東京V戦では日高が不在で、ベンチにも入っておらず。
代わりに左SBに佐々木が回り、CBには2試合ぶりにメンデスがスタメンに入りました。
佐々木はドゥドゥが先制点を挙げた際に、見事なサイドチェンジでアシストしています。
左後方から右前方へのロングパスで、CBでプレーした時にも素晴らしいロングフィードを見せてはいましたが、角度があるSBの位置からだからこそ、逆サイド前方を狙いやすかった部分もあるのではないでしょうか。
#10月22日#第39節 #東京ヴェルディ 戦
— ジェフユナイテッド市原・千葉(公式) (@jef_united) 2023年10月22日
ゴールシーンをPLAYBACK🎥
19分#佐々木翔悟 選手の見事なサイドチェンジを受けた #ドゥドゥ 選手
そのボールをドゥドゥ選手が個人技で決めた!
本日1点目のゴール⚽️
DAZN視聴💁♀️https://t.co/JtKiOqCnM1 #jefunited#今こそWINBYALL2023 pic.twitter.com/BQPQYwDPGF
さらに、76分にはチャンスも演出。
GK鈴木からのパスを見木が粘って前方へ繋ぎ、小森もうまくポストプレーに入って逆サイドへ。
佐々木の精度の高いクロスから、ニアの西堂が頭で合わせて惜しいシュートを放っています。
ジェフとしては、GKからパスを繋いで相手を引き付け裏を取る、狙っている攻撃パターンだったと思います。
しかし、試合を通して見るとこういった展開が、あまり作れなかったことが残念ですね。
相手のプレスを前に、苦戦してしまった試合だと思います。
精度の高いクロスからチャンスを作るというシーンは少なかったジェフですから、佐々木は日高とは違った持ち味でSBとして活躍してくれたと思います。
ただ、日高は動き回ってパスを繋ぐことによって左サイドを持ち上がり、パスワークにはあまり絡まないドゥドゥをビルドアップ面でサポートしてきた。
ドゥドゥや現在のチームスタイルとの相性という意味では日高のSBの方が合っているのかもしれませんし、この日のジェフが試合を通じて落ち着いたパスワークで攻め上がれなかったのも日高の不在が大きかったのかもしれません。
佐々木も守備では高さを見せて、中央のメンデスもカバーしていた印象です。
しかし、1失点目のシーンではラストパスを上げた中原に、一歩詰め切れなかった。
こういった地上戦での細かな守備対応が、佐々木の課題ではないかと思います。
けれども、それ以上に苦労したのが、CBでスタメン出場したメンデスだったのではないかと思います。
高さや強さは見せてくれたし、13分には左足で鋭い楔のパスを前線に供給しています。
ブラジル人CBらしく後方でゆっくりボールを捌き、試合を落ち着かせようとしているのかなとも感じましたし、ビルドアップ面では悪くない印象もありました。
それでも守備面での課題が大きく、特にスピードに課題があって、前に出て潰しに行く動きはいいのですが、戻りが遅くゴール前に間に合わなかったり。
自身もスピードに不安があるのか、最終ラインで余って深く守ろうとして、全体のラインが下がってしまったり。
守備組織全体に対して、1歩遅れがちな状況が多かったですね。
チームとしてはビルドアップ面を考えて左利きのCBを置きたい気持ちがあるのでしょうが、守備を考えるとちょっと厳しい印象もあって、特にJ2上位との激しい戦いを考えると苦労しそうなところがありますね。
東京V戦でも新井一耀はメンバー外ということで怪我などがあるのかもしれませんし、日高の状態も気になるところです。
シーズン終盤ですしどのチームも全メンバーが揃うというの簡単ではないのかもしれませんが、何とか大事なラスト数戦には主力選手が間に合うように祈りたいところですね。