小森が町田戦で、PKのキッカーを担当。
しっかりと決めて今季10ゴール目となりました。
小森はジェフのトップスコアラーということもありますが、7月1日の甲府戦では見木がPKを外しているだけに、小森が蹴ることになったのかもしれません。
高橋のクロスを相手DFがスライディングした際に、手に当たってPKを獲得。
これを見木が決めてこの日のチーム2点目を上げたことになります。
これもラッキーな形とは言え、そこまでの攻撃の作り方がうまくいった成果だと思います。
まず、ジェフのゴールキックのシーンで、2CBがGKの位置まで下がって、パスを繋ぐそぶりを見せます。
しかし、GK鈴木椋大は左前方へロングフィード。
GK鈴木はこの日も繫ぎのミスがあったようにショートパスを繋ぐセンスはGK新井よりも課題がある印象ですが、ロングキックに関してはGK新井よりも精度が高いのかなと思います。
2CBが下がったことで、相手を前に引き付けて裏を取るような形で、GK鈴木がロングキックを蹴り左の高木へ。
高木がワンタッチでうまく繋ぐと、チャンのプレスを受けながら小森がうまくキープ。
そこから逆サイドへ大きく展開します。
このサイドチェンジも素晴らしく、相手ブロックを左右に揺さぶると、田中は近くにいた風間へ。
風間はいつも通り相手のギャップで受けて前を向くと、走り込んでいった高橋へスルーパス。
高橋が駆け上がってクロスを上げると、スライディングした池田の手にあたってPKとなりました。
図にすると、このような状況でした。
試合後にも話しましたが、町田は2トップや左右SHがプレスを意識して前に出がちだったので、特にSHの裏が空きやすい状況だったと思います。
そこにSHやSBに加え、インサイドのの選手や、1トップの小森、アンカーの田口なども絡んで、前を向く形が作れた。
それと共にうまく引き付けて前へと言うビルドアップが、機能したシーンでもあったと思います。
この図では主に左サイドの展開を記載していますが、右サイドの田中、風間、高橋の作りも良かったと思います。
この日のジェフは試合序盤から、こういった左右からの攻撃をうまく作ってゴールに迫っていきました。
片方に偏ることもなかったし、中央からの展開も狙えており、良い攻撃のリズムだったと思います。
さらに、この日の小森はうまく下がってボールに絡む機会が多く、裏抜けだけでなくビルドアップにも効果的に関与していきました。
最前線でドンと構えたポストプレーではなかったですが、これだけ攻撃作りに絡んでくれると、チームとしても助かりますね。
相手の中盤にスペースがあったからこそという部分も大きいのでしょうが、小森自身も工夫しながらボールに絡もうとしているのではないでしょうか。
これで小森は早くも二桁ゴールを達成。
今夏のJ2はJ1クラブから有力選手を引き抜かれることも多くなっていますし、小森の将来も若干心配になってきました。
さすがに夏の移籍はないでしょうが、それ以降となるとわかりませんし、ジェフの順位をしっかりと上げることで選手を引き留めたいところではないでしょうか。