オーストラリアGP、角田は10でレースを終了し、今季初ポイントをゲットしました。
第1戦バーレーンGP、第2戦サウジアラビアGPと11位に終わっており、惜しくもポイントを獲得できなかった中で、ようやく結果に繋がったことになります。
オーストラリアGPでもマシンの低パフォーマンスは続いており、フリー走行からタイムを伸ばせていませんでした。
しかし、予選では12番手で、チームメイトのデフリースも15番手。
角田は決勝でも冷静にスタートを決め、一時は9番を走行していました。
けれども、その後のレースペースは非常に遅く、粘りのディフェンスも見せましたがずるずると後退。
レース中盤からは14番手に。
ポイントとは程遠い展開となってしまいました。
しかし、レース終盤にセーフティカーが入ると、角田はリスタートで見事なスタートを見せて13位から5位にジャンプアップ。
Rapid off the line, and quick to avoid the chaos at Turn 1 💪
— Formula 1 (@F1) 2023年4月3日
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この順位は残念ながら再開直後のクラッシュにより無効となってしまいましたが、サインツのペナルティもあって10位で終わっています。
上位で終えることは出来ませんでしたが、レース中のペースを考えるとポイント獲得は望外の喜びではないでしょうか。
良いレースができた時には結果が出ず、悪いレースの時に結果が残る。
これがレースというかスポーツの難しさでもあるのでしょうが、角田が粘りの走りを見せていたからこそ、結果が付いてきたとも言えると思います。
ただ、あまり前向きになれないのは、マシンのパフォーマンスが悪かったこと。
角田だけでなくデフリースもさらに厳しい状況でしたし、公園内を走るオーストラリアが若干特殊なサーキットとは言え、今後が心配になります。
しかも、アルファタウリはマシンのアップデートを行ったにもかかわらず、苦戦したことになります。
優勝はここでもレッドブルのフェルスタッペン。
フリー走行まではマシンバランスに苦しむコメントも出ていましたが、蓋を開けてみればポールトゥウイン。
ただし、チームメイトのペレスはフリー走行、予選とトラブルがあって最終順位は5位に終わっており、信頼性がレッドブルの落とし穴となる可能性もあるでしょうか。
2位にはハミルトン、3位にはアロンソと、表彰台をチャンピオン経験者が独占。
4位にはアロンソのチームメイト・ストロールがつけ、今回もアストンマーチンの勢いを感じます。
しかし、今回はハミルトンが2位で終え、ラッセルもマシントラブルを起こすまでは好調だったことで、メルセデスの活躍も目立ちました。
こうなってくると、地力のあるメルセデスの躍進も期待されますが、ストップ&ゴーのメルボルンパークは今後の参考にはしづらいのではないかと私は思います。
基本的にはトラブルがなければ、レッドブルが1つ頭が抜けている状況には変わらず。
2番手以降の混戦はまだ続くのではないでしょうか。
角田に関しては、マシンにパフォーマンスの問題がある中で、欧州メディアの評価も上がっているようです。
ただ、ここからF1に生き残り、レッドブル昇格まで考えると、よりインパクトのある結果が欲しいところなのかもしれません。
今回のように荒れたレースになれば、上位進出の可能性もあると思いますし、じっくりと耐えながらチャンスを期待したいところですね。
チャンピオンシップはレッドブルの圧勝ペースではありますが、それ以降は混戦ということで面白いシーズンになっていると思います。
しかし、F1はオーストラリアからなんと約一か月間お休み。
開催を公言していた中国GPがゼロコロナ対策によって結局今年も実施できないということで、スケジュールに空きが出来てしまったものです。
残念な日程になってしまいましたが、4月最終週に行われるアゼルバイジャンGPを心待ちにしたいと思います。