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第39節 東京V 3-2 ジェフ 試合終盤に足が止まり逆転負けで9試合ぶりの黒星

 3位東京Vとの直接対決は、痛い痛い黒星となってしまいました。
 しかも、2点リードで前半を折り返したにもかかわらず、そこから試合終盤の逆転負け。
 メンタル的もダメージが大きそうな試合となってしまいました。

 試合序盤から、ジェフは押し込まれる展開も多く、苦しい展開でした。
 やはり水戸戦で若干勢いが削がれたのか。
 コンディションも、以前ほどではない印象を受けました。


 それでも前半中頃にドゥドゥの2発で先制するとジェフも息を吹き返し、後半序盤まではそこまで悪くなかったと思います。
 しかし、後半中頃からは東京Vが攻め込む展開が続き、ジェフは運動量が落ちていってしまった。
 いくらなんでも守りの時間が長すぎたし、プレスにも行けない状況となってしまい、そこから3失点を浴びてしまいました。

 このチームはスタート当初からスタミナ切れを起こしやすく、後半に失速しがちな傾向がある。
 時間を使って落ち着かせる、試合を終わらせるという部分で課題があったわけですが、それがここに結果に出てしまったということなのかもしれません。
 やはり騙し騙しやって昇格できるほど、簡単ではないということでしょう。

 とはいえ、まだプレーオフからの昇格の可能性は残っている。
 ここからやれることも多くはないと思いますが、コンディションとメンタルを整えて、もう一度勢いを上げていくこと。
 そこが非常に大事ですね。

■東京Vのプレスに苦しむもドゥドゥの2発でリード

 累積警告で田中が出場停止のジェフは、高木がスタメン。
 日高も不在で佐々木が左SBに回り、メンデスがCBに。
 サブには松田、西堂が入りました。

 ホーム東京Vはスタメン変更なし。
 染野と河村の2トップによる4‐4‐2に。
 控えには、夏に横浜FCからレンタルで加入した長谷川などが入っています。


 5分、ジェフの攻撃。
 高木が左足でクロスを上げると佐々木が折り返し、逆サイドで風間がシュート。
 しかし、相手DFに当たりGKマテウスがセーブ。

 7分、東京Vの攻撃。
 ジェフが中盤後方のFKからボールロスト。
 中原が持ち上がり、齋藤がシュートに行きますが、GK鈴木の正面。


 16分にも東京Vのチャンス。
 ハーフスペースを取った、左SB加藤からスルーパス
 染野が左サイドを抜けて、河村が飛び込みますが合わせきれず。

 立ち上がりは、ジェフがロングパスから流れを作っていきました。
 しかし、徐々に東京Vがプレスを強めていくと、ジェフが苦戦。
 東京Vは中盤での切り替えでも優勢に立ち、ペースを掴んでいきます。


 劣勢のジェフでしたが、19分に先制。
 佐々木の大きなサイドチェンジから、右サイドに回っていたドゥドゥへ。
 ドゥドゥがカットインしていき、1人かわして豪快なミドルシュートを決めて1‐0。

 さらに22分。
 相手スローインからのパスミスで、ドゥドゥがボールを拾うとそのままミドルシュート
 これが相手選手にもあたって、軌道が変わりゴール。


 34分、東京Vの攻撃。
 河村のキープから稲見が逆サイドへ展開して、中原が繋いで宮原がクロス。
 しかし、中央へは合わず、最後は加藤のシュートが大きく外れます。

 2点リードしてからはジェフもプレスにいき、イーブンな展開に。
 東京Vはサイドの裏を突いていきますが、ジェフも中央ではやらせず。
 ボールも持てるようになっていきました。

 44分、東京Vの攻撃。
 宮原のパスから稲見がポケットで受けて、バックパス。
 最後は中原がミドルで狙いますが、枠の外で2‐0のまま折り返します。

■PKも外して試合終盤に逆転負け

 後半開始から、ジェフは高木を下げて米倉を投入。
 東京Vは負傷した森田に代わって平を投入し、平が左SBに入り、加藤が左SHに回って、齋藤がボランチに。

 55分、ジェフが決定機。
 カウンターで風間の落としから、米倉が受けて大きく斜めのパスをだすと、ドゥドゥがワンタッチで縦に繋ぎ、呉屋が飛び込み倒されPKを獲得。
 このPKをドゥドゥが蹴りますが、GKマテウスに止められてしまいます。


 その直後、ジェフは呉屋を下げて小森を投入。
 河村、加藤を下げて、山田、綱島を投入。
 齊藤が左SHに戻って、綱島ボランチに。

 66分、東京Vの攻撃。
 右サイドの中原が持ち上がり、稲見に戻して、染野がポストプレー
 齋藤がミドルシュートを放ちますが、GK鈴木の正面。


 両チームの疲れが見え始めた67分、東京Vは齋藤を下げて、長谷川を投入。
 ジェフはドゥドゥ、風間を下げて、西堂、小林を投入。
 小林がボランチ、見木がトップ下に。

 76分にはジェフのチャンス。
 見木の縦パスをうまく小森がキープして、佐々木が左サイドからクロス。
 ニアで西堂がフリーで合わせますが、ゴール右隅を逸れます。


 78分、東京Vが1点を返します。
 山田の落としから、中盤の中原が左足でアーリークロス
 長谷川が高橋の前を取ってゴール。

 89分には、東京Vが同点ゴール。
 中原が左サイドからアーリークロス
 長谷川が折り返すとメンデスが触り切れず、染野が体ごと押し込んでゴール。


 さらに92分、東京Vが勝ち越し点。
 逆サイドからのクロスを山田が落とすと、中原が右サイドから思い切ってシュート。
 混線の中、これがそのままゴールマウスに吸い込まれ2‐3で逆転。

 94分、東京Vは長谷川を下げて、山越を投入。
 ジェフは、鈴木大輔を前線においてパワープレー。
 しかし、ゴールには迫れず2‐3で敗戦となりました。

■今一番怖いのはコンディションが落ちてしまうこと

 逆転負けを喫したジェフ。
 最後は足が止まって中盤にスペースが出来始め、少しずつ寄せが甘くなってやられてしまった試合だったと思います。
 後半途中まではこういった展開でも凌げるチームになれれば、プレーオフでもしっかり戦えるのではないかと思いますが、そう甘くはなかったですね。

 足が止まった要因の1つとしては、前半から球際に激しい展開が多かった。
 東京Vはプレスも厳しく出足も良いので、そこで消耗させられた場面があったのではないかと思います。
 やはりこのカードは、激しくなりがちだなと思います。

 また、この日はスピードに不安のあるメンデスが深く守りがちなところもあって、ラインが上げにくい印象も受けました。
 特に押し込まれた時のラインが低く、それによって中盤の選手が長い距離を走らなければいけなくなった。
 これによって運動量が浪費され、終盤に苦しくなった部分もあったのではないでしょうか。


 加えて、単純に選手たちのコンディションも、一時ほど良くないのかなと思います。
 おやっと思ったのは、試合序盤に東京Vのプレスを受けて苦戦した時間帯。
 プレスを受けてビルドアップに苦しんだことも問題ですが、相手がボールを持った時にプレスにいききれなかった。

 攻守の切り替えであそこまで劣勢に立たされたことも珍しいですが、序盤からプレスにいけないのはもっと珍しいと思います。
 小森や高木なども一時ほどのキレはないのかなと思いますし、ちょっとバイオリズムが下降気味なのかもしれません。
 今一番心配なのは、好調を支えていたコンディションが下がってしまうことではないかと思います。


 また、後半は攻め込まれて運動量が落ちただけでなく、攻撃回数も少なかった。
 攻撃的なサッカーをやり抜くから守備に回るのがと苦手と言うだけなのであればまだ言い訳もつくかもしれませんが、その攻撃面でも形が作れないとなると困りものですね。
 縦に速い展開もいいですが、確実に攻撃を作れる展開も必要ではないかと思います。

 攻撃面で言うと、水戸戦序盤、東京V戦序盤と、相手のプレスを受けた時にも、課題が感じられます。
 そこをひっくり返して前を向ければいいのですが、相手も対策を取ってきてより前へ圧力をかけてくるようになってきた。
 これがジェフ対策の定番となっていってしまうのかもしれません。


 今からやれることも少ないでしょうから、少しずつ修正して課題を隠していくしかない。
 さらに、冒頭で話した通り、コンディションとメンタル面を整えて、今一度勢いをつけていきたいところ。
 本当はコンディションなどに左右されないためにも、もっと内容を改善していきたいところだと思うのですが、やはりまだそこまでのレベルには至っていないというのが現状なのでしょう。

 ただ、下を向いていてばかりもいられない。
 やはり上位の東京Vは強かったですが、その東京Vと僅差の戦いが出来たことも事実。
 そうなればプレーオフでも何があるかはわかりませんし、まずはプレーオフまでいけるように1試合1試合しっかりと戦って、もう一度調子を上げていきたいところだと思います。