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清水に大敗したいわきと対戦 今年もジェフは一時の好調で終わってしまうのか

 前節はライバル東京Vを相手に2‐3で敗戦。
 試合終盤の逆転負けというショッキングな展開でした。
 その裏では6位長崎と7位甲府が対戦し1‐1の引き分けに終わっていますが、もし長崎が勝っていたらジェフは6位にまで落ちていたことになります。

 3位と4位は勝点同数で並んでいて、4位だった磐田が徳島に3‐0と快勝したため、得失点差で3位磐田、4位東京Vと順位が入れ替わりました。
 5位のジェフは4位磐田と勝点差7に。
 磐田と東京Vは直接対決が残っているため、まだジェフが順位を上げられる可能性は残されていますが、それでもプレーオフを上位で迎えるのは厳しい状況となりつつあります。

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 2試合勝ち星から遠ざかっているジェフは、明後日いわきと対戦します。
 現在いわきは、11勝11分17敗で現在17位。
 前節の結果で最下位金沢の21位以下が決まりましたが、いわきも降格圏に落ちる可能性はまだ残されています。

 J3を1年で優勝し注目を浴びてJ2に昇格したいわきでしたが、J2序盤は成績を伸ばせず6月中旬には村主監督を解任し、前いわき監督の田村GMが監督に就任。
 監督復帰初戦のジェフ戦は0‐0でしたが、続く大宮戦で5‐1と大勝を遂げると、そこから7戦負けなしと立て直します。 
 縦に速いフィジカル重視のスタイルは変わらないもの、遅攻時にはCBから繋ぐ意識も見せて、ボールロストを減らす方向にシフトしていった印象です。


 前節までの3試合も2勝1分と好調で、首位町田にも3‐2で勝利。
 最近では本来ボランチの山下と宮本を左右SBに置いてビルドアップを強化し、インサイドに入る動きも見せていました。
 特にサイドから繋いで斜め前方へ楔のパスを刺しこみ、そこから中央を仕掛けるか、逆サイドへ振る攻撃がアクセントとなっていました。

 特にジェフアカデミー出身でもある山下が入った左サイドから持ち上がる展開が多く、攻撃の起点となっていた印象です。
 SBにボランチを入れることで、4‐1‐4‐1のウイングが開いて仕掛けやすい環境を作ることも狙いの1つでしょう。
 山下は町田戦で見事な直接FKをねじ込んでゴールも奪っています。


 しかし、前節清水戦は1‐7と大敗。
 守備を重視したつもりかプレスを強化する狙いか3バックに変更して戦いましたが、その分サイドからのパスワークを作りくい状況に。
 さらに、守備でもWB裏を取られる場面が目立ちました。

 田村監督が試合後のコメントも、この変更に問題があったということでしょう。

hochi.news

 また、もともといわきはフィジカルの強い選手が多いですが、スピードや裏への対応に不安があるところがある。
 清水戦の1失点目も、裏への対応にミスが生じてやられてしまった形でした。
 加えていわきは相手に食い付く守備をしていきますが、清水は1人1人のキープ力が高いので、そこで打開される場面も多かった印象です。

 これでいわきは大敗後にジェフと対戦することになりますが、ジェフとしては逆にやりにくくなる可能性もあるでしょう。
 これを機に守備を強化してくるかもしれませんし、何よりもずるずると連敗することだけは避けたいはず。
 気持ちも込めて戦ってくるかもしれません。


 一方のジェフは東京V戦で、逆転負け後の試合。
 メンタル面も気になりますね。
 Youtubeでショート動画も投稿し、内容をざっくりとまとめたのですが。

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 まず、スタミナ切れが敗因の1つだったと思います。
 シーズン序盤から話してはいましたが、このチームは前への勢いは感じるものの、落ち着かせて時間を使うという部分に関しては課題が残る。

 さらに、水戸戦、東京V戦と続いて、相手のハイプレスに苦戦してしまいました。
 相手のプレスを引き付けて逆を取るビルドアップを展開してきた今季のジェフですが、それに対して他チームはより積極的なハイプレスをかけていけば、引き付けるビルドアップを止められると判断したのではないでしょうか。
 気温が下がってきたこともあってプレスにもいきやすくなっているでしょうし、ジェフのビルドアップも読まれつつあると思います。


 ハイプレスに対して、東京V戦序盤のようにロングパスで回避するのか。
 それとも、その時間はともかく耐えるのか。
 いずれにせよ、今後はハイプレス対策が必須となっているのではないかなと思います。

 ただし、ハイプレスに対してロングパスで逃げる展開ばかりになると、結局ジェフはプレスとカウンターだけのチームになりかねない。
 それでは勝ちきれなかったシーズン序盤と、同じにサッカーなってしまうと思います。
 シーズン中盤にかけて構築してきた、ショートパスを繋いで相手のプレスを回避する攻撃が作れなければ、真の成長とは言えないようにも思うのですが、相手の積極的なハイプレスを前には太刀打ちできないということなのでしょうか。


 そのあたりが心配な部分で、ここ2戦の試合内容からしても昇格に向けて、嫌な流れになりつつあるような気がするというのが正直なところです。
 また、水戸戦の引き分けで勢いも止まって、コンディションも連勝時ほどではなくなっているように思います。
 一時の好調だけで終わってしまうようでは、これまでJ2で苦しんできたジェフとも大きな差はないということにもなりかねませんし、今一度危機感を持って試合内容を見つめ直す必要が出てきたのではないでしょうか。

 この壁を乗り越えて、真の強いチームが構築できるか。
 幸いにして次の試合はホームですし、まだ立て直すチャンスは残されているはず。
 前節も2点をリードしてうまくやれれば勝てた試合だったと思いますし、鈴木大輔も話していた通り「自分たちの相手は自分たち自身」だと思いますから、強い気持ちで最後まで戦ってほしいところです。