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田口泰士「トライした結果が後半の良い流れになった」

 シーズンも終了しましたが、今季の反省と来季に繋がる話もありますので、もう少しだけ最終戦に触れていきたいと思います。www.jleague.jp

田口泰士「みんながトライしてやっていこうとした結果が後半の良い流れになったと思う。自分たちがやろうとすれば相手のプレッシャーも止まる。そういうところを全員が分かってやれるようになってくればもっと上が見えてくると思う」

 前半と後半で流れが大きく変わった、山口戦後の田口のコメントです。
 後半は山口の足が止まったことが大きかったとは思いますが、確かにジェフが前に出ていったからこそ良い流れになった部分もあったのでしょう。

 例えば勝ち越しゴールとなった、新井一耀のボール奪取からシュートまで自分で持ち込んだプレーも、あの位置に新井一耀がいたからこそ。
 CBに関わらず中盤後方にも近しいエリアにいて、まるでボランチのような動きを見せていました。
 相手を押し込めれば全体的に前掛かりになれるし、セカンドボールなども拾いやすい。


 それによって自分たちの攻撃の時間が長く作れて守備機会も減り、2次攻撃、3次攻撃にも繋がっていく。
 これがいい時のジェフの流れで、特にそれが一番ハマっていたのが、昨年終盤の好調期だったと言えるでしょう。
 しかし、ある種の答えがその時点で出ていたにもかかわらず、3年目にそれを完璧に活かすことが出来なかったとも言えます。

 それこそが現チームに限界を感じた、一番の所以とも言えるのかもしれません。
 終わってみればやっぱり自分たちからもっとアクションをを起こしたかったし、前に圧力を賭けたかった。
 しかし、現実からするとそのサッカーを安定するにはいたらなかったし、昨年終盤のサッカーを発展することも出来なかった。


 ここ最近の選手たちのコメントからすると、もっと前に出たかったという思いがあったのではないでしょうか。
 引いて守るサッカーでもカウンターで一発ゴールを狙えるのであれば、我慢を続けられるのかもしれませんが、ジェフはカウンターを作るのもうまくはなかった。
 どちらかといえば、引いて守る状態のジェフはなんとか時間を浪費するだけで、相手が疲れたところで前に出て勝とうとすることが多かったと思います。

 ようするに、我慢の時間は本当に我慢を強いられるだけで、一発逆転のカタルシスは期待しづらかった。
 逆に前に出る時間帯の方がゴールを奪えることが多いだけに、もっと前に出た方がいいのではという意識が芽生えても仕方がない気もします。
 そういうことが積み重なっていくと、監督の人心掌握の面でも少しずつ厳しくなってくるのではないかと思いますね。


 もちろん、だからと言って単純に前に出ればよかったというわけでもないのでしょう。
 実際、特に夏場は前半から前に出ると90分間持たないことが多かったし、コンディションに左右されることも少なくなかった。
 その点での安定感を築き上げる、プレスに行きながらも休む時間を作るなど、賢いスタイルを作るということが出来なかったことが、苦労した原因なのでしょう。

 いずれにせよ、反省点の多い3年間でもあったと思います。
 それを踏まえた上で、成長できるかどうか。
 「もっと上が見えてくる」と言っているということは、田口は来季も残るのかなと思いますが、よりチームを引っ張る主軸選手として頑張ってほしいですね。