前回のFW&MF編に続いて、DFとGKに加え、MVPも選んでいきます。
最終的なまとめでは、それぞれのポジションの第二候補も記載してあります。
左SB:徳元悠平(岡山)、右SB:半田陸(山形)
左SBは岡山の徳元。昨年はチーム事情からSHでもプレーし、今年もジェフ戦などで一時CBなどをやらされていましたが、やはり本来はSBで活きる選手だと思います。
大幅に戦力を増加しメンバーが入れ替わった岡山の中で、数少ない昨年からのレギュラーになります。
その他の左SBは、堀米悠斗(新潟)、内田裕斗(仙台)、亀川諒史(横浜FC)、藤本一輝(大分)、加藤聖(長崎)、加藤蓮(東京V)など。
山口の橋本健人も候補で、SBながらパスを出せる選手ですが、中でも外でも攻撃に絡めるタイプだと思います。
ただ、守備面での対応は課題でしょうか。
右SBは新潟の藤原奏哉(新潟)と甲乙つけがたい活躍でしたが、強さも発揮していた半田陸にしました。
2‐0で勝利したジェフ戦でもインナーラップを仕掛けてアシストを決めている半田は、昨年以上にアグレッシブなプレーを見せていたように思います。
半田も藤原もパスを出せるSBで、パスサッカーにはこういったSBが必須となっている印象です。
その他、河野諒祐(岡山)、新井直人(徳島)、井上健太(大分)、イセカ・ゼイン(横浜FC)、中村拓海(横浜FC)、黒石貴哉(水戸)など。
3バックのCBやWBでプレーしている選手もSBに含みましたが、そこはご了承ください。
CB:三竿雄斗(大分)、ヨルディ・バイス(岡山)
大分の三竿は守備時の強さだけでなく、左足でのパスセンスも非常に高く、ジェフもそこからやられています。3バックでパスサッカーをするとなると、こういったCBが欲しいところですね。
コロナ禍の大きな影響を受けてしまった大分ですが、三竿は全42試合に出場していることも大きなポイントだと思います。
岡山のバイスは、もはやJ2ベストイレブンの常連。
ただ、それだけJ2から、なかなか抜け出せていないとも言えるのかもしれません。
高さ、カバーリングだけでなく、攻撃も作れる選手で、1人で試合を決められる選手だと思います。
その他、舞行龍(新潟)、菅田真啓(熊本)、岩武克弥(横浜FC)、山崎浩介(山形)、内田航平(徳島)、ンドカ(東京V)など。
CBは評価の高い選手でもソロモン(ジェフ)が競り勝てる試合も多くて、どうしても今年は評価が厳しくなってしまうところがあります。
もちろん、大事なのは高さや強さだけではないわけですが。
GK:スアレス(徳島)
今年は外国人GKの活躍も目立ちました。横浜FCのGKブローダーセンは手足が伸びるように長い選手で、久々に外国人GKらしさを強く感じる選手だったと思います。
ただ、技術面で意外とミスも目立つタイプだった気もします。
マテウス(東京V)やカルバハル(琉球)なども活躍。
その中でも徳島のスアレスは、フィードキックの精度が非常に高く、安定感がある。
徳島のポゼッションサッカーにも、フィットしたGKだと思います。
対抗は小島亨介(新潟)で、小島もキック精度が高く、今年は落ち着いてプレーしていた印象があります。
ただ、ジェフ戦ではバタバタしてしまった部分もあり、次点としました。
その他、後藤雅明(山形)、堀田大暉(岡山)など。
MVP:小川航基(横浜FC)
王道のチョイスとなるでしょうが、MVPは小川航基でしょう。26ゴールのインパクトは強く、固め打ちではなくシーズンを通してゴールを決めていったことも大きい。
優勝した新潟から選びたい気持ちもありましたが、新潟はターンオーバー制で戦っていた。
新潟はそれだけチームとして戦えていたともいえ、誰が出ても質の高いパスワークを展開していました。
このコロナ禍においては、そこが強みとなっていた部分もあるのかもしれません。
ベストイレブンを一挙にまとめ。
比較的若い選手の活躍が、目立ったJ2だったのかなと思います。
J2経験者が日本代表に選出されることも珍しくないですし、ここから海外組やW杯出場選手が出てきてもおかしくないかもしれません。
来年も素晴らしい選手のパフォーマンスを、楽しみにしたいですね。