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第17戦日本GP レッドブルのコンストラクターズタイトル決定

 待ちに待った日本GPが先週行われました。
 来年は春開催が決定しているので、秋の鈴鹿はこれで一旦見納めとなるかもしれません。
 
 母国GPとなった角田裕毅はチームの下馬評が低い中、9位という好成績をマーク。
 決勝でもレース中盤までポイント圏内を走っていましたが、予選で低迷したアルピーヌが決勝では好調だったこと、さらにミディアムタイヤでのパフォーマンスが悪かったこともあり順位を落とします。
 結局、12位で鈴鹿を終えたことになります。


 注目となったのは、今回もレース戦略だったと思います。
 レース中盤、先にミディアムタイヤを交換したチームメイトのローソンに、結果的に角田がアンダーカットされてしまいます。
 ローソンの方が先にミディアムでたれ始めてしまったことで、結果的にアンダーカットになってしまったのかもしれません。

 しかし、最終スティントでは若いハードタイヤでローソンを追い詰めた角田を、チームは先に活かせることはなく終わりました。
 ポイント圏内の10位とは差が開いていたからという理由なのかもしれませんが、何が起こるかわからないのがレースというもの。
 チームとして最善を尽くすのであれば、チームオーダーを出して、角田を先に活かせるべきだったのではないかと思わなくもありません。

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 結果的にトラブルや戦略問題もあって、決勝では角田よりローソンが前に立つレースが続いています。
 ただ、冷静に数字で見れば角田の方が若干ペースは速く、タイヤの持ちもいいという状況ではないかなと思います。
 しかし、ローソンはまだF1経験が浅いこと、ここまではミスが少ないことなども含めて評価すると、素晴らしいF1デビューとなっている印象もありますね。


 優勝争いでは、シンガポールGPで謎の失速に沈んだレッドブルが注目を浴びましたが、ここではフェルスタッペンがポールトゥウィン。
 ファステストラップも記録する、完璧なレースを展開しました。
 この結果、レッドブルはホンダのお膝元鈴鹿で、コンストラクターズタイトルに輝きました。

 2位、3位にはマクラーレンのノリス、ピアストリが並び、若い表彰台の面々に。
 新人ピアストリは当たり前のように表彰台に上っており、こういったドライバーが一気に上に立つのかもしれませんね。
 レッドブルは将来的にノリスを狙うのではないかという噂も出ていますが、マクラーレンとしてもピアストリがいるなら放出しやすい状況になるかもしれません。


 逆に今回もバタバタしたレースをしてしまったのが、レッドブルのペレスでベテランとしてはあり得ないような追突をしてしまいました。
 明らかに正常ではないレースが続いてしまっていますし、あれだけ経験豊富なペレスでもプレッシャーがのしかかってくると、こうなってしまうのですね。
 落ち付いた状況なら速さの出せるドライバーだと思うのですが、現状だとかなり苦しい状況なのではないかと思います。

 抜きにくいと言われている鈴鹿ですが、今年はパッシングシーンも多く、面白いレースとなったように思います。
 F1を大歓迎で迎える鈴鹿のホスピタリティは、関係者にも大好評ですし、季節が変わっても良い伝統が残ってほしいですね。
 F1はここからカタールGPを挟んで、アメリカ、メキシコ、ブラジル、ラスベガスと、アメリカラウンドに進んでいきます。