栃木戦では見木の劇的なゴールが目立ちましたが、鈴木椋大のPKストップも非常に大きなプレーでした。
PKを蹴ったイスマイラのシュートコースが甘かったのも事実ですが、鈴木椋大も落ち着いて残った足で弾き出しています。
0‐0で迎えた80分という時間帯で、ここで決められたらかなり試合も厳しい状況でした。
#9月16日#第35節 #栃木SC 戦
— ジェフユナイテッド市原・千葉(公式) (@jef_united) 2023年9月16日
PKストップをPLAYBACK🎥
81分
残り時間も少ない中 相手に先制されると厳しい状況で #鈴木椋大 選手がPKストップ💪
相手が蹴るギリギリまで動かない 見事なセービング👏
今日のミラクルはここから始まりました。
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PKに至った経緯を振り返ると、相手が後方で回しているところへジェフがプレスにいき、GK藤田が前方へキック。
すると、佐藤祥がバイタルエリアの左でぽっかりと空いていて、そこから裏へ浮き球のパスを供給されてしまいます。
守備面で言えば佐藤祥が空いてしまったことが、まず大きなミスだったと言えるでしょう。
また、背走した鈴木大輔の対応も中途半端で、矢野に前を取られてしまった。
ファールを与えたのはPA前だったようにも思いますが、そこまでのジェフの守備にも問題のあったシーンだったと思います。
この時間帯、ジェフの選手たちは足が止まっており、鈴木大輔に限らずスタミナ面で厳しい状況にもあったのではないでしょうか。
栃木の時崎監督も、このように話しています。
時崎悠監督「千葉さんの調子が本当に良いのですが、後半の途中から量が落ちるのは分かっていたので、あの時間帯に勝負を仕掛けるというのはプランとして持っていました」
実際、ジェフの運動量が落ちていく中で、運動量豊富な佐藤祥や前線でパワーのある矢野、レアンドロ・ペレイラが入ってきたのはかなりきつかった。
今後の試合でもジェフ対策として後半途中から仕掛けてくるチームはあるでしょうし、かなり気を付けていかなければいけないと思います。
新井章太に代わってレギュラーGKとなっている鈴木椋大は、当初から落ち着いたプレーが際立っていますね。
ジェフサポーターとしてもぐいぐいといく性格の新井章太より、鈴木椋大の方があっているのかなとも思います。
試合後にも「PKは不思議と落ち着いていた」、「PKよりもPKになってしまったことを振り返らないと」と話しています。
GKが関わるビルドアップに関しても、試合に出始めた頃はかなり危なっかしい印象もありましたし、簡単に蹴ってしまう傾向もありましたが、徐々に改善してきていると思います。
ただ、新井章太の方が引き付けてパスを出す分、相手を釣り出すことが出来ていた。
ロングキックに関しては鈴木椋大の方が安定しているのかなとも思いますが、短距離、中距離は新井章太の方が良かったのではないかと思います。
チームが来季も現状の体制で行くのであれば、GKのビルドアップ能力は非常に大事ですし、補強ポイントとなりかねない状況だと思います。
鈴木涼大としては来季に向けて、しっかりとアピールをしなければいけない時期でもあるのではないでしょうか。
そういった意味でも、今回のPKストップは大きなプレーだったと思います。
もちろん、そうはいってもまずは目の前にある昇格争いが大事ですし、選手たちもそれは同じでしょう。
昇格するか否かで様々な状況も変わってきますし、まだチャンスも十分にあるはずです。
冷静に課題を解消しながら、昇格に向けて最後まで成長していってほしいと思います。