先々週行われたカナダGP。
ここでもフェルスタッペンが優勝を果たし、レッドブルがF1通算100勝を達成しました。
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— Formula 1 (@F1) 2023年6月21日
ワークスが主体の時代において、自動車メーカーではないレッドブルがF1をリードしているのですが凄いことですね。
派手な活動をしているイメージのあるレッドブルですが、F1では個人スポンサーから始め、ドライバー育成に力を入れてきたことで、信頼を勝ち得てここまで来れたとも言えるのかもしれません。
技術力が問われるF1ではありますが、最終的には人がモノを言うスポーツだと思いますから、そのための信頼確保というのはF1であっても大事ですね。
カナダGPも荒れた展開となりました。
監視カメラに不具合が生じ、FP1はほぼ走行できず。
予選も雨が大きく絡む展開となり、決勝でもメルセデスのラッセルがウォールにあたってセーフティーカーが導入されています。
そんな展開でもフェルスタッペンは、しっかりとポールトゥウインで勝利。
レースではバードストライクにあってしまいましたが、それでも危なげない勝利を遂げています。
レッドブルは前人未到の全戦優勝の可能性を残しています。
一方で僚友のペレスは、ここでも波に乗り切れず、予選では難しいタイヤ選択が仇となって12番手に終わり、決勝も6位止まり。
決して速さが足りないわけではないですが、レースにはこういった流れというものがありますね。
それでもレッドブルが連勝を続けているのはすごいことですが、1台だけではやはり心許ないところもあると思います。
2位にはアストンマーチンのアロンソ、3位にはメルセデスのハミルトン、4位、5位にはフェラーリが続きました。
マシンのアップデートでメルセデスも上向きになり、フェラーリも課題だったタイヤの摩耗が改善されてきている模様です。
ただ、接戦になったことで、よりアロンソに勝てなかった印象が強く残ったレースでもあった気がします。
また、ウィリアムズのアルボンが7位をゲットしたことも大きな話題となりました。
直線の速いウィリアムズなので、カナダには適していたところもあったのでしょう。
欧州ではビックスターのように盛り立てられているようですが、どちらかと言えば粘りの走りでいぶし銀のようなドライブだったと思います。
角田とアルファタウリはここで苦戦。
予選では0.016秒差でQ2進出を果たせず、グリッド降格のペナルティまでついてしまいました。
本人はあまり影響がなかったと話していますが、僅差だったので最終コーナーでサインツに邪魔されたことも影響したのではないでしょうか。
決勝ではメディアムタイヤを1周で捨てて、空いているところをハードタイヤで粘る作戦に出ました。
中盤は渋滞状態だったので面白い戦略でしたが、セーフティカーが入ったことで台無しに。
さらに2本目のハードタイヤでレースペースも上がらず、14位で終わっています。
アグレッシブな作戦という記事も出ていますが、あくまでもグリッド順が低かったからこそ狙えた作戦。
良策というよりは奇策だったはずですから、手放しには歓迎できないと思います。
単純に速さが足りていない印象でしたし、公園内にあるカナダのレイアウトだったから苦戦したのか、開発に苦労しているのか。
角田自身は悪くなかったとは思うのですが、チームとしては今後が若干心配になる週末だったようにも思います。