山形戦、熊本戦と、プレーオフ進出のライバルとの試合を落としてしまったジェフ。
今週末はアウェイで水戸と対戦します。
水戸はジェフOB秋葉監督が3年目の指揮を執っており、今年も継続して好守にアグレッシブなスタイルを実施。
若い選手が多いことも特徴で、この夏にも横浜FCから安永、柏から鵜木と、共に21歳の日本人選手を補強。
さらに、横浜FCのGKスベンド・ブローダーセンの弟にあたる、19歳のCBレオナルド・ブローダーセンを獲得しています。
攻撃時は後方からしっかりとミドルパスを出し、中盤に当ててワンタッチでかわして前へといった形を狙ってくる。
カウンターも武器で、前へ選手がかかった時の勢いを感じるチームです。
また、今年はパススピードの速さも意識しているのかなと感じ、選手にもボールにもスピードを求めているのように見えます。
守備においても4‐4‐2をベースとして、積極的なハイプレスを展開。
そこからのハーフカウンターも、大きな武器の1つとなっています。
ハードワークも水戸の特徴ですね。
ただ、毎年好不調の波が激しい印象で、現在も5試合勝ち星から遠ざかっています。
若い選手が多いことやアグレッシブな姿勢が不安定な問題を生んでいるのかもしれませんし、プレスを掻い潜られた後に課題があるようにも思います。
さらに、秋葉監督になってから頻繁にスタメンを入れ替えているため、チームの軸という点で弱い部分があるのかなといった印象も。
前節徳島戦でも4連敗中だったこともあって、10人のスタメンを入れ替えています。
しかし、メンバーが入れ替わっても勝ち星から遠ざかっていても、積極的な姿勢は変わらず。
徳島戦は1‐1の引き分けに終わり、試合終盤にも惜しいシーンを作るなど、最後まで気持ちを見せて戦っていた印象です。
他するジェフは前節熊本戦後、モチベーションの部分に問題があったのではないかと尹監督が話しています。
山形戦、熊本戦とプレーオフ進出のライバルに敗れて気持ちが切れたというのであれば、まだ百歩譲って許せるのかなとも思わなくもありません。
しかし、ライバル同士の戦いにおいて、モチベーションに問題があったというのであれば、さすがにちょっと残念ですね。
いくら契約などの問題があったとしてもそこはプロですから何とか頑張ってほしいところですし、モチベーションコントロールも指導者としての大事な仕事なのではないでしょうか。
戦術的な部分でいれば、山形戦、熊本戦とパスサッカーを展開するチーム相手に、2試合連続でバイタルエリアを取られたところから失点しています。
水戸もまた少しタイプは異なりますが、攻撃的なチームが相手ということになるわけで、水戸を相手に今回こそはしっかりと守備で隙を作らず戦えるかが注目となるでしょうか。
その上で、いかに攻撃に移れるかという点が、勝利においては重要ですね。
前節の敗戦でプレーオフ進出は、さらに厳しくなったと思います。
しかし、現在10位のジェフは14勝10分14敗の勝点52で、現在13位の水戸は12勝11分15敗の勝点47。
中位のライバルということになり勝点も近いですから、最終順位においても大事な試合となると思います。
2連敗でモチベーションにおいては厳しくなっているのかもしれませんが、厳しい時こそプロとしての真価が問わるもの。
最後まで意地を見せて欲しいところですね。