ついに始まった2022年F1。
新レギュレーションで初のレースとなったバーレーンGPですが、3年ぶりのフェラーリ1-2という結果に終わり、勢力図に変化を感じるレースとなりました。
フェラーリは週末を通してトップ争いをしており、そこにレッドブルが何とか食い下がる展開。
開幕前からの予想通り、メルセデスはそこから一歩引いた立場となりました。
メルセデスはマシンの挙動からして不安定で、久々に本格的に苦しむメルセデスを見た印象でした。
メルセデスの苦戦は予想できましたが、中団勢を見るとアルファロメオやハースも非常に好調。
一方で大きく苦戦したのが、マクラーレンでした。
レースでも下位争いをしており、2月末のバルセロナテストでは上位タイムを出していただけに、そこから考えるとショッキングなほどの結果となっています。
アルファロメオやハースも飛躍していることからして、単純にフェラーリ本体だけが良いのではなく、フェラーリPUが飛躍を遂げたと言えるのではないでしょうか。
一方でマクラーレンやアストンマーチンが低迷したことからも、メルセデスPUは厳しい状況に陥っているのかもしれません。
その間にいるのか、ホンダPUとルノーPUということになるでしょうか。
ただ、直線スピードで言えば、フェラーリPUはむしろ下位に沈んでおり、ホンダPUが上位を占めました。
Mejores sectores y velocidades. La velocidad máxima.siempre condicionada por rebufos y adelantamientos con DRS.
— Albert Fabrega (@AlbertFabrega) 2022年3月20日
Best sectors and speeds. Speeds as always afected by slipstreams and DRS overtakes. #F1 #BahrainGP pic.twitter.com/1i4P3mzuls
このことからも単純にエンジンが回っているというのではなく、マシン全体のデザインへの影響が出ているのかもしれません。
今年はPUごとにサイドポッドを含むリア周りデザインの方向性が異なる印象ですから、そこで大きく差が出たのかもしれませんね。
個々のドライバーを見ていくと、ルクレールがポールトゥウィン。
ルクレールは若きフェラーリのエースとして期待されていましたが、昨年は新加入のサインツにポイントランキングでも上回れてしまいました。
速さのあるドライバーであることは間違いないでしょうが、今年はマシンが良いのであれば、勝てる強さも見せなければならない重要な年となりそうです。
角田は決勝スタートでジャンプアップすると、ポイント圏を目指して徐々に順位を上げていきました。
終盤にガスリー、フェルスタッペン、ペレスがリタイアしたこともあって、8位入賞を果たしています。
こういった粘りの走行を見せられる展開だと、角田の特徴を発揮できますね。
ただ、土曜日の予選では16位と低迷。
マシントラブルでFP3を丸々走れなかったことも大きかったでしょうが、アタック2回目でのミスも響いたのではないでしょうか。
予選でのミスが目立つところがあり、そこが大きな課題だと思います。
3台のリタイアが出てしまったホンダ陣営ですが、レッドブルの2台は燃料系のトラブルということで、直接ホンダPUにはあまり関係がないのかもしれません。
ただ、ガスリーの方は、MGU-Kのトラブルではないかという話も出ているようです。
詳細はわかりませんが、新レギュレーション導入直後にも関わらず他車のリタイアはない状況で、目立つ結果となってしまいましたし、信頼性確保が急務となりますね。
また、個人的に予想していたタイムの開きは少なく、今年も接戦のシーズンとなるのかもしれませんが、そこは信頼性も含めて全チームのレベルが上がっているということなのかなとも思います。
苦戦していたマクラーレンもバルセロナテストで好調だったことを考えれば、コース特性の違いで差が出た可能性もまだあるでしょう。
フェラーリPU勢も全コースで優位を取れるかはわかりませんし、連戦で今週末行われるサウジアラビアGPも楽しみですね。