前節大分戦からシーズン後半がスタートしたばかりですが、翌戦からいきなり連戦となります。
ジェフは連戦で甲府、大宮、金沢と対戦。
フクアリ、NACK、フクアリと関東で連戦をこなせるのは、追い風ですね。
今週末の試合では、甲府と対戦。
現在の甲府は11勝4分7敗の6位。
プレーオフ圏内にたっています。
5月13日に行われた前回対戦時は、ジェフが1‐0で勝利。
しかし、甲府はその翌戦から3連勝を遂げ、ここ6戦で4勝2分1敗の好成績を収めてます。
原崎監督に交代して2戦目の大宮相手に5‐1、エスナイデル監督の初陣となった山口相手には4‐0と大勝をあげており、調子も上がってきているのかもしれません。
ただし、今週の水曜日には磐田がルヴァン杯に出場していた関係で、甲府対磐田戦が行われています。
日程的にはジェフが有利で、甲府はメンバー入れ替えもあり得るかもしれません。
磐田戦は1‐1の引き分けで終わっています。
篠田監督の甲府は、基本的にオーソドックスなスタイルだと思います。
攻撃では長いボールも織り交ぜ、サイドの大外を中心に攻めこむ攻撃が基本で、ジェフはサイドの守備が問われる試合となるかもしれません。
守備では相手にボールを持たせる傾向もありますが、いけるところはプレスにいってハーフカウンターを狙うのも特徴です。
注目はやはり前線にウタカがいることで、今年も得点能力は健在。
コンディションも悪くなさそうで、プレスもウタカなりに頑張っている印象です。
現在ウタカは9ゴールとJ2得点ランキング5位で、足元でのシュートだけでなくヘディングでもゴールを狙える上、アシストも狙えるところが武器ですね。
ウタカがいることによって、ゴールから逆算したチーム作りができることも大きいとは思います。
ただ、それによって味方選手がウタカばかりを見るようになっては、逆に対策も取られやすいところもある。
むしろ良い時の甲府はウタカを囮にしつつ、他で攻撃を作れているイメージもあります。
守備でも健闘しているとはいえ、常時プレスには行けなければならず、周りがサポートしている状況です。
やはり弊害も大きい選手だと思いますし、そこが京都が手放した理由なのでしょう。
今年のジェフはゴールから逆算するチーム作りではなく、後方から1つ1つ積み上げる攻撃作りをしていると言えるでしょう。
文字通りビルドアップをしている印象ですが、問題はそのビルドアップの設計図がゴールまで描けているのか。
少しずつ進歩しているようにも思うのですが、それが完成した時にゴールを奪える強いチームになっているかどうかが重要ですね。
また、組織的に戦う中でも、"異物"を組み込めるかどうかも注目でしょう。
現状のジェフには、組織プレーが苦手でも爆発的な打開力や得点力がある選手というのはいませんが、将来的にはそういった選手も欲しくなってくるかもしれません。
指導者としてもそういった"異物"を組み込めるチームを作れるかどうかは重要なポイントだと思うのですが、一方でまずはそういった選手なしにベースを作るという発想も理解はできると思います。
最終的に強いチームになれるかどうかはもちろん重要ですが、進捗の速度も重要な評価基準にはなってくると思います。
現在の6勝7分9敗16位という成績は、さすがに物足りない数字。
新チームスタートからハーフシーズンが過ぎたわけで、そろそろ成果というものも求められてくると思います。
せめてプレーオフ圏内を争えるチームになってほしいところですし、そのためにもこの時期から結果を残せる方法を見出してほしい。
甲府はちょうどプレーオフ圏内にいるチームですし、連戦の初戦でもある。
大事な試合ですから、しっかりと結果を求めたいところですね。