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第40節 ジェフ 1-0 いわき 相手に退場者が出て試合終盤に小森飛絢が決勝ゴール

 今節は2位清水が熊本に1‐3で敗戦、3位磐田と4位東京Vが引き分け、6位長崎も徳島に1‐2に敗戦と上位チームが苦戦。
 上位を戦い抜く難しさを感じる形となりました。

 ジェフもいわきに1‐0で勝利したとはいえ、内容的には難しい展開になったと思います。
 特に前半終盤の退場者が出る前の時間帯は相手のマークを捕まえきれず、いわきの方がチャンスを作っていました。
 ジェフはやっていることこそ変わらないものの、やはり連勝中ほどのコンディションや勢いは感じないチーム状況になっていると思います。


 相手に1人少なくなった中、1点を奪っての勝利。
 前々節水戸戦でも前半のうちに退場者が出て、後半は得点を奪えず引き分けに終わっています。
 その悔しい思いを晴らした試合にもなりました。

 ただ、いわきは水戸ほど割り切った守備はしておらず、比較的前にも出てきてくれた。
 それもあって攻めやすい状況になったと思うので、水戸戦と同じ展開といった感じではなかったと思います。
 それでもしっかりとジェフは攻め込めたと思いますし、最後は小森の決定力が光った試合だったと言えるのではないでしょうか。

■前半中盤は押し込まれるもいわきが1人退場

 ジェフは田中が出場停止明けで戻り、古巣対戦の日高も復帰。
 控えからは松田、高木、米倉が外れて、椿が久しぶりに入りました。

 前節清水に大敗したいわきは元ジェフGK高木和が外れ、GK田中がスタメン。
 吉澤も外れて、有馬も久々のスタメン。
 宮本が右SB、山下が左SBの4‐1‐4‐1に戻しました。


 15分、ジェフの攻撃。
 ゴール前で得たFK。
 田口が直接狙いますが、枠の外。

 その直後、いわきの攻撃。
 鈴木大輔パスミスを、下田が拾って縦パス。
 岩渕が前線で受けて、そのままミドルシュートで狙いますが、GK鈴木がセーブ。


 立ち上がりは、中盤での潰し合いが目立つ展開に。
 主に左サイドから攻め込むジェフが、優勢で進めていきます。
 ただ、ファールが多く、試合の切れる流れに。

 22分、いわきの攻撃。
 岩渕が中央を落ち上がって、左の谷村へ。
 そのままクロスを上げると、有馬が頭で合わせますが枠の外。


 26分にもいわきのチャンス
 GK田中のフィードから、有馬が日高と入れ替わって前を取りクロス。
 2列目から入ってきた岩渕が狙いますが、枠の外。

 28分にもいわきのチャンス。
 左サイドの岩渕からのパスを受け、下田がポケットを持ち上がってラストパス。
 岩渕が狙いますが、ゴール右隅を逸れます。


 前半中頃はいわきペース。
 いわきの中盤を捕まえきれず、ワイドな展開から仕掛けてきます。
 ジェフはパスミスも目立つ状況に。

 しかし、徐々にジェフも落ち着いていき、38分にはジェフの攻撃。
 右サイドから田中のロングスロー。
 佐々木が競って、ドゥドゥが狙いますが、オフサイドの判定。


 41分、ジェフのチャンス。
 左サイドからパスを繋いでいって、こぼれたところを高橋がドゥドゥへ。
 ドゥドゥが中央へ送ると、田口が1人かわして反転しシュートに行きますが、ゴールの右。

 43分、ジェフの攻撃。
 左後方の佐々木から逆サイド前方へ大きな展開を上げると、相手がクリアミス。
 これにドゥドゥが反応して抜け出したところを、遠藤が後ろから倒したという判定で2枚目のイエローで退場に。

 46分、1人少なくなったいわきは、有田を下げて速水を投入し、有馬を前線に置いた4‐4‐1に。
 その直後には直接FKを日高が蹴ると、壁に当たったこぼれ球を再びシュート。
 しかし、GK田中がセーブし0‐0で折り返し。

■ジェフが一方的に攻めて小森が決勝弾

 後半からいわきは山口を下げて、河村を投入。
 山下が中盤に入り、河村が左SBへ。
 後半に入って1人少ないいわきが守り、ジェフが攻める展開に。

 後半開始直後には、いわきのチャンス。
 左サイドからのCK。
 山下が蹴るとファーの有馬が狙いますが、GK鈴木がかき出します。


 52分、ジェフのチャンス。
 右サイドからのCK。
 田口が蹴るとファーのドゥドゥがフリーで合わせますが、枠を捉えきれず。

 その直後にもジェフのチャンス。
 田口が蹴ったボールから田中が入れ替わると、そのまま持ち上がって切り返し左足でシュート。
 しかし、GK田中の正面。


 60分にもジェフのチャンス。
 日高のクロスがニアで軌道が変わり、ファーでフリーになった田中へ。
 田中は頭で合わせますが、ジャストミートせず。

 その直後にもジェフの攻撃。
 田中からのパスを受けた見木が強力なミドルを放ちますが、GK田中がセーブ。
 63分、呉屋、風間を下げて、小森、椿を投入し、ドゥドゥが前線に入る2トップに。


 その後、若干試合が停滞しすが、77分にもジェフの攻撃。
 右サイドからのCK。
 田口が蹴ると鈴木大輔が競り勝ちますが、GK田中がセーブ。

 80分、ジェフの決定機。
 鈴木大輔が強烈なミドルシュート
 GK田中がかすめてポストに直撃し、最後は田中が詰めますがゴールの右。


 81分、ジェフはドゥドゥを下げて、福満を投入。
 そのまま福満が中央に入りました。
 いわきも岩渕を下げて永井を投入。

 85分、ジェフがようやく先制点。
 右サイドの福満からのクロス。
 鈴木大輔と小森が被りましたが、小森がこぼれ球に合わせゴール。

 92分、ジェフは田中、日高を下げて、西堂、メンデスを投入し佐々木が左SBへ。
 ビハインドになったいわきは、CBを前線にあげてパワープレー。
 積極的にゴールを狙ってきますが、ジェフが体を張って逃げ切り1‐0で勝利となりました。

■各チーム足踏みでPO争いはイーブンか

 前半中頃はいわきが良い形で攻め込み、ジェフが劣勢に立たされてしまいました。
 いわきは4‐1‐4‐1で、ジェフは守備時に4‐4‐2になる。
 ジェフが2トップで相手2CBにプレスにいくと、その裏をアンカーの下田が取って、パスを展開していきました。

 そこからいわきは2列目の4枚と1トップの合計5枚で、ワイドに仕掛けていく。
 ジェフの守備は4枚ですので、今度は大外を捕まえきれず、そこからピンチを迎えてしまった。
 その後、相手に退場者が出る前に少し持ち直しはしましたが、守備に不安を感じる展開となってしまいました。


 後半は1人少なくなったいわきが、水戸とは違って4バックのまま戦ってくれたので、比較的攻め込みやすい展開だったと思います。
 今季のジェフらしいワイドな攻撃を仕掛けることが出来て、相手を揺さぶりやすい状況に。
 人数が多いので田口のところでパスを展開することが出来て、前半中頃とは逆の展開に近い状況になったと言えるのかもしれません。

 ただ、ジェフは最後の決定力やラストパスの精度が、もう1つ足りないシーンが多かったと思います。
 最終的にはそこが試合を決めることになるわけで、その点で課題を感じる後半でした。
 それでも混戦の中、難しいシュートを決めたのが小森ということで、さすがの決定力を感じましたね。


 後半の戦い方はそこまで悪くなかったとは思うのですが、相手が少なかったため今後の参考にはしにくいですし、気になるのは前半の試合内容。
 攻め込まれた時の守備にも課題を感じましたが、攻撃面でも決定的なシーンを作れず。
 なかなかゴール前に侵入してシュートを打つところまでは行けず、ドゥドゥも相手の守備がうまく外に押し出されていたことが多かった印象でした。

 前節東京V戦に比べれば日高、田中などが復帰したおかげで、最終ラインの高さもキープできて、左サイドからもパスを持ち上げられて、後半は右サイドのスピードも活かせることが出来た。
 ただ、全体的な動きのキレはもう1つで、受け手の出足が悪いのでパスワークも加速できなかった印象ですし、守備でも後手に回ることが多かったと思います。
 ここに来て以前ほどの好調を感じなくなったように思います。

 しかし、他のライバルチームも足踏みしていることを考えると、そこまで調子は上げられていないのかなとも思います。
 そう捉えるとまだプレーオフからの昇格争いはイーブンとも言えるでしょうし、一時の勢いではなく本当の強さが問われる展開となるのかもしれません。
 ジェフとしては、これまで通り最後まで細部を詰めて戦っていくしかないですね。