連戦でしたので、少しずつ先週の試合を振り返っていきたいと思います。
その前に、8月15日(月)に鈴木大輔の負傷が発表となりました。
左腓骨筋腱脱臼で全治3ヶ月とのことです。
鈴木大輔は6月5日(日)にも負傷し、右大腿二頭筋肉離れで全治4~5週間と診断されていました。
それからすでに2カ月以上たっているわけで、そろそろ復帰かと期待されていた矢先の発表でした。
CBに離脱者が集中しているだけに、非常に残念なニュースですね。
今回の負傷は7月23日(土)。
田邉は鈴木大輔の再負傷を受けての加入だったのかなとも思ったのですが、田邉加入のタイミングを確認すると7月21日(木)でした。
いずれにしても、田邉は3バックのCBとして起用されていますが、そのポジションでの起用なら専門のCBを補強した方が良かったのではと思わなくもありません。
しかし、夏に補強できるCB候補は少なかったのでしょうか。
先週の連戦初戦となった町田戦でも、若いCBたちはかなり苦労していた印象です。
町田戦の1失点目は、ボランチ安井の縦パスからスタートしているのですが、ここには田口が前に出て対応しています。
まずこの田口のチェックが緩く、中央で縦パスを出させてしまったのが、失点のキッカケではあると思います。
しかし、味方ボランチが相手ボランチへ出ていった時点で、3バックはしっかりと相手の1トップ2シャドーを対応しなければいけなかったはず。
その後、町田らしくダイレクトで、太田修介、ヴィニシウス、太田修介とパスを展開し、ドゥドゥにラストパスが通ります。
相手のパスワークが素早く、ポジションが入れ替えたこともあるのでしょうが、ドゥドゥが味方の背後で右に流れボールを引き出した動きに対して、対面の田邉がついて行かなければいけなかった。
しかし、田邉は一歩反応が遅れたことでフリーにしてしまい、そこでやられてしまったというシーンでした。
2失点目のPKに繋がる攻撃も左CB高橋の縦パスに反応した、チョン・テセが左サイドに流れてキープ。
ここへは田邉がしっかりとついていきましたが、チョン・テセと入れ替わりでゴール前に侵入していったドゥドゥに対して、対面の西久保の対応が完全に遅れてしまった。
さらに左CB佐々木のカバーも遅れて、西久保が背後から倒してPKという流れになっています。
急増3バックという点はしっかりと考慮すべきだとは思いますが、細かな守備対応はセンスの問われる部分でもあると思います。
ポポヴィッチ監督が試合途中に太田修介に代えてチョン・テセを起用し、ヴィニシウスを右シャドーに回して3トップで戦うよう指示したそうですが、それも若手CBに足りない部分があると見たからではないでしょうか。
二人とも本職はSBだと思うので、間合いを取ってしまうところがあるのかもしれませんが、CBは危険と見たら強く前へ潰しに行く判断力が必要となってくると思います。
その点で町田戦では苦戦した印象もあった若手3バックでしたが、続く甲府戦、徳島戦では粘り強い守備を見せ無失点で終えています。
町田戦での教訓も活かされたのかもしれませんし、こうやって成長過程が見られるのが若手を応援する楽しさでもありますね。
ただし、若手だからと言って全選手が成長するというものでもないですし、期待しすぎても将来的にギャップが生まれてしまうかもしれませんから、しっかりと現状での長所と短所を評価した上で見守ってあげるべきではないでしょうか。
また、徳島戦では西久保が強烈なミドルシュートを放っています。
西久保はヘディングも含めて、シュートセンスのあるタイプなのかもしれませんね。
田邉もさすが川崎の選手ということか、鋭い縦パスを供給するシーンが何度もあって、現状だと後方の選手としては守備より攻撃の方が期待できるのかもしれません。
また、ここまで途中出場した3試合では、フラフラしていることが多かったダニエル・アウベスも徳島戦で初スタメン。
鋭いクロスもあったし、高さも見せていました。
まだ1試合では何とも言えませんが、まずまずのプレーぶりだったのではないでしょうか。
新井一耀も復帰間近という情報が出ていましたし、1人でも主力CBが復帰出来ればかなり状況は楽になるのではないでしょうか。
それでも再び離脱者が出てしまうと心配な状況ではありますが、このコロナ禍では贅沢は言えないでしょう。
若手の成長を期待しつつ、チームを前進させることが大事だと思います。