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2022シーズンを振り返る 小林祐介編

 オフの動向も取り上げましたので、2022年の選手の振り返りを続けていきたいと思います。
 といっても、残すところはあと7名となっています。

 ジェフ移籍2年目となった2022年の小林。
 開幕戦では熊谷をベンチに押しやって、スタメン出場を果たしました。
 ただ、その後はあまり出場機会が伸びず、田口と熊谷がレギュラーボランチとしてプレーしていきます。

 それでも小林は、第3ボランチとしての役割をしっかりと果たしていたと思います。
 試合に出れば運動量豊富に動き回り、守備ではボランチのスペースを消しながら、前に飛び出して潰していく。
 攻撃でも若干引き気味の位置からパスを散らすことで、ビルドアップを陰からサポートしていく


 田口のような天才的なパスセンスや、熊谷のような強靭なフィジカルがあるタイプではないと思います。
 そのためレギュラーになり切れていない部分もあるのでしょうが、他J2クラブであればレギュラーを狙えるレベルではないでしょうか。
 攻守に気の利いた仕事が出来るボランチだと思います。

 小林が第3ボランチとして優秀だと思える要因は、プレーに穴が少ないところにあると思います。
 攻撃でも守備でも貢献できる選手なので、監督にとって使い勝手のいい選手なのではないでしょうか。
 172cmとサイズは若干小さいのでしょうが、体幹はしっかりとしていて、球際には強い選手だと思います。


 柏からジェフに移籍した1年目の2021年は、合計24試合出場、スタメンが16試合、1492分出場。
 2年目の2022年は合計23試合出場、スタメンが14試合、1342分出場と、2年間ほぼ同じ成績となりました。
 プレーも含めて、いろいろな意味で安定している選手と言えるのかもしれません。

 しかし、アカデミーから所属していた柏からジェフへの移籍は、強い思いがあってのことだと思いますし、第3ボランチという立ち位置に本人が満足できているのかどうか。
 ジェフ加入までのキャリア最多出場は、2016年の22試合でそれ以降は伸び悩んでいました。
 それを見ると、ジェフに移籍して出場機会を伸ばしてはいるわけですが、大活躍とまでは言い難い状況です。

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 今年はジェフも新体制になり、スタイルも変わることになります。
 パスサッカーを展開することになりそうですが、小林はシンプルながらも素早く丁寧にパスを散らせる選手。
 田口や熊谷のように鋭い縦パスを出せるボランチではないと思いますが、こういった黒子になる選手こそチームに必要だという展開になる可能性もありえるのかもしれません。


 さらに、今年は古巣柏から永井コーチも加入。
 柏アカデミー時代に直接指導を受けてるわけではないはずですが、柏アカデミーのパスサッカーはお互いに理解しているはず。
 永井もまた名門市船から柏に加入して柏ではなかなか出番を得られなかった選手でしたし、現役時代のポジションも同じということで、メンタル的にもサポートしやすい部分があるかもしれません。

 細かなフォーメーションなどもまだわかっていないですが、小林がレギュラーポジションを争えるような展開になってくると、チームとしても面白くなってくるかもしれませんね。
 また、控え選手であっても、扱いやすい便利な選手だと思いますし、ジェフとしてはこういった選手をしっかりと評価して、手元に置いておきたいところではないでしょうか。
 安定して強さを発揮できるチームには、影からチームを支えられる選手が控えていることが多い印象ですし、小林もそういった立ち位置の選手になり得るのではないかと思います。