初開催となったラスベガスGP。
ナイトレースの市街地コースでラスベガスを走る、派手なグランプリとなりました。
ただ、FP1からマンホールの蓋が外れて約10分で終了。
これによって、FP2は2時間半遅れで現地時間の深夜2時20分にスタートする波乱の展開となりました。
さらにレース直前にはパレードを行ったクラシックカーが、スタート位置でオイル漏れを起こすなど、運営面においては課題の残るレースとなりました。
それでもレイアウトに関しては、思ったよりも悪くはなかったのかなと思います。
市街地コースにしてはコース幅も広く、ロングストレートもある。
きらびやかな雰囲気は、今のFIAが目指している方向でもあるのでしょう。
角田は残念ながら苦戦。
予選ではウォームアップ中に渋滞に引っかかり、タイヤが冷えてラストアタックで失敗し最下位に。
チームメイトのリカルドも15位に終わりました。
決勝ではスタートでうまくオイル漏れエリアをかわして、一気に10番手まで浮上。
しかし、その後はレースペースが全く上がらず。
最後はギアボックストラブルでリタイアとなりました。
チームメイトのリカルドも同様にタイムを伸ばせず14位で終了しており、戦えるマシンではない状態でした。
アルファタウリのマシンは以前からタイヤの温まりが悪く、コースによっては予選でタイヤの熱を入れるのに2周もかかることがありました。
ラスベガスはナイトレースで気温も低かったので、大きく苦戦したのではないかと思うのですが、リカルドはこのマシンでの経験が浅いこともあって楽観視していた部分もあったのかもしれません。
同じように苦しんだのがレッドブルで、予選ではフェルスタッペンが3番手、ペレスが12番手に沈みました。
しかし、それでもハードダイヤでのレース終盤に巻き返し、フェルスタッペンが優勝してしまうのだからさすがだと思います。
若干ダーティな抜き方も見せたフェルスタッペンですが、強さは本物ですね。
ペレスも表彰台と結果を残しましたが、前レースに続いてファイナルラップで抜かれて3位に落ちているのは、いただけないと思います。
特にインを取られる前に油断していた印象もありましたし、相手が見えていなかったのかなと思います。
そのペレスを抜いて2位に終わったのが、フェラーリのルクレールでした。
これでペレスは、チャンピオンシップで2位を確定。
3位にハミルトンが付けますが、4位のサインツと5位のアロンソはポイント同数で、それを5ポイント差でラッセルが追いかけます。
今週末は最終戦アブダビGPが行われますが、中団勢はまだ混戦となっています。
8位のアルファタウリもチームとして、ウィリアムズに7ポイント差と迫っていますが、アルファロメオに5ポイント差で追われている状況ですから、8位キープが現実的な目標となるでしょうか。
長年代表を務めてきたフランツ・トストの最終レースにもなるわけですから、有終の美を飾ってほしいところですね。
もちろん角田としては最終戦であっても、未来のためにしっかりと結果を残して周囲にアピールしていく必要があると思います。