新型コロナウィルスの影響で、3年ぶりの開催になったオーストラリアGP。
レッドブルのフェルスタッペンとアルファタウリの角田にとっては、厳しいレースとなってしまいました。
フェルスタッペンは、金曜日からマシンバランスに苦労していたように見えました。
それでも予選では2番手タイム、決勝でもルクレールを追う2位を走行していたのはお見事。
しかし、レース途中にマシントラブルでリタイアしてしまいます。
マシントラブルが目立つレッドブルですが、決勝でもルクレールとは差を空けられてしまっていましたし、問題がなくとも苦戦していたように思います。
ペレスが予選でも3位、決勝でも2位につけたのはさすがで、堅実なパフォーマンスを見せています。
新レギュレーションのマシンにはペレスの方があっているのかなとも思いますが、タイム的にはやはりフェルスタッペンの方が上ですし、チャンピオンを目指すことを考えればフェルスタッペンのマシンバランス改善が何よりも求められるのではないでしょうか。
優勝はルクレールで、力強いレースで危なげない勝利を遂げました。
一方でチームメイトのサインツはミスが目立ち予選では9位、決勝でもスタート直後にリタイア。
予選後もチームの不満を口にしていましたし、優勝を狙えるマシンを得たことでルクレールとのライバル関係が明確になり、焦りが見え始めている印象ですね。
第3戦では若干の改善が見られたメルセデスは、ラッセルが3位表彰台。
4位にもハミルトンがつけました。
しかし、元王者ハミルトンも若いラッセルに敗れてしまったということで、メンタル的な影響が気になります。
コース特性の違いもあって、オーストラリアではアルピーヌやマクラーレンが浮上し、中位争いで光る走りを見せていました。
ウィリアムズのアルボンがハードタイヤでラスト1週まで走り切り、ポイントを獲得という見事なレースをやってのけたのも素晴らしかったですね。
一方でアルファタウリは、相対的に苦しい立場に。
角田はFP1、FP3でもガスリーより速いタイムを残すなど、フリー走行までは流れがよさそうに見えていました。
今年は第1戦、第2戦でも、フリー走行でガスリーに食い付くタイムを残せていますし、成長を感じさせる部分だと思います。
しかし、オーストラリア予選のQ2に入ってタイムを伸ばせずにいると、決勝でもズルズルと後退していってしまいました。
さすがにどこかトラブルがあったのだろうと思いましたが、レース後の段階では原因がわかっていないとのこと。
何らかの問題があったのか、それともどこかでマシンバランスが崩れたのか。
問題が起こって原因がわからないというのが一番怖いですし、どこかで良い流れを引き戻したいですね。
次は1週間空いて、イタリア・イモラでのレースとなります。
F1ではヨーロッパラウンドに戻ってからが本当の勝負とよく言われていますが、言い方を変えればここでも苦労するようであれば、シーズン中盤に向けても厳しい状況となるかもしれません。
アルファタウリのホームということにもなりますし、角田にとっても次が大事なレースとなりますね。