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チーム作りに類似点を感じる仙台の渡邉晋監督とジェフの小林慶行監督の元同僚対決

 まず、ブログに関するお知らせです。
 お盆時期ということもあって、今週末から更新が若干滞るかもしれませんので、ご了承ください。

 Youtubeももともと更新頻度が低いですが、次の更新も遅くなってしまうかもしれないです。
 それでも前回の投稿でようやく1500回再生以上いけたので、ゆっくりとやっていこうと思います。
 こちらもよろしくお願いします。

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 さて、ジェフは今週末、山形と対戦します。
 真夏の8月に徳島、山形とアウェイ連戦が続きますから、コンディションの調整も大事になってくるかもしれません。
 出場停止も増えてきて、選手のやりくりにも注目が集まる時期ですね。

 山形は現FC東京監督のクラモフスキー監督を4月上旬に解任し、渡邉晋監督が昇格。
 渡邉監督は仙台時代、ジェフの小林慶行監督と監督・コーチの関係で、共に戦った同僚になります。
 前回ジェフと対戦したのは2月ですので、監督同士では今回初めて対峙することに。


 元同僚ということで、似通ったスタイルになっている印象があります。
 山形も右SBが下がってビルドアップに加わり、左SBは前に出る、以前のジェフに近い動きをしています。
 パスを繋いでいきつつも、相手の裏に隙があれば長いボールを織り交ぜていく狙いも、近いところがありますね。

 ポジショナルフットボールに関する書籍も書かれている渡邉監督ですが、クラモフスキー監督ほどボールを持つことにこだわりはないそうです。

 山口時代にも守備から入っていった印象がありますし、今回もまずはポジショニングや守備などの修正から入ったのかなと思います。
 長いボールは増えましたが、基本的には丁寧なチーム作りをしているように見えます。


 類似点を感じる両者のチーム作りですが、この辺りが小林監督が開幕前から話していや、「戦術以前にやらなければいけないことがある」という点に繋がる部分があるのかもしれません。
 7月9日の金沢戦後にも「戦術的に相手のギャップを狙ってはいるが、"戦術に逃げない"という姿勢を大事にしたい」と話しています。

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 これを一部SNSでは拡大解釈され、「小林監督には戦術がない」というニュアンスで批判をされていましたが、これだけ細かなサッカーをしていて戦術がないと言われると、もはや何が戦術という話になってしまいます。
 それでも小林監督が「戦術以外を大事にする」という発言をしているのは、戦術を遂行することばかりこだわってしまうと、局面での勝負だとか走ることだとか、大事な基礎部分を見失ってしまうからだという発想ではないかと思います。
 渡邉監督もパスを繋ぎつつ裏への長いボールを使うのは、パスを繋ぐことが目標ではなく勝つことが目標であって、スペースという隙があればどんどん狙っていいという志向なのではないでしょうか。

 渡邉監督も小林監督もポジショナルプレーなどに関してしっかりと勉強しているのでしょうが、そのことに意識が傾き過ぎては例えポジショナルプレーが実現できても勝利からは遠ざかってしまうかもしれない。
 だから、状況次第で長いボールも使うし、裏抜けも狙いうし、試合に勝つためには球際や運動量が大事なんだよというメッセージを送ることが重要なんだという考えなのではないかと思います。
 むしろ戦術家だからこそ、戦術以外を大事にするようにと選手に発信しているのではないでしょうか。


 両監督にとって大事なのは、ここから勝てるチームを作れる指導者になれるかどうかなのかもしれません。
 ベースとなる部分は作れているように思いますが、それでも好成績を収められるかまではわからない。
 最終的には勝負師的な勘も必要になってくるかもしれないし、総合的なチームマネジメント能力なども問われるのでしょう。

 チームとしても、ここからシーズン終盤は勝負強さやチームの総合力などが求められると思います。
 山形はシーズン中に加藤大樹が退団しましたが、高江、宮城などを獲得しそれぞれ活躍。
 ジェフも末吉が移籍しましたが、ドゥドゥ、西堂などを補強していますし、新加入の選手たちの勢いでチームを加速できるか。

 ジェフは現在10勝9分10敗、勝点39の10位。
 山形は現在13勝2分14敗、勝点41の9位。
 いずれもプレーオフを含めた昇格争いに絡めるか否かの瀬戸際にいる位置ですから、ここからが運命を決める大事な時期となっていきますね。