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PO進出の可能性がある群馬との試合 ジェフは危機感を持って戦えるか

 昨日、小森の移籍に関して、Youtubeでお話ししました。
 当然J1昇格争いやプレーオフ出場権争いが気になる状況ではありますが、すでに裏では来季に向けての準備も始まっているはず。
 このタイミングでも、まだ来季戦うカテゴリーが決まっていないということは、ライバルに後れを取っていることになると思います。

 すでに他チームは、契約満了や引退選手の発表も出始めています。
 来季への準備も含めて難しい状況ではありますが、チームとしてはともかく昇格を目指すこと。
 J1に昇格できれば予算面や交渉面で優位に立てるはずですし、より良い体制で戦うためにもJ1昇格を果たしたいところですね。

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 改めて、J2リーグ戦も残り2試合。
 ジェフはアウェイで群馬と戦います。
 群馬は現在11位ですが、6位甲府との勝点差は4ということで、まだプレーオフ圏内に浮上する可能性が何とか残されています。

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 群馬は大槻監督が昨年から指揮を執り、ハードワークと組織力を武器に戦っているイメージです。
 守備時は4‐4‐2でコンパクトに守り、全員守備で体を張って跳ね返す。
 ここまでの総失点数40はJ2でも4番目に少ない数字で、堅守を誇るチームとなっています。

 攻撃面ではしっかりとボールを動かして、テンポの良いパスワークを仕掛けていく。
 昨年は攻撃的な右SBに仕掛けさせる展開がメインだった印象ですが、今季はそれだけではなく左サイドなどでも良い距離間でパスを回して、チャンスを作れるようになっているイメージがあります。
 風間宏希などがキッカーとなるセットプレーも脅威ですが、何より選手1人1人が自信を持ってプレー出来ているように見えるところが、今季の群馬の強みではないでしょうか。


 夏には大槻監督の教え子でもある長倉がJ1新潟に引き抜かれ、右SB岡本も怪我で長期離脱。
 もともと戦力的には厳しく引き抜きも痛手だったはずですが、その後も離脱者を感じさせない戦いぶりを見せてきました。
 それだけチームとして、やることがしっかりしているのでしょう。
 
 ただ、前節山形戦では試合終盤に失点し、1‐2で敗戦。
 前々節藤枝戦でも1‐5と大敗しており、チーム状況は若干下降気味なのかもしれません。
 それでもジェフ戦はホーム最終戦ですし、強い気持ちで戦ってくると思います。


 対するジェフは、前節いわき戦で3試合ぶりの勝利。
 しかし、やはり以前ほどの勢いは感じない試合内容だと思います。
 ハイプレスもハマらずハーフカウンターに行ける回数も少なくなっているし、切り替えでの優位性も落ち、パスワークのリズムも上がり切らない。

 なまじ好調時にハイテンポなサッカーを展開出来ていただけに、遅攻の方が疎かになってしまっている印象もなくはありません。
 じっくりとパスを繋いで相手を引き付けて攻略するという攻撃が狙えず、焦りの感じる速い展開が増えてしまっている。
 守備面も中途半端になりがちなのかなと思います。


 連勝中のジェフはプレーオフだろうと何だろうと、全試合に勝って昇格できると思えるほどの勢いを感じていましたが、現状だと正直そこまでの強さはないように思います。
 もちろんやってみなければわからないところはありますが、前々節対戦した東京Vなどはチームとしてしっかりしている印象でしたし、上位チームはやはり中位以下とはレベルが違う。
 現段階だとジェフの昇格に向けて、危機感を感じるところがあります。

 もう一度コンディションを上げて、連勝中の勢いまで盛り返せるか。
 それが無理ならコンディションはベストではなくても、じっくりと戦えるチームを作れるか。
 どちらか一方ではなく、両方を考えながら、チームを運営していく必要があるのかなと思います。


 プレーオフで対戦する可能性がある東京Vや磐田は、組織的に整備されていて守備力も高い。
 群馬もその点で近いところがありますし、その群馬からしっかりと攻撃を作って、プレーオフの準備としたいところですね。
 もちろんその群馬も、まだプレーオフ出場のチャンスがあるわけですが、簡単ではない状況でもあると思います。

 ジェフも勝てばプレーオフ進出が決まるそうですが、ジェフの目標はプレーオフ進出ではなく、あくまでもそこからの昇格。
 そのためには、もっとチームの状態を向上していかなければいけないはずですし、大事なのはプレーオフ進出や次の勝利だけではない。
 プレーオフ本番に向けて勢いも内容も今以上に改善していかなければいけないと思いますし、最後までチーム力を高めていく意識を持ちながら戦うことが大事なのではないかと思います。