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第16戦シンガポールGP レッドブルがまさか大失速で日本GPへ

 シンガポールGPに向けて、アルファタウリはサイドポッド周りを大幅に変更するアップデートを入れてきました。

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 アルファタウリは来季から姉妹チームのレッドブルのコンセプトを拝借して、マシン開発を行うことになっています。
 初めからそうしておけばよかったのではと多くの関係者に言われていましたが、今回はその準備段階のアップデートでもあると思われ、これが当たって金曜日から好調な走りを見せていました。

 そして、予選ではQ1終盤にストロールのクラッシュもあって、角田がトップタイムをマーク。
 Q2突破も期待されましたが、フェルスタッペンにアタックを邪魔されたこともあって、1アタックしか出来ず。
 その大事なアタックでミスを犯して、15位に沈んでしまいました。


 決勝でもよいスタートを切ったのですが、直後にペレスと接触して残念ながらリタイアとなってしまいました。
 際どい接触で、お互いに相手のミスを指摘していますが、レーシングアクシデントの範疇なのかなと思います。
 不運な週末ではありましたが、予選もミスがあったのは事実ですし、チームメイトの変更もあってどこかプレッシャーを感じているところがあるのでしょうか。

 チームメイトのローソンは予選でも10位に入り、決勝でも9位フィニッシュ。
 決勝でも上位が崩れ、追い上げてきたアルボンはペレスに追突されてリタイアに追い込まれるなど、運も味方につけての入賞となりました。
 ただ、角田には少しずつタイムで遅れてはいますが、ミスなく安定感のある走りをしているところが好印象です。


 逆に角田は若干プレッシャーに弱いところがあるというのであれば、F1界では大きなマイナスと受け止められてしまうと思います。
 なお、今回のペレスとの接触でニューパーツも壊れたようで、連戦で行われる日本GPへの影響も懸念されます。
 それでも、昨日には日本GPでアルファタウリ残留が発表されるのではないかという報道がされました。

 ここ数戦は流れの悪い角田ですが、そもそもチーム残留の方向である程度決まっていたのかもしれません。
 その上で、母国日本GPでの発表を待っていたのではないでしょうか。
 とはいえ、契約は発表になるまでどうなるかがわからないのがF1ですから、この発表で角田の気持ちが落ち着いてくれるといいのですが。


 シンガポールGPに話を移すと、何よりもレッドブルが大きく失速したことが大きなニュースとなりました。
 ここまで全勝と圧倒的な強さでシーズンをリードしていたレッドブルですが、予選では2台共にQ2敗退。
 フェルスタッペンにもペレスにもミスがあった結果とはいえ、Q3にも進出できないというのは驚きの展開でした。

 決勝でも苦戦は続き、ピットタイミングの不運もあったとはいえ、フェルスタッペンの5位がやっと。
 ペレスも角田やアルボンに接触するバタバタとしたレースをしてしまい、8位で終わっています。
 ペナルティも受けたペレスはともかく、単純にマシンの速さが足りない状況でした。


 優勝はサインツで、フェラーリは本来はエースであるルクレールに後方を遅らせるサポート役を任せての勝利となりました。
 2位にはマクラーレンのノリス、3位にはメルセデスのハミルトンで表彰台争いは最後まで接戦でしたが、ラストラップで3位にいたラッセルが単独クラッシュをして離脱しています。
 ラッセルも大事なところでミスをしてしまうところがありますね。

 上位が接戦となり面白いレースにはなりましたが、気になるのはやはりレッドブル
 シンガポールGPからフレキシブルウイングの規制が強化されたことが、レッドブルに大きく響いたのでしょうか。

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 あるいは、市街地コースという若干特殊なレイアウトということで、レッドブルのマシンに合わなかったのか。


 いずれにせよ、あのレッドブルが急に失速したということで、これがシンガポールだけの苦戦なのか、それとも今後にも影響を及ぼすのかが、大きな注目を浴びることになるでしょう。
 そういして迎えるのが、今週末行われる鈴鹿での日本GPということで、良いタイミングで盛り上がってきましたね。
 角田もアルファタウリのニューパーツで結果が残せるのか、リカルドが復帰する前にローソンの前に立てるのか、将来に繋がる評価という意味で大事な局面に立たされています。

 鈴鹿は世界的に見てもテクニカルなサーキットで、マシンの総合的な動きが要求されるレイアウトとなっています。
 応援するドライバーやチャンピオンシップも当然気になりますが、単純にこの難コースをいかに各ドライバーが攻略していくのか楽しみですね。
 今のところ土日は晴れ予報となっていますし、素晴らしいレースを期待したいと思います。