9月は全勝で終わり、6連勝中のジェフ。
順位も5位に上がり、自動昇格圏内の2位も近づいてきました。
しかし、現実的に見ると、自動昇格は数字上、難しい状況だと思います。
Youtubeでも以前計算したのですが、過去10年間のJ2・2位平均最終勝点は81.5です。
動画でも使用したジェフの勝点推移を表したグラフに、今後全勝ペースで計算したデータを加えると。
現在の勝点が57で残り試合数が6なので、ここから全勝でも勝点は75止まりで、2位平均勝点には及ばないことになります。
ちなみに、過去10年間で2位の最少勝点は2018年の大分の76ですので、その数字にすら届かないことに。
なお、2018年は歴代の中でも非常に混戦で、優勝した松本が77で、2位大分、3位横浜FC、4位町田が勝点76で並び、得失点差で運命が決まっています。
現在のジェフは6連勝中5戦が1点差と得失点を稼げておらず、現在6位以上のチームでは最少得失点差の4となっていますから、これが仇にならないかも心配です。
1つだけ希望の光を上げるとすれば、現在の36試合経過時点において、2位清水の勝点64は過去10年において最低勝点であるということ。
そのため、2位の勝点ボーダーが多少低くなる可能性は否定できません。
とはいえ、ジェフが運頼りの状況にあることは変わりないですし、残り6戦全勝も簡単なことではないでしょう。
オシム監督風に言えば、夢を見ることも大事ですが、現実も見なければいけません。
連勝が止まってショックを受けたり、あと一歩で自動昇格を逃して大きく落胆するなんてことのないように、さまざまな可能性を想定して準備をしなければいけないと思います。
幸いにもホームでは好調なわけですし、プレーオフ圏内でも上位に立って、ホームでプレーオフを勝ち抜き、昇格を決めるというのが現実的な昇格パターンではないかと思います。
来季はJ1のチーム数が増えることもあり、プレーオフではJ1チームと戦うことなく昇格が決まるので、昨年までよりチャンスはある。
もちろん自動昇格できればそれに越したことはないですが、そこはすべてが奇跡的に噛み合えばといった状況。
1つの引き分けでも許されないような立場ですから、簡単な目標ではないということは理解しておくべきかなと思います。
ともかく、今こそ冷静に1つ1つの試合に集中すべきではないかと思います。
10月からは昇格争いのライバルと直接対決も多いですから、1つ勝てばライバルとの差を広げられますが、逆に1つ負ければ一気に後退する恐れもある。
明後日対戦する7位岡山もジェフとの勝点差は3で、得失点差は岡山が7と上回っているため、負ければ順位が入れ替わります。
今季の岡山は4バックでスタートしていましたが、シーズン途中から3バックに変更。
守備時は5‐3‐2で守り、攻撃時にはチアゴ・アウベスと坂本に当てて仕掛ける展開を狙ってくる。
空中戦でも地上戦でも前線が落として、2列目やWBが拾って入れ替わり、ゴールを狙ってくるイメージがあります。
3バックの左右CBにテクニカルな選手を置いており、ビルドアップしてくるのも特徴の1つですが、縦への展開は長いボールも多い。
また、守備時は押し込まれると、後方に人数をかけて守ってくるので、そこをどう攻略するのかもポイントですね。
出来れば、岡山が守りを固めて逃げ切りを狙うような展開にはしたくないところです。
ジェフからレンタル移籍しているソロモンは開幕戦でゴールを決め注目を浴びましたが、シーズン途中からは失速して出番も減っている状況です。
一方、末吉は3バックへの変更もあって、WBとしてレギュラー出場しています。
当然二人は出場できませんので、その影響も気になるところです。
前節、岡山はライバルである3位の磐田相手に2‐1の逆転勝利。
ただ、磐田はここ最近はジェフにも敗れて2勝2分3敗と負け越しており、勢いを感じない状況です。
逆に、岡山は前々節山形戦まで4連勝中でした。
しかも、その山形戦では感染症の影響で、複数の主力選手が離脱。
磐田戦ではその離脱者たちが復帰して勝利を遂げているということで、主力選手が復帰すればやれるという自信を持って、ジェフ戦に臨んでくるかもしれません。
岡山はホーム2連戦ということにもなりますし、昇格に入れてかなり気合が入っているのではないでしょうか。
ジェフももちろん好調ですが、キャプテン鈴木大輔は引き続き出場停止。
前節仙台戦では新井一耀も不在で、メンデスも頑張ってはいましたが、ポジショニングなどには若干の不安がありました。
さらに今季のジェフはアウェイでコンディションが上がらないことが多い印象があり、その課題を克服できるのかも昇格に向けて重要になってくるのではないかと思います。
連勝中ではありますが、対戦相手を見ても、ここからが大事な時期。
全力を尽くして結果を残し、天命を待つしかないですね。
順位も気になりプレッシャーもかかってくる時期ではないかとは思いますが、目の前の試合に集中してこれまで通り頑張ってほしいと思います。