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今週末F1開幕 見どころはレッドブルホンダ

 今シーズンのF1GPが、今週末オーストラリアで開幕します。
 ここ数年は、めっきりとブログでF1を取り上げる回数も減ってしまいました。
 振り返るとやはり日本人ドライバーが不在になってから、取り上げる回数が減ってしまったようです。

 しかし、今年は日本人目線でも、見どころの多いレースが増えるかもしれません。
 日本人ドライバーこそ今年も不在ですが、ホンダがトップチームのレッドブルパワーユニット(エンジン)を供給することになりました。
 ホンダが優勝争いに加わるレースを見れるかもしれませんし、やはり優勝を争うレースを見られるというのは大きな違いだと思います。


 ここ数年のF1は3チームで上位争いをしており、トップ3とそれ以下とでは大きく差が開いてしまっている状況です。
 それだけに、トップチームにパワーユニットを供給するということが、チャンピオンシップを争う上では非常に重要になります。
 もっともメルセデスフェラーリレッドブルの3チームがトップ3と呼ばれている状況ですが、現在はメルセデスが5連覇しており、それを追うのがフェラーリレッドブルは少し遅れていると言えるのかもしれません。

 しかも、開幕前のテストではフェラーリが好調で、メルセデスはタイムがもう1つでしたが、例年通り三味線を弾いている可能性もあります。
 レッドブルもロングランでは好調でマシントラブルは少ない状況とは言え、2チームにどこまで追いけるのかという展開になるのかもしれません。
 それでもルノーからホンダに移った悪影響は感じられず、ここまでは無難に来ていると言えるのではないでしょうか。

 レッドブルは2010年から2013年までF1をリードしていましたが、それ以降はレギュレーションの変更などもあって若干遅れを取っています。
 その頃からルノーとの関係が悪化し、お互いに不満を隠さない状況となっていました。
 それだけにホンダに対しては今のところ前向きに捉えられていますが、ルノーのように苦戦してしまえば厳しい言葉も増えてくるかもしれません。


 ホンダは2015年からマクラーレンとのジョイントでF1復帰を果たしますが、当初はトラブルも多く厳しい船出となっていました。
 以前は名門だったマクラーレンもマシントラブルが多く、ポテンシャルも上がらずチームは低迷。
 これによってマクラーレンからホンダへの批判が年々増えていき、最後は仲違いで終っています。

 そして、昨年はマクラーレンと袂を分かち、レッドブルの実質的なセカンドチームであるトロロッソと組むことに。
 トロロッソに移ってからのホンダは目覚ましい飛躍とまではいかなかったものの、堅実に仕事をこなしたと言えるのではないでしょうか。
 それが評価される形で、今年からレッドブルと組めることになりました。


 トロロッソとの関係は今年も続くだけに、中団争いも見ものです。
 テストではフェラーリのセカンドチーム的な扱いとなるアルファロメオ(元ザウバー)や、こちらもフェラーリから支援を受けているアメリカンチームのハースなどが好調だったようです。
 また、レッドブルからリカルドを獲得しドライバーも強力になったルノーも、今年こそは上位を争える立場まで浮上できるか。

 さらに、昨年もホンダ絡みでライバルとして取り上げられることの多かった、マクラーレントロロッソの関係も注目でしょう。
 一方で今年フォースインディアから名称を変えたレーシングポイントは、テストではあまりタイムが伸びていませんでした。
 また、資金難の続く元名門ウィリアムズは今のところ最下位候補となっており、ここから名誉を挽回できるのかという状況です。


 ドライバーに関しても見どころは多数ありますが、すべて書いているときりがないので、個人的にはともにセカンドチームからステップアップした若きルクレールとガスリーに注目しています。
 フェラーリの秘蔵っ子であるルクレールは、優勝経験もなく昨年ザウバーでF1からデビューしたばかりの21歳ということで、トップドライバーしか起用しないフェラーリへの抜擢は異例とも言えます。
 しかし、評価は非常に高いドライバーですので、元チャンピオンのベッテルを脅かす存在になれるのか注目です。

 また、レッドブルのガスリーは2017年に日本のスーパーフォーミュラに参戦し、昨年レッドブルホンダからF1フル参戦を果たした日本にも馴染み深いドライバー。
 レッドブルは若手抜擢に積極的で、エースのフェルスタッペンも21歳、ガスリーは23歳ということで自分より若い先輩との対決になります。
 トロロッソでの評価は高いものがありましたが、今年の開幕前テストではクラッシュが目立つなど評価が揺らいでいる状況ですから、ここからの挽回が期待されます。


 他にもチャンピオン候補のハミルトンとベッテルの対決や、アルファロメオに移ったライコネンの活躍、大怪我から8年ぶりのF1復帰を果たすクビサなど、気になるところはたくさんあります。
 ただ、やはり個人的にはホンダがレッドブルと組むことになって、どこまでやれるのかが一番の見どころではないかと思います。
 トップ3にパワーユニットを供給するということでプレッシャーもあるでしょうが、F1で戦う以上はそういったものとも戦い、勝っていかなければいけないのだろうとも思います。

 最終的にはチャンピオンシップを争えるような立場にいることが目標になると思うのですが、まずはその地ならしになるためにも首脳陣が話しているように昨年を上回る5勝以上が目標となるのかもしれません。
 決して低くない目標だと思いますが、まったくのノーチャンスでもないと思います。
 まずは開幕戦で良いスタートを見せてほしいところです。