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コロナ離脱者が戻ってきたジェフ 田口は群馬戦で45分間プレー

 千葉日報Twitterによると、ジェフはコロナで離脱した選手が戻ってきているとのこと。
 尹監督の「まだ90分できる体ではない」というコメントやその他の状況からしても、田口、熊谷、小林がコロナから復帰した選手ということになるのではないかと思います。

 先日もまとめたように、最大で9人の離脱者が出ていたジェフですが、コロナ関連の離脱は合計5人のみとなるはず。
 フル出場は難しいとはいえ、そのうち3人が復帰し残りは2人となるわけで、かなりコロナの影響は改善してきたと言えるでしょう。
 あとの4人は怪我で離脱と思われますから、コロナの言い訳は出来なくなっていきますね。


 群馬戦前に「しばらくメンバーは変わらない気がする」と尹監督は話していたことになりますが、群馬戦前半の試合内容や後半から出場した田口のプレーを見ると、早々に田口を使わざるを得ない状況になるかもしれません。
 相手の疲労などもあったとは思いますが、田口が入ると一気にボールが回るようになり、ボール保持から相手を押し込む状況が作れるようになりました。
 後半から相手を押し込めるようになったから、セカンドボールも拾えるようになり、そこから再び攻撃できるという好調だった昨シーズン終盤と似たような展開になりました。

 改めて、田口は単純にテクニックがあるだけでなく、パスを受ける時のポジショニングが非常にいいですね。
 ボールを持った味方選手がいて欲しい場所にいる上に、相手選手との間合いをうまくとって、前を向ける位置取りでボールを受ける。
 田口が前を向いてパスを受けるので、相手としては下がって対応せざるを得ず、全体を押し込みやすいという効果があるのではないかと思います。


 さらに、田口は単純にパスを散らすだけでなく、ラストパスやクロス、ミドルシュートの精度も高い。
 判断も素早く、その次以降も考えた、周りを活かしたパスを出せる。
 予測の速さを守備でも活かせるためボールカットも狙えるということで、攻守に中盤を1人で作れてしまいますね。

 チャンなどもテクニックがないわけではないし、小島も本来はパサータイプの選手ですが、小島などはあくまでもチームとしてパスワークを構築した中でパスセンスを発揮できる選手。
 田口の場合は1人で広範囲に影響力を与えるため、田口だけでパスワークを構築できてしまうところがありますね。
 昨年終盤にジェフが相手を押し込めたのも、田口1人存在が大きかったのかもしれません。


 ただ、昨日も少し話しましたが、チームとして考えると、相手を押し込んだ結果、スペースがなくなって逆に攻撃が難しくなる場合もある。
 後方を人数で固めるチームから得点を奪うのは簡単なことではないし、継続して攻めていけば守備側に慣れが生じることもあります。
 守備側を後方に釣り出したり、素早くパスを回して回避したり、3人目4人目が縦パスに絡んだりといった工夫が必要で、そこは選手個々だけでは賄えない部分ではないかと思います

 あるいは、完全に崩すのではなく、スペースがない状況でも上からドスンと叩くか……といった点でソロモンなどの活かし方が重要なのかもしれませんし、よりゴールに迫る回数を増やすことで得点の可能性を上げていくという考え方もできるでしょう。
 攻撃の質を高めるのか量を増やすのか、どちらも必要だと思いますし、どちらか一方だけではなく、両方を追及していきたいところではないでしょうか。
 田口のゲームメイク能力を活用してボールを回すところまでは出来たとして、その後にいかにゴールを目指すのかを明確にしていきたいところですね。