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2試合無得点のジェフ J2最多失点の北九州から得点を奪えるか

 先週も話した通り、5月は下位チームとの対戦も多く、成績を伸ばしたジェフ。
 しかし、6月に入ってからは山形、東京V、磐田と好調な上位チームとの対戦が続き、ここ3試合は2敗1分と勝ち星なし。
 順位も13位に下がるなど、再び厳しい状況となってきました。

 ただ、ここからは20位北九州、19位群馬と、また下位に沈むチームとの対戦が続きます。
 油断してはいけないものの、しっかりと勝点を稼ぐことが目標となるのではないでしょうか。
 まずは明日、アウェイで北九州と戦うことになります。


 昨年J2に昇格し5位と好成績を収めた北九州ですが、今年は現在20位と大きく低迷。
 やはりディサロ、町野、鈴木国友、加藤、國分、福森、藤原、永井など、多くの主力選手が流出した影響は大きかったということでしょうか。
 戦力的に苦しい状況に陥っている印象です。

 小林監督が継続し、スタイルは大きく変わっていない印象です。
 攻撃面では素早くパスを繋いで、中盤やサイドで起点を作る。
 そして、そこで相手を引き付けておいて、裏や逆サイドなどスペースのあるエリアを狙っていくサッカーだと言えるでしょう。


 ただ、良い形が作れても、今年はフィニッシュのところで課題が残る。
 そこは個の能力も求められるところで、前線の顔ぶれも固まり切れていないようです。
 当初は大宮から加入した富山が起用されていましたが、最近ではスタメンから外れています。

 一時は佐藤亮による0トップのような形を試していますが、それもハマり切らなかったといったところでしょうか。
 明治大から加入し前節はスタメンに選ばれた188cmの狩土名が、今年1年でどこまで成長できるか。
 また、清水から加入した21歳のボランチ西村も前線で起用されていますので、若い選手たちの成長がカギを握るのではないでしょうか。


 一方で守備においても苦労し、現在はJ2で最多失点タイに並んでいます。
 昨年は個々の選手が粘り強く対応することをベースに、そこに複数人がサポートに来て対応する形ができていた印象でした。
 しかし、今年はここまで、軽い守備からの失点が目立っているように思います。

 また、単純に高さが足りず、失点するパターンが多いようです。
 Football LABのデータによると、セットプレーからの失点とクロスからの失点がどちらもJ2最多となっているとのこと。
 なお、Football LABは以前まで個人ブログではデータとキャプチャの使用を許可することを書かれていたのですが、いつの間にか「キャプチャ」の文字が利用規約からなくなっているので、使用をやめておきます。


 北九州と言えば、今年はジェフから本村と乾がレンタル移籍しています。
 本村は右SBだけでなくCBでも2試合スタメン出場していましたが、5月末に肉離れで全治約8週間
 乾も一時は左SBのレギュラーとしてプレーしていましたが、前節途中出場した直後に相手選手と接触して負傷交代し、前頭部骨折で全治2か月の診断を受けています。

 2人とも途中出場がメインでしたが、コンスタントに試合には出ていましたし、戦力として評価されていたのでしょう。
 特に守備面での課題の大きいチーム状況なだけに今後もチャンスはあるだろうと思いますし、若い選手が多い中で良い経験を積んでいるのではないでしょうか。
 レンタル移籍中なのでジェフ戦には出場できない状況ではありましたが、まずは焦らず怪我を治してほしいですね。


 北九州は20位で3連敗中とかなり厳しい状況にいますが、ジェフも現在は2連敗中。
 3試合連続で失点は1に抑えていますが、東京V戦、磐田戦と2試合無得点です。
 その前の山形戦も1ゴールで、1‐1の引き分けに終わっています。

 こちらもFootbal LABのデータを見てみると、ジェフの得点パターンはクロスからを見ると6ゴールとそこまで少なくないものの、セットプレーからの得点は2ゴールのみ。
 これはJ2で大宮に並んで、最も少ない数字となっているそうです。
 昨年のデータを見ると、セットプレーからのゴールは10ゴールと平均的な数字だったようですから、大きく減っていることになります。


 これは高さのあるクレーベや山下が移籍し、川又も負傷離脱中であること。
 さらに高質なプレースキッカーであった堀米も退団し、田口も戦列復帰まで時間がかかったことも大きいのでしょうか。
 今年は全体的に小柄な選手が増えた印象もありますし、そういった影響もあるのかもしれません。

 ただ、今回の相手は高さに課題のある北九州ということで、セットプレーからチャンスを見出せるかもしれない。
 前節2‐0で北九州を下した愛媛も吉田と藤本を前線で起用して、空中戦からゴールに迫ろうとしていたところがあるのではないかと思います。
 そうなってくると、課題でもあるサウダーニャの高さ問題もカギを握るのかもしれません。
 いずれにせよ、3連敗を避けるためにも、得点力が問われる試合となるのではないでしょうか。