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反則ポイントで他を圧倒するジェフから感じるメンタリティ

 松本戦は新井一耀、チャン、田口、サウダーニャにイエローカードが出る、荒れた展開となりました。
 その他にもジェフに警告が出てもおかしくない展開があったと思いますし、あまり好ましいことではないと思います。
 以前にも取り上げましたが、今季のジェフは警告などが非常に多いので、試合展開や相手チーム、審判などの問題とは言い難い状況です。

yukkuriikou.hatenablog.com

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 前回取り上げたのは、第21節時点での反則ポイント。
 反則ポイントとは退場者が出ると3ポイント、警告で1ポイント、異議、遅延行為についてはさらに1ポイントが追加されるなどのルールがあり、警告・退場のなかった試合については3ポイントが減少する計算式となっています。
 上記の通り、第21節時点でもジェフは1つ抜けて他チームよりも多かったですが、現在は以下の通り。

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 第21節時点で36ポイントだったジェフは、第32節時点で60ポイントと大きく増えています。
 他チームは大差がないか減少しているところもありますので、より一層目立つ数値となってしまいました。

 危険なプレーが増えると、周囲への印象悪化や反則金などの問題もありますが、単純にプレーへの影響も懸念されます。
 判定へのフラストレーションなどから集中力を欠く可能性もあるし、警告を一度受ければ退場への不安が生まれてプレーが消極的になりかねない。
 さらに退場、出場停止となればチームにとって大きなマイナス要素になるなど、さまざまな問題が考えられます


 選手単位で見ても、ラフプレーが多ければ評価が下がる可能性もあるでしょう。
 例えばとして、今回警告をもらっているチャンなどもファールでなければ相手選手を止められないCBというレッテルを張られてしまえば、ステップアップも遠のくかもしれないしKリーグの移籍先なども少なくなってしまうかもしれない。
 そう考えていくと、ラフプレーが多い傾向が見られるのは、深刻な問題だと思います。

 近年のジェフは、どこか審判などに威圧的な傾向がある気もします。
 これは選手だけでなくサポーターも含めたスタジアムの雰囲気から感じる部分でもありますが、どこかで自分たちはまだ上の立場にいると勘違いしている部分があるのではないか。
 確かに環境は素晴らしく、クラブも多くの選手も実績があって、1人1人の年俸も高いのかもしれませんが、現状を冷静に分析すれば、そう威張れる立場にはいないはずです。


 ヒートアップした状況をなだめることが多いのが、ソロモンというのは逞しくも見えます。
 しかし、一方でその状況には、どこか情けなさも感じる部分がありますね。
 ソロモンは弱冠20歳でジェフがJ1にいた頃をあまり知らないからこそ、謙虚に戦えているところがあるのでしょうか。

 これはクラブのメンタリティに関わることだし、そこに関連するのがクラブのビジョンでもあるのではないでしょうか。
 昇格に届かないJ2チームとして成り上がりを目指すのか、ビックチームとして余裕のあるプレーを見せるのか、サッカーのスタイルを明確にしてそこに誇りを見出すのか。
 そのあたりが中途半端だからこそ、メンタル面も安定しない部分があるのかなと思わなくもありません。

 いずれにせよ、もっと周囲をリスペクトしながら戦えるチームになってほしいと願います。
 ここ数戦は多少成績を伸ばしているとはいえ、所詮は現在もJ2で10位のチーム。
 それを受け止めた上で、謙虚にチームを育て上げるクラブになってほしいなというのが個人的な感想です。