デフリースに代わって、ダニエル・リカルドがアルファタウリから参戦することで、角田との対決が注目されたハンガリーGP。
結果的にではありますが、予選でも決勝でもダニエル・リカルドが角田を上回る結果となってしまいました。
FP1は雨絡みでまともな走行が出来ず、FP2からが勝負という展開に。
そのFP2で角田は4位と好タイムを記録し、ダニエル・リカルドは14位に留まりました。
前評判でも角田の方が上でしたが、初日は0.4秒ほど角田が上回る予想通りの展開に。
しかし、予選では0.013秒差と僅差ながら、Q1でリカルドに敗れて敗退。
Q2に進出したリカルドは13位まで上げて、17位角田とはグリッド上で差が開いてしまいました。
角田は気温が上がった土曜日にバランスに苦しんだ上、雨で走ったFP1でフロントウイングを壊してしまい、その分の差がついたのかもしれません。
そこは角田の責任もあるので仕方ないですが、決勝ではスタートで見事な対応を見せ、1周目で11位に浮上。
逆にリカルドはスタート直後の接触に絡み、下位に沈んでしまいます。
ここで角田には大きなチャンスが。
しかし、角田はまだソフトの状態がいいとピットに伝えていたにもかかわらず、チームは「ほかのマシンがピットインしたため」と言う胆略的な理由で早々にピットインすると、タイヤ交換のミスで大きくタイムを失います。
さらに、この選択によって、第2スティントのハードタイヤで長い距離を走らざるを得なくなります。
さらに、ハードタイヤでタイムが落ちてきていたにもかかわらず、タイヤを交換しなかったことでズルズルとタイムをロスしてしまいました。
一方のリカルドはミディアムタイヤで最終スティントを引き延ばし、順位を上げていきます。
ミディアムタイヤを持たせたところはさすがリカルドではありましたが、角田に与えた戦略とピットミスにも大きな問題を感じました。
結果的に角田は15位、リカルドは13位に終わったわけですが、角田も以下のように不満を表していたようです。
しかし、44周目にピットインする狙いはなんだっのか、まったく見えない。
「何をやりたかったのか、まったくわからなかったです」
優勝はここでもレッドブルのフェルスタッペン。
ポールポジションはハミルトンに譲りましたが、決勝では危なげない勝利を飾っています。
これでレッドブルは12連勝と、史上最多記録を達成しました。
しかし、2位以下は今回も混戦で、調子を上げてきたマクラーレンのノリスが2位、3位にレッドブルのペレス、4位にメルセデスのハミルトンと、さまざまなチームが並んでいます。
ペレスも苦戦した予選から3位にまで追い上げたとはいえ、フェルスタッペンの真後ろについているわけではない。
フェルスタッペンに何かがあれば、優勝は誰になるかわからない状況が続いていますね。
角田としてはレースペースもリカルドと大差なかったようですし、不運な展開といった印象もあります。
ただ、世論としてはそれでも負けてしまった印象が残りますし、そもそも加入直後のリカルドに対して僅差の状況であることがマイナス評価にもなりかねません。
幸いにもベルギーGPは連戦で行われますのでここで巻き返したいところですが、ここでも苦戦するようだと嫌な流れで約1ヶ月の夏休みを迎えることになるかもしれませんね。