制がハマればJ2独走という可能性もありえなくはないのでしょう。

 対するジェフは、昨年14位とクラブ最低成績で終っています。
 エスナイデル監督も続投となりましたし、戦力面でも外国人選手が大当たりでもしない限りは、大きなプラス要素はないと思います。
 今年も決して楽なシーズンとはならないでしょう。


 さらに今年これまでの練習試合でも、かなりの苦戦を強いられています。
 ここまでの練習試合の結果をまとめてみると。

ジェフ 0-0 大宮
ジェフ 4-0 沖縄国際大
ジェフ 0-2 長崎
ジェフ 0-2 鳥栖
ジェフ 1-1 G大阪
ジェフ 1-2 京都
ジェフ 1-2 城南FC

 ご覧通り大学生のチームにしか勝てておらず、その試合を除くと0勝2分4敗となっています。
 ちなみに城南FCは昨年まで韓国2部で、今年から韓国1部に昇格となるそうです。

 もちろん練習試合ですから結果にこだわる必要はないとはいえ、ここまで勝てていないと心配になりますね。
 これが前年に結果を残しているチームならともかく、ジェフは昨シーズンも苦戦しているだけに余裕はない状況だと思います。
 このまま開幕を迎えてはチームの雰囲気にも悪影響を及ぼしかねないのではないかと思いますし、ちばぎんカップは不安を払拭するためにも大事な試合となるのかもしれません。


 ちばぎんカップで、ジェフがどういった戦い方を選択するのかも気になるところでしょう。
 エスナイデル監督は一昨年からハイプレス・ハイラインを目指しながらも確立しきれず、昨年は頻繁に戦い方を変えています。
 一昨年に続いて昨年も最終的には守備的な選択をしているだけに、今年のスタートでどういったサッカーを実施していくのか。

 ただし、あくまでもスタイルというのは"型"であって、大事なのはそのスタイルを形成するために、細部にこだわったチーム作りが出来るかどうかだと思います。
 昨年いろいろな戦い方を実行しても同じようば中盤の守備の問題が出てしまったように、ベースとなる細かな動きや約束事を構築出来なければスタイル以前の問題だと思います。
 そういったものが作れてはじめて、本当の意味でスタイルが実現できるのだと思いますし、ベースの部分が作れなければ今年もバタバタしてしまうのではないでしょうか。


 ちばぎんカップでは、ジェフの新戦力なども当然気になるところではあります。
 ただ、新戦力を活かすためにも、チームのベースとなる約束事などが必要となってくるはずです。
 過去2年間を考えるとその点での不安は大きいですが、少しずつでもチームと監督が変わって細部を改善できるのかに注目だと思います。

 柏は本気で来るのかどうかもわかりませんが、今年のJ2をリードする可能性のあるチーム。
 そういった相手に、ジェフがどこまで食い下がれるのか。
 昨年の成績からするとジェフの場合はシーズン序盤から結果を残せなければ下位に沈む恐れもありますし、ちばぎんカップは大事な力試しの試合となるのではないでしょうか。