当ブログはプロモーションを含みます

開幕戦はホームフクアリ 昨年2勝をあげた琉球戦

 昨年の振り返りを終え、ちばぎんカップ前に今季の注目ポイントも話し、それを踏まえての分析をして、昨日には今季のJ2順位予想も終えた。
 これで一通り、開幕までにやりたいことはやれたかなと思います。
 
 そういった予習を経ての開幕戦。
 ジェフはホーム・フクアリで、琉球を迎え撃ちます。
 ジェフの2月、3月の試合日程を、以下の表にまとめました。

 f:id:aratasuzuki:20200215215801p:plain

 序盤でまずポイントとなるのが、琉球、町田と昨年下位に苦しんだチームと対戦すること。
 もちろん、あくまでも昨年の成績ですし、ジェフも昨年は下位に低迷しました。
 ただ、琉球と町田は予算的にもかなり厳しいチームですし、今年も苦労する可能性があると思います。

 また、開幕戦、第2節と、2試合連続でホームゲームとなりました。
 さらに新潟戦を挟んで、松本戦、北九州戦もホームとなっており、開幕5戦で4試合もフクアリで戦う日程になっています。
 J2に降格した松本は監督が代わっており、J2に昇格した北九州もあの小林監督が指揮を執っており、どちらも読みにくいチームとはいえ、試合会場で言えばかなりジェフが戦いやすい状況です。


 逆に厳しいのがGWで、4月25日から磐田、山形、水戸、徳島、福岡と上位候補との連戦になります。
 さらに、その翌週には大宮戦。
 GW前にも長崎、京都と戦力のあるチームと戦いますし、4月中旬からの1カ月は厳しい対戦カードとなるかもしれません。
 
 一方で今年はオリンピックイヤーということもあって、7月中旬から1カ月間もJ2がお休みになります。
 その分3月にも連戦があり、18日には水曜日に北九州戦が組まれています。
 シーズン序盤は比較的対戦カードにも恵まれ、ホームでの試合も多く、さらに連戦が組まれていることからも、スタートダッシュをしっかりと決めて序盤に勝点を稼ぐことが重要な年となるのかもしれません。


 樋口監督体制2年目となる琉球は、オフに石井、西岡、徳元、上門、小松などが流出し、昨夏にレンタル加入し1トップを張った山田寛人も退団。
 一方でGK田口、沼田、李栄直、茂木、阿部拓馬などを補強しています。
 外国人選手ではブラジル人DFタヴァレス、韓国の大卒新人MFイ・チソンを補強し、昨夏加入したものの終盤は怪我で棒に振った小野伸二も残留となっています。

 個人的に気になるのは、前任の金鍾成監督がパスサッカーのベースを構築したところから、樋口監督が引き継いで2年目でどう変化していくのか。
 樋口監督も攻撃的な印象のある監督ですから、昨年の移行は大きな問題なく実施できたのかもしれませんが、徐々に樋口監督の色が増すのか否か。
 そして、それが良い方向に進むのかどうか。
 まずはJ2初年度の残留を決めた琉球ですが、ここからが注目ではないかと思います。


 一方のジェフは尹監督が就任し、ちばぎんカップでも組織的な守備の構築を目指していることが見えてきました。
 ただ、選手個々の守備能力には課題が残り、実際にその甘さから失点も生まれてしまいました。
 堅守を構築するためには1人1人の守備意識を向上させ、90分間安定した守備を築き上げなければいけないはずですから、その大きな壁を乗り越えられるか。

 また、流れの中での攻撃を、ほとんど作ることが出来ませんでした。
 これは柏が相手だったことも大きいでしょうが、尹監督自身も攻撃的なサッカーというイメージはあまりないですし、今季の課題となる可能性があると思います。
 カウンターもほぼ作れなかったのが心配なところで、セットプレー頼みとなるのでしょうか。


 昨年の印象から試合展開を考えると、パスサッカーを展開する琉球はサイズや守備面では不安もあるので、ジェフは相手の攻撃に耐えつつ高さやパワー面で相手の隙を突けるか。
 昨年の琉球は見事なパスワークを展開しつつも、ラストプレーの精度には欠くところがありました。
 琉球としては、その課題を克服できるのかどうかも注目でしょう。

 逆に琉球は後方からもパスを繋いでくるので、ジェフのプレスの甘さを見逃さずにその裏を突くことが出来るか。
 当然、ちばぎんカップなどもチェックしているでしょうし、クレーベなどの守備の課題も狙ってくるかもしれません。
 そこからパスワークを構築し、ゴールを奪えるのかがポイントでしょうか。


 昨年は4月に対戦した試合では寿人のゴールで1-0、7月に対戦した際もクレーベの2ゴールで2-0。
 どちらも完封勝利で、ジェフの2勝となっています。
 ちなみに、昨年2勝することができた相手は、琉球と福岡の2チームだけでした。

 それだけ、ジェフとしては相性の良い相手とも言えるでしょう。
 ただ、当然琉球も3連敗はしたくないはずで、意地を見せてくるはずです。
 開幕戦ということもあって緊張感も生まれるでしょうし予測の難しい試合となりますが、新シーズンのスタートを良い形で切ってほしいですね。