鈴木大輔の退場もあった栃木戦は、0‐0で迎えた95分に見木のゴールでジェフの劇的な勝利となりました。
これでジェフは、リーグ戦5連勝ということになります。
ゴールシーンを振り返ると、右サイドからのCKを田口が担当。
これを佐々木がニアでヘディングシュート。
このシュートはGK藤田に弾き出されますが、ゴール前へこぼれたところを見木が詰めてゴールが生まれています。
#9月16日#第35節 #栃木SC 戦
— ジェフユナイテッド市原・千葉(公式) (@jef_united) 2023年9月16日
ゴールシーンをPLAYBACK🎥
95分
1人少ない中 粘り抜いて闘った試合の後半アディショナル+5分。#佐々木翔悟 選手のヘッドのこぼれ球を #見木友哉 選手が想いを込めて執念で押し込んだ🔥
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初め田口のキックは短いかなと思ったのですが、狙い通りだったのかもしれません。
後方から佐々木が1人でニアへ走り込むことで、うまくフリーになっています。
ここがまずはポイントで、そこから体をねじってシュートを放った佐々木のヘディングも見事でした。
そして、そのシュートのこぼれを、見木が頭で押し込んでいます。
気持ちのこもったヘディングシュートでしたが、見木のこぼれ球への反応が速かったことで、先に触れたシーンだったとも思います。
田口のキック、佐々木のヘディング、見木の反応と、気持ちだけではない、素晴らしいゴールシーンだったと思います。
試合後にも話しましたが、見木はゴールシーンだけでなく、ビルドアップの面でも活躍していたと思います。
栃木が田口へのパスコースを遮断する中、攻撃時は4‐1‐2‐3の左インサイドになる見木が、下がってCBからのパスを引き出すようになった。
これによって、ボールが縦に入って、少しずつ相手を動かすことが出来るようになっていったと思います。
この動きは、ここ数戦よく見るパターンでもありますね。
シーズン前半の見木は自分で強引に打開する、ゴールを決めることばかりを狙って、苦労していたところがあったと思います。
それによって攻撃のリズムが遅れる、ボールロストが増える状況になって、チーム全体にとっても悪い流れになっていった。
それでもいくつか打開出来る場面を作れればまだ良いのですが、そこまで突破力がある選手でもないですし、見木自身も波に乗れていなかった印象です。
しかし、シーズン後半頃からは、そういった動きも減っていったと思います。
前線からボランチ・インサイドへポジションが変わったこともあって、強引なプレーは減ってビルドアップの面で貢献できるようになっていった。
相手の間で受ける動きも見られるようになり、シンプルなプレーが増えていき、チームのパスワークにはまっていった印象です。
課題があるとすれば、やはり守備面でしょう。
この日も後方から相手を倒してしまうシーンがあったように、見木は前を取られると手で止めようとしてしまう悪癖がありますね。
試合終盤にもPA内でレアンドロ・ペレイラのシャツを引っ張っているシーンがリプレイで映されていましたが、あれもVARがあればPKになりかねないと思います。
劇的なゴールで5連勝を遂げましたが、試合が終われば冷静に精査して、次に進まなければいけませんね。
栃木にも決定機は何度かあったし、引かれた守備に対する攻撃も、まだまだ課題を感じるところ。
見木自身もチームリーダーになるためには、もっと冷静にプレーすべきところがあると思いますし、攻撃面でも田口から司令塔の座を奪えるような活躍を期待したいですね。