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田口泰士が長崎戦でCKからゴールを演出 ポスト直撃のFKも

 長崎戦では、田口のCKからゴールが生まれました。
 見木のポジショニングも良かったですが、それまでに鈴木大輔とドゥドゥが競って潰れたこと。
 そして、田口の鋭いボールがあったからこそ、生まれたゴールだったと思います。

 Football LABの計測によると、これはアシストと換算されなかったそうで、今季田口の最終アシストは6。
 それでもジェフのアシスト王で、次が4アシストの田中、3アシストの見木、日高、小森などが続く形となっているそうですから、田口のアシスト数はジェフで1つ抜けた数字となっていることになります。

www.football-lab.jp

 長崎戦での田口は47分にも、セットプレーからビックチャンスを生んでいます。
 ペナルティエリア付近、左で得たFK。
 角度の厳しい位置でしたかが、田口が直接ゴールを狙ってポスト直撃のシュートを放っています。


 田口としては珍しいコントロールシュートで、少しでも右にずれていれば決まっていたシーンだったと思います。
 GK波多野はあえてゴールの左を空けていたようにも見えましたし、そこはお互いに勝負をかけたシーンだったのでしょう。
 田口は合わせてくるキックが多いですし、GK波多野はそれも見越してターゲットの方を警戒していたのかもしれません。

 結果的にシュートは惜しくも決まらず、ポストに弾かれたボールがGK波多野にもあたって、鈴木大輔も詰めていましたが、ゴールになりませんでした。
 残念なシーンではありましたが、ゴールが生まれたCKのシーンも含めて、田口は鋭いキックを蹴っていることになります。
 田口もコンディションによっては、プレースキックがもう1つ合わないこともありますが、今の調子は悪くなさそうですね。


 ここ最近のジェフは、プレースキックからのゴールが少ないので、若干心配していた部分もありました。
 一発勝負の試合では、セットプレーが試合を決めることも少なくない。
 特にプレーオフのようにシーズン終盤の大事な試合では、相手チームの分析が進んでお互いに良さを潰し合うような展開も起こり得るでしょうから、流れの中ではゴールが決まらない可能性も考えておくべきかと思います。

 今季のジェフは前線に大型ストライカーを置いていないこともあってか、昨年までのようにセットプレーにおける高さで優位に立てることは少ないと思います。
 それもあってか、シーズン序盤はセットプレーでの守備で苦労した印象もありましたが、その後は安定しています。
 攻撃でもシーズン中盤にはサインプレーなどでゴールを奪えるようになりましたし、プレーオフでもプレースキックが大きな要素を占める可能性があると思います。


 田口に関しては、長崎戦でもアンカーでの役回りを見事にこなしていると思います。
 攻撃ではボールを持てば中盤の底から左右に展開し、縦にもボールを刺せている。
 カウンター時に瞬時にフリーな選手を見つけて、素早くボールを出せるセンスも今のスタイルに合っていますね。

 また、守備では広範囲をカバーリング
 最終ラインへのプレスバックだけでなく、前への潰しも効いていますし、かなりの運動量を見せていると思います。
 攻守に中盤の軸となっていますね。


 しかし、最後のところで、試合を決める能力を見せてくれるか。
 田口ほどの能力のある選手だからこそ、試合を決められるか、チームを勝たせられるか。
 どこか一歩引いたところもある性格の田口ですが、プレーオフでは先頭に立ってチームを勝たせてほしいところです。

 田口とプレーオフと言えば、名古屋時代の2017年を思い出します。
 プレーオフ初戦ではハンド疑惑もあったジェフ戦で4‐2と勝利し、決勝では福岡と0‐0で終わりますが、リーグ戦の順位が上だった名古屋が昇格しています。
 あの時は名古屋が3位でジェフが6位となっていますが、今度は6位ジェフが昇格できるように、田口が試合を決めるプレーを見たいところですね。