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第13戦ベルギーGP 夏休み直前に角田裕毅がポイントゲット

 F1ハンガリーGPからの連戦で行われたベルギーGP。
 今回も前戦から引き続き、アルファタウリからF1に復帰したダニエル・リカルドと角田の対決が注目を浴びました。
 金曜、土曜と雨絡みだった上、スプリントレースも行われたため、バタバタした週末だったと思います。

 金曜午後に行われた予選では、角田がリカルドを上回ります。
 ウェットからドライに切り替わる難しいコンディション中、Q1を9番手で突破するとQ2も11位と快走。
 一方のリカルドは角田から約0.4秒差で遅れていましたが、そのベストタイムもトラックリミットで抹消となり19番手に沈みました。


 しかし、ウェットコンディションのスプリント予選では、逆に角田が0.4秒差遅れの16番手に留まりリカルドが11番手に。
 スプリントレースでもチームがグリッド前方のリカルドを優先したピットストップを行った不運もありましたが、セーフティカー明け直前に角田がスピン。
 前方の車を避けたとのことでしたが、リカルドがスプリントで10位だったのに対し、18位で終わってしまいました。

 しかし、決勝では角田が快走を見せます。
 ここ最近好調なスタートで順位を上げると、その後も手負いのサインツ、ノリスなどを抜いて1時は6番手まで浮上。
 コンサバにも見えた早めのピット戦略で最後は苦労しますが、10位で久々のポイント獲得となりました。


 ともかく、レースペースが良く、全体を通してキレのある走りを見せていました。
 角田はドライセッティングで勝負を賭けていたということで、それもあって土曜日は苦戦した部分もあるのかもしれません。
 スプリントレースは8位までしかポイントが付かないので、10位までポイントの付く決勝が晴れになると見込んで、そちらに集中したというのであれば賢い戦いぶりだったと思います。

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 この快走に決勝日にファン投票で決めるドライバー・オブ・ザ・デイでは3番手につけ、週末を通じたF1公式の評価ポイント、パワーランキングでも4位につけています。

 ハンガリーGPではリカルドに負けてしまいましたが、予選では僅差だったし、決勝でもピットミスなどチームの問題もあった。
 スプリントレースではミスもあったので、完璧な週末とまではいかなかったと私は思うのですが、それでもしっかりと戦えれば十分にリカルドに勝てることが分かった。
 それを自信につなげて、焦らずに戦うことが大事ですね。


 上位争いでは、ここでもフェルスタッペンが優勝。
 シーズン前半をレッドブルの全勝で終えたことになります。
 驚くべきはスプリントレースもすべて制していることで、まさに無双状態といった印象。

 雨絡みで混乱もあったスプリントでは、2位にピアストリ、3位にガスリーと新鮮なメンバーが表彰台に名を連ねました。
 決勝では久々にペレスが2位、ルクレールが3位と順当なメンバーに。
 レッドブルとしてはフェルスタッペンが単独で戦っていればいつかはトラブルもあり得るかもしれませんし、シーズン後半にペレスが復活できるかが気になるところですね。


 最近のレッドブル首脳陣のコメントを見ると、ペレスの擁護が増えているように思います。
 それも角田やリカルドなど、次の候補にどこかまだ不安があるところがあるということなのかもしれません。
 角田も速さは見せていますが、焦るとミスも出てきてしまうところが、チャンピオンチームの2番手としては、怖いところなのではないでしょうか。

 ペレスもミスなくやれれば来年のポジションは安泰だと思うのですが、何が起こるのかわからないのがF1。
 角田もより安定感を身に付けられば、来年、再来年にレッドブルへ昇格する可能性はなくはないかもしれません。
 ホンダが移籍するアストンマーチンも若干失速してきていますし、夢の日本人F1ウイナー達成を考えると、理想はレッドブル昇格だと思いますから、アピールに向けて夏休み明けも頑張ってほしいですね。