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第34節 ジェフ 2-1 秋田 終盤の秋田の猛攻を凌いで4連勝

 ジェフが先行する流れではありましたが、試合終盤には秋田が猛攻を仕掛けてきました。
 ジェフが最近後半に失速する傾向も見て、後半勝負だったのかもしれません。
 フィジカルでは勝る秋田ですから、ラフなボールでもチャンスになりますし、最後までハラハラする展開となりました。

 ジェフとしては完勝とまでは言い難いかもしれませんが、こういった試合をものにすることが次につながるかもしれません。
 接戦をものにすることで自信にも繋がるでしょうし、次に厳しい展開に陥っても強い気持ちで対応出来る可能性がある。
 実際、最後は良い粘りを見せてくれたと思います。


 ただ、もちろん課題もあると思います。
 前半にボールを持った展開ではもっとシュートまで持ち込みたかったし、後半途中から秋田の勢いが増した状況でもパスミスが増えてしまった。
 もう少し楽に戦えたのではないかと思う部分もあります。

 良い状況だからこそ、しっかりと改善点も見つめた上で、次に進みたいところですね。
 とはいえ、勢いは感じましたし、まずは4連勝を決められてよかったと思います。 

■ジェフが先行するも同点ゴールを浴びて1‐1の前半

 連勝中のジェフは不動のメンバー。
 サブも含めて変更なし。

 勝ち星から遠ざかっている秋田も、スタメンは固定。
 ベンチには田中裕人が復帰しました。
 控えには丹羽や中村などが入っています。


 開始早々、ジェフが先制。
 相手が後方のFKをGKに任せてゴール前で合わせようとしたところから、ドゥドゥが前に繋いでジェフのカウンター。
 小森がうまくキープして右サイドに展開すると、田中、高橋と繋いでクロスを上げて、ファーでフリーになったドゥドゥが右足でゴール。

 試合序盤から、ジェフがボールを持って秋田が守る時間が続きます。
 ジェフは中盤3枚と小森が流動的に動いて、相手のマークをかわしていく。
 秋田はそこからカウンターを狙いますが、押し込まれて攻撃機会も作れない状況に。


 20分頃から秋田が前に追わなくなった印象で、試合が膠着していきます。
 30分にはジェフの攻撃。
 中盤左からのFKを跳ね返されて、見木が中盤からミドルで狙いますが、大きく外れます。

 しかし、39分、秋田が一発で同点に追いつきます。
 中盤でセカンドボールを拾った水谷が、持ち上がて縦へ。
 齋藤が繋いで、最後は畑が反転してミドルシュートを放ち1‐1。

 前半終盤、ジェフの攻撃。
 左サイドからのCKを田口が蹴って、鈴木大輔がニアで合わせます。
 しかし、ゴールの左を逸れて1‐1で折り返し。

■秋田の猛攻に粘り強く対応し逃げ切り

 51分、ジェフの攻撃。
 左サイドのドゥドゥからパスを受けた、見木がミドルシュート
 しかし、ゴールの右を逸れます。

 54分、秋田は畑と齋藤を下げて、中村、梶谷を投入。
 55分にもジェフの攻撃。
 新井一耀の縦パスを小森が落とし、風間が繋いで、田中がシュートまでいきますが、ゴールの左。


 57分、ジェフが勝ち越し点。
 高橋が右サイドからアーリークロス
 これに対応した高田がクリアミスで、オウンゴール

 60分にもジェフの決定機。
 前からプレスにいき見木がボールを奪うと、ドゥドゥ、風間と繋いで、ドゥドゥがシュート。
 しかし、GK囲がセーブ。


 68分にもジェフのチャンス。
 右サイドからのCK。
 田口が蹴るとニアで小森が軌道を変えて、新井一耀がゴール前で狙いますが、バーの上。

 72分にはチャンス。
 左サイドから青木とのワンツーで抜け出した梶谷がシュート。
 しかし、枠を捉えきれず。


 73分、青木、水谷を下げて、丹羽、才藤を投入。
 74分、秋田の決定機。
 右サイドで中村のパスを受けた高田がクロスを上げると、才藤が頭で合わせますがバー直撃。

 70分過ぎから秋田が前への圧力を高め、ジェフのミスが目立っていきます。
 79分、ジェフはドゥドゥを下げて米倉を投入し、田中が左サイドへ。
 83分、秋田は諸岡を下げて小柳を投入。


 84分、ジェフは風間を下げて呉屋を投入。
 90分にはジェフの攻撃。
 カウンターから見木、小森と繋ぎ、呉屋がキープして、日高がラストパスを送りますが、GK囲がはじき出します。

 96分、秋田の決定機。
 中盤の高田が浮き球のスルーパスを出し、最後は梶谷が合わせます。
 しかし、これもゴールを逸れて2‐1で逃げ切りました。

■遅攻には若干課題も速攻でチャンスを作ったジェフ

 前節対戦した熊本も守備的な戦い方を選択してきましたが、秋田ももともと守備的なチーム。
 ただ、熊本がマンマーク気味だったのに対し、秋田は4‐4‐2で後方を埋める守り方をしてきました。
 それでもジェフの動きは変わらなかったと思います。

 CBを中心にパスを回して、中盤の流動的な動きで変化をつける。
 田口が相手FWの後ろで受けたり、見木が下がって相手ボランチを引き付けたり、風間が間で受けたり、小森も下がってポストプレーをしたり。
 相手としては中央で流動的に動かれるだけでなく、左右SHも打開力があるので、対応の難しいところがあると思います。


 ただ、秋田もやはり1人1人の守備意識は非常に高く、フィジカルも強かった。
 また、前半途中からは2トップが前に追わなくなり、田口のコースをケアするようになっていった印象でした。
 他の選手たちもジェフの動きにつられず、ゾーンを埋める動きを重視してきた結果、ジェフが苦労していったところがあったように思います。

 苦労した試合ではありましたが、最後の部分で言えばやはりラストパスやクロスの精度が少しずつ足りなかった部分ではないかと思います。
 最後のパスが増えてしまった印象があるのも、その前のプレーでボールが少しずつずれて、チャンスになり切れなかったからということが多い。
 こういったサッカーをしていく以上は、秋田のようにアバウトな展開でのチャンスは作りにくいわけですし、精度部分を追求していく必要があるのだと思います。


 ただ、それでもこの試合では2‐1の勝利。
 遅攻については良い流れで仕掛けられても、シュートまで行けなかったことは課題ですが、先制シーンのようにカウンターではいくつかチャンスが作れた。
 遅攻も速攻も狙えるというのが、今のジェフでの武器でもありますし、秋田のようなチームを下すにはカウンターが重要になることも多いと思います。

 守備に関しては、相手のパワーに苦戦した部分もありました。
 失点シーンも日高がボールを奪いにいって、相手のパワーに負けて前を向かれてしまった印象です。
 ボール奪取からのカウンターが武器だからこそ早く奪おうという意識が強くなるのでしょうが、あそこは無理をしなくても良かったと思います。

 ただ、最後は何とか粘りを見せましたし、気持ちの部分は十分に見せてくれたと思います。
 次の栃木も若干タイプは異なるものの、秋田同様に堅守速攻のチーム。
 秋田戦での課題を修正しつつ、更なる連勝を期待したいと思います。