先日の横浜FC戦で、新加入のFWチアゴ・デ・レオンソがジェフデビューを果たしました。
DAZNではレオンソと呼ばれていましたし、レオンソ表記で良いようですね。
Jリーグではチアゴと呼ばれる選手も多かったですし、レオンソの方がわかりやすいかもしれません。
横浜FC戦では68分から出場。
ソロモンと高木にかわってサウダーニャと共に起用され、レオンソが1トップに入り、サウダーニャは右シャドーで起用されました。
DAZNの実況ではコンディション面の問題も取り上げられていましたが、試合後の尹監督のコメントによると「身体のコンディションに問題がなかった」ため起用したとのことです。
レオンソの場合、外国籍選手ではありますが、2018年から長らく中国でプレーしています。
そのため、比較的日本と気候も近いと思いますし、何より日本と同じ春秋シーズン制ですから、コンディションも合わせやすい状況にあったのではないかと思います。
プレーを見て驚いたのは、レオンソの積極的なプレッシング。
常にプレスにいこうという意欲を感じただけでなく、中央からサイドへとうまく追い込むようなチェイスもしていました。
献身的な守備が出来る上に、賢いプレーが出来る選手なのかもしれません。
試合後のコメントでも、「前からのプレスを徹底しながらチャンスを作ることができた」と話しています。
それ以外の発言も含めて真面目な選手といった印象で、ジェフの伝統的な文化にも適しているのではないでしょうか。
また、初戦の試合後にプレスに関して言及したことからも、現在のジェフがプレス中心のスタイルであることをすでに理解ていた上で、アピールしているようにも思えます。
以前にも取り上げた通り、鈴木GMは新体制発表会で「守備のタスクも担えて得点を決められる外国人FW」との交渉を目指していると話していました。
その後、外国人FWとの交渉が破断したことが報じられたため不安もありましたが、無事にレオンソという別の守備の出来るFWを獲得できたということでしょうか。
状況は常に変わるのでしょうし、その場でのリップサービスなどもあるのでしょうが、補強がされても「以前GMが話していたタイプとは違う選手だな」と感じることも珍しくはありません。
しかし、今回は以前の発言通り守備的なCFを獲得してきたということで、鈴木GMは信頼のできる方なのかなとも感じます。
また、昨年終盤にプレスがベースにあったことを理解し、しっかりと守備の出来るFWを補強したことに関しても、堅実な動きではないでしょうか。
ただ、「得点を決められる選手」かどうかかに関しては、まだ未知数ですね。
横浜FC戦では短いプレー時間ではありましたが、76分には右サイドを駆け上がるシーンもあって、スピードもなくはなさそうです。
ただ、手塚のスライディングでクリアされてしまっていますし、スピードで圧倒できるほどでもないのでしょう。
ポストプレーや足元で捌くシーンも何度かありましたが、ポストでは潰されるシーンもあって、足元でもミスが出てしまいました。
特に対人プレーに関しては試合勘の問題も出がちだと思いますから、今後改善される可能性もあるのかもしれません。
しかし、185cmで横は簿も広い高くの割には体幹が強いタイプではなく、スピードなども含めてオールマイティな選手なのかなとも感じました。
監督としては、そちらの方が使いやすいはずだとは思います。
特に昨年後半の好調期はプレッシングをベースに戦い、ここ数戦もまたハイプレスを中心に調子を上げてきた。
それを考えると、CFからのプレスはやはり必須となるでしょうから、守備の出来るFWが増えることは非常に重要なことだと思います。
もちろんソロモンもいるわけですが、今後迎える夏場の状況を考えると、消耗の激しいCFは他にも欲しいところ。
オナイウも残念ながらもう一声といったところでしたし、サウダーニャもプレスにおいては明白な穴になってしまいますから、レオンソの補強はプレスの維持において重要となってくるかもしれません。
今後はソロモンとのポジション争いも楽しみになってきますね。