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日高大が直接FKで今季3ゴール目を上げる

JEF

　日高が山口戦で、直接FKを決めて今季3ゴール目を上げました。
　ペナルティエリア左前で得たFKを左足で直接狙うと、軌道でゴール右隅に決めています。
　日高は5月末の仙台戦でもFKで相手GKの逆を突いてゴールを決めており、これで今季直接FKを二度決めたことになりますね。


　今回のゴールシーンでも、田口がボールの前で構えていたこともあって、GK寺門は一瞬右にステップしています。
　これもあって決まったゴールかなと思いましたが、日高のシュートコースが見事だったので、これがなくても決まっていたかもしれません。
　それほど見事なシュートだったと思います。

　しかし、左足の日高、佐々木、右足の田口、高木とキッカーが多いことは、チームとして良いことだと思います。
　ここから勝点を一気に伸ばしていくためには、流れの中からの攻撃はもちろんのこと、攻守のセットプレーも大事になってくるはず。
　ここ数戦はセットプレーからのゴールも増えていますし、そういった意味でもいい流れが来ているのかなと思います。


　今年J3いわきから加入した日高は、左SBの不動のレギュラーとしてプレー。
　運動量豊富でスピードもあって、攻守に貢献していますね。

　オールマイティなSBといったイメージで、ボールを持ち運べるしパスも繋げる。
　シーズン途中からSBがハーフスペースに上がってプレーすることが増えましたが、これが可能となったのも外でも中でもプレーできる日高の能力と言えると思います。
　山口戦後のコメントでもとてもはきはきと受け応えていましたし、気持ちも強い選手なのかなと思います。


　ただ、欲を言えば、もう少し武器が欲しいところなのかもしれません。
　意表を突いた素早いタイミングでのクロスもありますが、シュートに繋がることは少ない。
　ビルドアップ時のパスミスも目立つことがありますし、もう少し丁寧に繋いでいく必要があるのかもしれません。

　J1レベルの選手を目指すのであれば後方でのミスは致命的なシーンを起こしかねないですし、J2、J3で許されるプレーもJ1だと即失点に繋がりかねないと思います。
　ここは他のジェフ選手も含めて、改善しなければいけない課題となりますね。
　繋ぐサッカーを目指す限りは、そこはこだわり続けなければいけないと思います。


　今回のFKを見ても合わせるFKやクロスなどよりも、シュートの方が得意なタイプなのかなと思います。
　大宮戦でも見事なボレーシュートを決めていますし、ミドルエリアからのシュートにセンスを感じる選手だと思います。
　クロスも含めてもっとチャンスメイクも狙えるように、チームとしても日高をよりうまく使っていきたいですね。

　守備においても献身的に守っていて、穴を作ってしまうような動きが少なく、賢くプレー出来ていると思います。
　ただ、身長も168cmで小柄なタイプなので、球際では競り負けてしまうこともあるのかなと思います。
　左CBに入る佐々木と含めて、しっかりと連携を取って対応していきたいところですね。

　新加入の選手に厳しめに話して今いましたが、日高の場合はもう28歳。
　J3からの個人昇格とは言え、即戦力として頑張ってほしい年齢だと思いますし、それだけのものを期待できるポテンシャルもある選手だと思います。
　チームも調子が上がってきましたし、日高にもさらなる活躍を期待したいところではないでしょうか。