カタールGPでフェルスタッペンがドライバーズタイトルを手中に収めましたが、先週末からF1はアメリカラウンドへ。
アメリカGP、メキシコGP、ブラジルGPと3連戦で行われ、1週間空いて初開催のラスベガスGPも控えています。
そして、その翌戦のアブダビGPで今シーズンを終えることになります。
シーズン終盤の初戦アメリカGPで、角田裕毅がやってくれました。
ファステストラップポイントも含めて、5ポイントをゲット。
現在コンストラクターズランキングでは最下位にいるアルファタウリですが、このポイントでハースとの差を2にまで縮め逆転の芽が出てきました。
アルファタウリは、骨折したベテランのリカルドがアメリカGPから復帰。
しかし、角田は金曜午後に行われた予選で、0.3秒から0.5秒近く常にリカルドより速く走れていました。
結果、角田は11位、リカルドは15位で終わっています。
けれども、土曜午前のスプリントシュートアウトで、角田はラストアタックにぎりぎり間に合わず、時間切れでタイムを伸ばせず。
どうもアウトラップでペレスやハミルトンに抜かれたようで、そのロスによってチェッカーに間に合わなかったとのこと。
チームとしても、もっとやりようがあったと思います。
結局、スプリントシュートアウトではリカルドが11位、角田は19位。
土曜午後のスプリントでは角田のペースも良く、リカルドは12位、角田は14位まで上げていました。
そして、決勝でも角田はペースが良く、第2スティントのハードタイヤこそ苦戦しましたが、好位置で走り続けていきました。
新パッケージが合わず決勝でマシンを戻して巻き返したアストンマーチンの2台には苦戦しますが、アロンソがトラブルでリタイア。
これでポイントを確実にします。
レース終盤にはまさかのピットストップで焦りましたが、後方とのマージンがあるためタイヤをソフトに変えて、ファステストラップポイントを取りに行きました。
これが成功して、日本人では中嶋悟、小林可夢偉に続く3人目のファステストラップも記録。
いつもはミスも多いチームのピット戦略でしたが、この日の決勝は冴えていました。
さらに、上位でフィニッシュしたハミルトン、ルクレールがまさかの失格。
これで角田は、8位でフィニッシュという結果になりました。
決勝の優勝は、ここでもレッドブルのフェルスタッペン。
ただし、ハミルトンに僅差で追われる展開で、以前ほどの優位はなくなっている印象です。
来季も含めた開発勝負が、今後気になる状況ですね。
角田も下位では好ペースでしたが、2人の失格に加えて、オコン、ピアストリ、アロンソのリタイアがあったからこそ、ポイントを得られたところもある。
まだまだ厳しい状況には変わりませんが、前戦カタールではペースが非常に悪かっただけに、明るいニュースとなったのではないでしょうか。
残り試合でもポイント争いをして、順位を1つでも上げられるように頑張ってほしいところです。