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第11戦イギリスGPとダニエル・リカルドのアルファタウリ加入

 まず、イギリスGPに関て。
 今回も土曜日は雨絡みの展開でしたが、それでもレッドブルのフェルスタッペンが、ポールトゥウイン
 単純な速さだけではない、強さを感じますね。

 これでレッドブルは昨年から続く連勝を11に伸ばし、史上最多タイとなったそうです。
 ここまでの連勝記録もホンダエンジンを積んだマクラーレンでした。
 レッドブルホンダは来週のハンガリーで、この記録を更新できるか注目が集まります。

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2023年F1イギリスGP決勝で、レッドブルマックス・フェルスタッペンは、6連勝を達成、今季8勝目を挙げた。今回の勝利で、レッドブルは、マクラーレン・ホンダが1988年に達成した11連勝の記録に並んだ。さらに、6連勝を挙げたドライバーは史上5人目となる。

 ただ、イギリスGPで話題をさらったのは、そのマクラーレンでした。
 予選でノリスが2位、ピアストリが3位につけると、決勝でもノリスが2位、ピアストリも4位でフィニッシュ。
 メルセデスフェラーリの2チームがパッとしない状況が続いているとはいえ、アップデートでここまで飛躍するケースも近年では珍しいように思います。

 逆にアストンマーチンが後退して、アロンソの7位がやっとという状況でした。
 フェルスタッペンの独走には変わりませんが、2位以下は大混戦。
 毎レース予想のつかない展開となっていますね。


 一方、フェルスタッペンの同僚ペレスはちょい濡れ状態だった予選Q1の終盤に、赤旗が出た状況で早めにピットアウト。
 コースオープンを待つ間にタイヤが冷えてしまい、15位となってしまいました。
 決勝では6位まで上げたものの、流れの悪い展開が続きます。

 それ以上に苦しんだのがアルファタウリで、予選では角田、デフリースともにQ1終盤まで好位置につけていましたが、赤旗でドライコンディションになってしまいQ1敗退に。
 決勝では角田のマシンに問題があったようで、レース中盤はデフリースよりペースの悪い状態でした。
 全体的な速さが足りず、角田は16位、デフリースは17位に終わっています。


 そして、レースに終わった今週、ビックニュースが。
 当初は8月の夏休みが終わった後に、デフリースに代わってダニエル・リカルドが出走することになるという報道でしたが、そこから話が急転。
 来週のハンガリーGPから、急遽リカルドがアルファタウリで出場することとなりました。

 以前、レッドブルでも活躍したリカルドは、当初フェルスタッペンとも渡り合うなど実力を見せていましたが、2019年に移籍。
 昨年までの2年間はマクラーレンで戦っていましたが、若いノリスに苦戦し限界説も出ていました。

 今年はレッドブルにサードドライバーとして復帰しましたが、レースに帯同することも少ない中途半端な立場に。
 年俸も契約の残っていたマクラーレンから支払われていたという噂ですし、チームの契約破棄で年俸だけは保証されるサッカーなどではよくあるパターンなのかもしれません。
 次の契約が結ばれれば年俸の支払いもなくなりますが、半年が経って半分のサラリーはもらえたのかもしれませんね。


 リカルドはペレスの次のドライバー候補とも言われていましたが、マクラーレン時の状態を考えると厳しい印象もありました。
 ここまでのペレスに関しては内部でも批判があったようですが、不運なども多くしっかりと走れれば安定したパフォーマンスは期待できるでしょう。
 決して遅くて苦戦しているわけではないだけに、普通に考えれば来年も残留ではないでしょうか。

 リカルドも当初はレッドブル以外での出走を拒む発言をしていましたが、どこかでアピールしないと厳しいと判断したのではないかと思います。
 リカルドも現在34歳とベテランで、長期の休暇は次に響く懸念もある。
 今回のチャレンジで失敗すれば、きっぱりとあきらめようという気持ちもあるのでしょうか。


 可哀想なのは、デフリースということになります。
 F1新人で角田相手に負け続けていたのは事実ですが、何せマシンが極めて遅い状況。
 徐々にデフリースもペースが上がっていたところでしたし、ここからだという部分もあったと思います。

 ただ、デフリースも28歳と近年のF1では異例の遅咲きデビューでしたから、将来性ではなく即効性を期待されていたのかもしれません。
 また、チームが極めて深刻な低迷ということもあって、経験豊富で人気もあるリカルドに刺激を与えて欲しいということなのかなとも思います。
 いずれにせよ、レッドブルとアルファタウリとしては、リアム・ローソンなど他の若手がいたにもかかわらず、デフリースを選択した判断がそもそもの失敗だったと言えるのではないでしょうか。


 角田としては、リカルドを打ち破ればさらに評価が上がるでしょうし、チャンスとも言えるでしょう。
 ペレスも普通に走れば速いドライバーとは言え、何か問題が起これば昇格も見えてくるかもしれない。
 また、ベテランリカルドのチーム作りを真横で見ることは勉強になる部分もあるのではないかと思いますし、マシンの開発という意味でも期待できるかもしれません。

 ただ、当然リカルドに敗れれば評価は下がるし、チームにおけるリーダーシップ争いも生まれる可能性もあります。
 ここで負ければ次は難しいという状況は変わりませんし、やるべきことをしっかりとやり続けることが大事ですね。
 ホンダは2026年からコンビを組むアストンマーチンへ角田を連れていきたいのではないかという話も出ているようですが、今回のように将来に関しては何が起こるかわからないのがF1ですから、落ち着いて実力を示し続けることが何よりも重要だと思います。