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先制点を挙げた見木友哉が失点にも絡み「自分の責任もありました」

 1-3で長崎戦でゴールを上げたのが、見木でした。
 11分、左サイドからのCKを田口が蹴ると、ニアで鈴木大輔が競った相手選手にボールが当たって軌道が変化。
 ゴール前でドゥドゥが競ってGK波多野が触り、こぼれたところを見木が押し込んでゴールという展開でした。

 しかし、21分には同点ゴールを浴びて、そこに見木も絡んでしまいました。
 相手左サイドから縦パスを送られ、鈴木大輔が前に出てギリェルメに対応するも潰しきれず。
 スルーパスを出されて澤田が抜け出すのですが、その澤田についていたのが見木でした。

 見木としては対応の難しいシーンだったとは思いますが、なんとかついていってほしいところだったと思います。
 相手MF澤田は守備時に右SHに入るものの、攻撃時はかなり流動的に動いていきます。
 前線や時には逆サイドでもボールに絡むことがあって、この動きはジェフ戦に限らず目立っていました。

 ジェフは左SHドゥドゥが相手右CBまでプレスにいっていましたが、これが出来たのも相手右SH澤田が流動的に動いて右サイドにいないため、結果的に左サイドは日高だけで対応できると踏んだからではないでしょうか。
 しかし、その分、澤田は神出鬼没な動きをするためマンマークでは捉えきれなくなるので、対面の選手が臨機応変に対応するしかない。
 それがこのシーンでは見木だったわけで、このあたりの分析は済んでいたものと思われますから、もう少し警戒すべきだったかもしれません。


 見木もこれに関して、以下のように話しています。

www.jleague.jp

見木友哉「先制したあと、ワンチャンスで失点してしまったところ。そこは自分の責任も少なからずありましたし、ズレも出てしまっていた。ああいう軽い失点をしてしまったのが良くなかったと思います」

 チーム全体としてワンチャンス、ワンプレーというものを、もっと大事にしなければいけないと思います。
 それがミスからの失点を減らすことにも繋がるし、ゴールの確率を上げることにも絡んでいくかもしれない。
 これはもうプレーオフだけの話ではないと思いますし、そこがJ2とJ1の違いだったりするのかもしれません。

 もちろん、このシーンは見木の守備だけが問題だったわけではなく、1つ前の鈴木大輔もギリェルメがうまかったというのはあると思いますが、前に出たのに潰しきれなかった。
 そして、何よりもこのシーンではジェフがプレスから押し込み続けていた流れで、一瞬プレスが曖昧になって縦パスを繋がれてしまった。
 そこから裏を取られてやられてしまったということで、プレスのかけ方やプレスにいけない時の守備対応に課題を感じたシーンだったと思います。


 プレスが弱まった時に、どうやってごまかすのか。
 前に行き続けるのが基本のチームであるとはいえ、実際には90分間プレスをかけ続けられないわけですから、一瞬の隙も生まれてしまう。
 その一瞬の隙がここ数戦は増えている印象がありますし、J2上位ではその隙も許してくれないのではないでしょうか。

 それよりも、見木の場合は攻撃の部分の方が課題かもしれません。
 38分にはペナルティエリア手前あたりから、明らかに相手が目の前にいるにもかかわらず、強引にミドルシュートを打って相手にあたって終わっていますが、もう一歩前に侵入しなければゴールは厳しい。
 その直後に福満が2人をかわしてポケットに侵入し、シュートまでいこうとしたプレーが象徴的で、ああいった変化を付けなければと見木に見せていたようにすら感じました。

 結局、1年を通しても、見木の強引なミドルシュート癖は治らなかった印象です。
 今回の見木のゴールはニアで味方選手が潰れてファーにうまく飛び込んでゴールを決めたわけですが、14ゴールを決めた2021年もソロモンなどが前で潰れてその裏を見木が取るシーンが多かったはず。
 決してミドルシュートで得点を量産したわけではないはずで、プレーオフではもう一歩ゴール前に入ってく勇気を見せて欲しいところではないかと思います。