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2022年 J2順位予想と全チーム一言コメント 後編

 昨日に続き11位から22位までの順位予想となりますが、中位から下位の方が難しい印象もあります。
 J2も上位と下位の住み分けは出来つつある印象ですが、その中での争いは依然として激しいですね。

11位:栃木(昨年J2・14位)

 栃木はオビ、溝渕、柳、乾、豊田などが退団しましたが、藤田(新潟)、福森(北九州)、グティエレス(磐田)、磯村(長崎)、トカチ(福島)、瀬沼(金沢)などを獲得しています。
 オフの動きも積極的でバランスの良い補強をしている印象ですので、順位を上げる予想をしました。

 栃木は監督交代がどう影響するのかが重要な注目点ですが、時崎監督は昨年福島を5位に押し上げています。
 荒い印象もあった栃木ですが、昨年のフィジカルをベースとしつつ時崎監督が特徴を出せれば、面白い存在になるのではないでしょうか。 

12位:東京V(昨年J2・12位)

 昨年中盤はパワハラ騒動もあって成績を落とした東京Vですが、それでも終盤には巻き返しました。
 オフには若狭、福村、佐藤優平、山下などが退団しましたが、終盤のレギュラーはほぼ残した上で、高木和(長崎)、山越(大宮)、阪野(松本)などを補強しています。
 ただ、補強は少なかった上、阪野は1月末に全治6カ月の大怪我を負ってしまいました。

 新人選手が多く、若手の成長もポイントとなりそうです。
 昨年は堀新監督の特徴も見えつつあったと思いますし、堅実なチームを作ることが目標となるでしょうか。
 今年も小柄な選手が多いですが、そこを技術やスピードなどで跳ねのけられるかが、勝負所となるのかもしれません。

13位:水戸(昨年J2・10位)

 例年通り中山、藤尾、奥田、松崎、牲川など主力が多く流出した水戸ですが、今年は楠本(山口)、土肥(広島)、曽根田(京都)、高井(山口)、椿(北九州)、唐山(G大阪)などを獲得。
 J3の選手や大卒選手も含めて、積極的なオフとなっている印象で、スペインから加入するGK山口瑠伊も注目ですね。

 今季も戦力的には楽ではないでしょうが、アグレッシブなスタイルは維持するのではないでしょうか。
 その中でどれだけバランスをとれるかが、カギとなるのかもしれません。
 2年連続二桁得点を挙げた中山の後継者が現れるのかも、重要な見どころですね。

14位:岡山(昨年J2・11位)

 昨年終盤の好成績に加え、バイス(京都)、柳(栃木)、河井(清水)、チアゴ・アウベス(G大阪)、ハン・イグォンなどの獲得で、一部では下馬評の高い岡山。
 ただ、冷静に見ていくと、安部、井上、白井、パウリーニョ、石毛、上門と、終盤を支えた主力がごっそり抜けています。

 監督も交代しましたが、木山監督は堅実な選手の起用が得意なタイプ。
 献身的なデュークなどは残りましたが、派手な選手が多い印象もあります。
 戦力的には可能性も感じますが、主力の退団で時間がかかる可能性もあるのかもしれません。

15位:琉球(昨年J2・9位)

 昨年は前半好調だったものの中盤にガタっと成績を落とし、喜名監督就任で何とか持ちこたえた印象です。
 しかし、後半の成績が悪く、前半の貯金を溶かしてしまったことに変わりはありません。

 オフには大本(新潟)、草間(山口)、中野(京都)などを獲得しましたが、風間兄弟や知念、武田などが移籍しています。
 監督が変わった上、新加入の選手も今までとは少し系統が違う印象もありますし、新たな変化を加えるのか、スタイル維持で行くのか。
 今年はチームの分岐点となるのかもしれません。

16位:熊本(昨年J3・1位)

 昨年J3首位で昇格した熊本は、大木監督らしくミドルパスを繋ぐサッカーと運動量豊富な守備を展開。
 若い選手が多いですし、勢いでJ2を席巻していくかもしれません。
 特にJ2昇格チームはシーズン序盤に好調なことが多いので、まずは序盤に注目ですね。

 オフも主力で抜けたのは、柏へ移籍した岩下くらい。
 ただ補強も少なく戦力的には楽ではないでしょうし、研究の進んだ後半には苦しむ可能性もあるかもしれません。
 増田(町田)が加入しており、佐藤優也との守護神争いも注目です。

17位:大宮(昨年J2・16位)

 大宮も岡山同様にオフの動きが激しく、評価が高い印象があります。
 確かに、矢島(大阪)、三幸(湘南)、武田(浦和)、泉澤(甲府)、大橋(金沢)など、早々たる面々を補強。
 しかし、翁長、河面、櫛引、山越、河本、馬渡、石川、黒川など、多くの主力選手が退団しています。

 特にDFラインは層が薄く残ったのは山田、西村くらいで、新加入の田代(町田)、新里(長崎)、茂木(愛媛)などに頼らなければいけない状況。
 霜田監督もピーキーなサッカーをする印象ですが、選手構成もかなり極端ではないかと思います。
 このコロナ禍で選手層が薄い構成は、かなりリスキーなのではないでしょうか。

18位:山口(昨年J2・15位)

 渡邉監督体制でうまくいかず、名塚監督に交代した終盤に成績を上げた昨年の山口。
 オフには岸本、川井、高井、草野などが退団し、今年も戦力的には苦しい印象があります。

 それも生駒(北九州)、兒玉(鳥栖)、吉岡(福岡)など、若い選手を獲得した上、ベテラン山瀬(愛媛)も加入。
 さらに、一昨年ジェフ戦でも活躍した橋本が慶応大から正式加入するなど、必要な選手は確保したイメージです。
 昨年からの流れで堅実なチームが作れれば、中位争いも可能なのかもしれません。

19位:秋田(昨年J2・13位)

 J2昇格初年度の昨年は序盤から幸先良いスタートを見せていましたが、後半からは他チームの研究もあって苦労したように見えました。
 最後は対戦相手も厳しく、4連敗でJ1初年度を終了しています。

 今年は池田(愛媛)、小暮(愛媛)、青木(群馬)など、秋田のスタイルに沿った選手を集めている印象です。
 ガテン系のサッカーでハマれば強いと思いますが、昨年で対策は見つかってしまった印象もあるので、そこを避けられた時にどう対処するかが重要なのではないでしょうか。

20位:金沢(昨年J2・17位)

 昨年で5年目となる柳下監督はマンネリ化の中、余裕のない状況になっていたように見えましたし、昨年限りで退団かと思っていました。
 しかし、変化に対する恐れもあったのか、監督続投を決めたということで、長期政権の難しさを感じます。

 オフには長年チームを支えた大橋を筆頭に、後藤、石尾、渡邊、瀬川なども退団。
 三浦(相模原)、毛利(湘南)、林(山形)などを補強していますが、CBなどは薄い印象があります。
 戦力的には中位争いも可能かとは思いますが、チーム内で新たな刺激を生み出せるかが問われるところなのかもしれません。

21位:群馬(昨年J2・18位)

 大槻監督が就任し、どのような変化をもたらすのか注目の群馬。
 ただし、オフには大武、吉永、青木、大前などが退団。
 風間宏希琉球)、平松(相模原)、山根(水戸)などを補強しましたが、戦力的には厳しいのかなと思います。

 それでも大前が抜けた分、よりチーム全体で戦えるチームを作れれば。
 残留が目標になると思いますし、新監督の下、クラブの総合力が求められますね。

22位:岩手(昨年J3・2位)

 昨年終盤に成績を伸ばし、J2昇格を果たした磐田。
 秋田監督のイメージ通り堅守速攻のスタイルで、結果を残してきました。

 戦力的には厳しい印象で、主な補強も中村(山形)、甲斐(岐阜)程度となり新卒が中心。
 退団も佐々木くらいではありましたが、今年は苦労するかもしれませんね。
 ぜひ副主将に任命された中村太亮には頑張ってほしいところですが。


 予想をまとめると以下の通り。

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 あくまでも予想ですが、現在での各チームの印象はこのような状況となります。
 ここからどう変化が生まれ、成長を遂げるチームなどが現れるのか。
 監督交代などをするチームも出てくるでしょうし、そこから大きく変わるチームもあるかもしれませんが、今年も予想を超える楽しいシーズンを期待したいですね。