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ハミルトンが母国で優勝 角田は粘ってポイント獲得

 先週末、伝統あるF1イギリスGPが開催されました。
 金曜日から多くの観客が入場し、決勝では14万人が集まったとのこと。
 イギリスはまた感染者が多く出ているようですしいいかどうかは別ですが、大観衆の歓声に迫力を感じました。

 今回のイギリスGP予選で、初めてスプリント予選が導入されました。
 金曜日にFP1と予選、土曜日にFP2とスプリント予選で、日曜に決勝。
 今年はフリー走行も昨年より30分短く1時間になっていますし、セッティングなどにおいて非常に難しいルールとなりました。


 角田はFP1ではしっかりと走って12番手につけていたのですが、予選では僅差でQ1敗退となる16位。
 ただ、チームメイトのガスリーも12位と苦労していましたし、チームとして厳しい状況になりつつある印象です。
 その流れのまま初開催となったスプリント予選でもジョビナッツィを抜ききれず、16位のまま決勝を迎えました。

 決勝でも序盤はラッセルに、中盤はライコネンに引っかかりなかなか順位を上げられませんでした。
 しかし、先に前のドライバーがピットインし、前が空いた状況では好タイムで走行。
 最終的にはガスリーがパンクでピットインしたことなどもあり、10位でポイントを獲得しています。


 ホンダの本橋チーフエンジニアも、オーストラリアGP後にアルファタウリの勢いが落ちたと分析しています。
 予算の厳しいチームですから、開発ペースで後れを取りつつあるのでしょうか。

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 また、フリー走行が少ないスプリント予選は、新人には厳しいとも話していました。

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 そんな中でも粘り強く走って、ポイントゲットという結果を残したことは見事だったと思います。
 もともと角田は序盤は無理せず粘ってタイヤをマネジメントし、後半勝負を仕掛けるタイプのドライバー。
 それがハマって結果を出せたという事実は、本人にとっても自信の付く展開だったのではないでしょうか。

 ただ、ここ数戦相手をスパッと抜ききれないのは気になるところで、今後の課題となるのかもしれません。
 また、チーム自体も劣勢になりつつあることも、心配な要素ですね。
 いくらドライバーが頑張っても下位争いでは目立たないところもありますし、チームの流れを変えることもドライバーにとって大事な仕事ですから、頑張ってほしいところです。


 一方で優勝争いに関しては、予選をハミルトンが制し、スプリント予選ではフェルスタッペンが上回りと、週末を通して激しいつばぜり合いが続いてました。
 迎えた決勝でも、スタート直後の1コーナーから2人はやり合っていましたが、コーナーでハミルトンと接触したフェルスタッペンが大クラッシュでリタイア。
 ハミルトンは10秒のペナルティを受けましたが、そこから巻き返して久々の優勝を果たしました。

 このペナルティに関しては賛否両論あって、現在でも議論が続いている状況です。
 ハミルトンは若干部が悪い印象ですが、フェルスタッペンとしてはチャンピオンシップで上位につけていましたし、ノーポイントが一番良くない結果ですから、無理はすべきではなかったようにも思わなくもありません。
 フェルスタッペンに大きな怪我がなかったことが幸いですね。


 また、ここ数戦はフェルスタッペンが明確な優位に保っていたため、ここまでの接戦はなかったとも言えます。
 それだけシルバーストンではレッドブルが苦戦したとも言えますが、これが今後にどう影響するのか。
 もともとメルセデス有利なレイアウトではとも言われており、次のハンガリーはまた大きく異なる特性のサーキットですから状況はかわるのかもしれません。

 ハミルトンの優勝後は、地元ファンの大歓声に包まれました。
 苦戦する母国王者の優勝、コロナ禍でのストレスからの解放など、様々な理由はあるのでしょうが、ああいった明るい雰囲気を日本の五輪でも見られたらと思っていました。
 もちろん無観客ですから全く同じとはいかないでしょうが、テレビやネット上では盛り上がっているように思えますし、良い流れは生まれつつあると思うので、このまま最後まで行ってほしいですね。